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    mr8012zi

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    mr8012zi

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    年が明ける4時間前に、
    トウ壮書き収めとして突発アンケートを取って
    ワンライしたトウ壮SS第二弾です!✨
    指定ワードは[プレゼント・引き寄せる・香り]です!✨
    アンケートのご協力ありがとうございました!🙇✨

    #トウ壮
    toadLily

    茜色に飾られる耳今日、僕はトウマに出会ってから、
    現在に至るまでで一番
    トウマの前で緊張しているかもしれない。

    トウマの人柄もあるが、
    トウマと出合い、告白されて付き合うことになった日から、
    トウマの前で
    トウマ自身に緊張と呼べる心理状態になったことは、
    指で数えられるくらいしかない。

    僕は、ここまでで何回
    トウマの名前を連呼しただろうか?

    シュミレーションは完璧なはずだ。
    呼び出したこの場所に居れば、
    トウマがきっと来る。
    そしたら、
    間髪入れずに言ってしまおう。

    大丈夫だ。きっと…大丈夫なはずだ。

    「壮五!待たせたな!」

    「大丈夫、時間通りだよ。
    トウマ。」

    「で、俺に話したいことって?
    なんか…電話貰った時も、
    今も深刻そうな顔してっけど…
    その相談相手、
    本当に俺で大丈夫か…?」

    「トウマだから…だよ…。」

    「えっ?」

    僕は、深呼吸して
    胸にある言葉を強く引き寄せる。

    「トウマ、もしも君が良ければ…
    近い将来訪れる、
    君と僕の誓いの場で、
    僕のこの曲に君が歌詞を書いて欲しい。
    君の織り成す言葉で、
    この五線譜を
    世界でただひとつの色で彩って欲しい。」

    この曲に対する自信はある。
    君を信じる気持ちにも、偽りはない。
    それでも、
    君がこの提案を受け入れてくれる
    ビジョンが見えないんだ。

    もしも、断られたら…

    うつ向きそうになる僕を、
    トウマはキツく抱きしめる。

    突然、その胸に引き寄せられ
    僕の感覚がトウマ纏う香りでいっぱいになり、
    脳内が警告音を鳴らし、
    耳と頬に熱を帯びるのを感じる。

    「最高のプレゼントだよ!
    壮五!」

    「トウマ…良いの?」

    「もちろんだよ!
    ありがとうな!壮五!」

    その言葉に
    胸のつっかえは取れ、
    やっとトウマの背中に手を回す。

    君を好きで良かった。

    どうか、
    この曲がたくさんの色を纏い、
    君と僕の未来を明るく照らす、
    幸せな音色となりますように。
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    💒💒💒💒💒😭😭😭👏👏
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    DONE小1しょたなかくん掌編集「たなかくんと!」より
    居候のイゾーが風邪をひき、たなかくんが拗ねる話です。

    ▼しょたなかくんシリーズの他の話はこちら▼
    https://galleria.emotionflow.com/113773/656724.html
    たなかくんとむやむやバカは風邪をひかないというのは、どうやら迷信だったらしい。さんざん雪遊びをした次の日、先生も新兵衛もぴんぴんしているのに、なぜか以蔵が熱を出した。
    「こたつで寝るのがやっぱり良くないんじゃないか」
    体温計を見ながら先生が言う。以蔵がカスカスの声でいや雪合戦のせいじゃろと口答えをする。こたつはベッドよりあったかいのに、どうして風邪をひくのだろう。よくわからないが、こたつが以蔵に占拠されなくなるなら良いことだ。
    「こたつなんぞで寝ちょっでだ。はよ自分の家に帰れ」
    「新兵衛、そういう言い方はやめなさい。病人だぞ」
    新兵衛はきゅっと身をすくめた。先生と同じことを言ったつもりだったのに、叱られてしまった。悪いのは以蔵のはずなのに。先生と以蔵はそのまま、ホケンショウはあるのかとか何とかついていけない話を始めてしまって、新兵衛は唇をへの字にしたままランドセルを掴んで外へ飛び出した。玄関がバタンと閉まった瞬間、黄色い帽子を忘れたことに気がついたけれど、取りに戻る気にはなれなかった。
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