デリ○○呼んだら前世の男が来たのだが… 部屋の番号は572、さっきフロントに伝えた。シャワーも浴びて準備もした。それでも、心臓の音が外に聞こえそうなほど緊張をしている。
料金は前払いで先に払う。ホテル代は別。相手が着いたらフロントから電話があって、着いたら部屋のチャイムを鳴らす。ここまでが基本的な流れだ。
一人でラブホテルに入ったのは初めての経験で、しかも今日生まれて初めて、私は男性のデリバリーヘルスを呼んだ。
本音を言えば後悔しているし、今すぐ帰りたい。だがここまで来たら覚悟を決めるしかない。180㎝を超えている私は、髪の毛を纏めて団子にすると、もう一度深呼吸をして、ベッドではなく、ソファに座って色々と考える。デリヘルなら家にも呼べるが、生活している部屋に他人を入れる事に抵抗があった。だから、ラブホテルにデリヘルを呼ぶ事にしたが、今ならまだ拒否できる。私はゲイではない。だが、女性とセックスでイケないのだ。
初めて女生とセックスしたとき、途中で萎えたのが始まりだった。年上の女性だったから、緊張したからで済んだし、相手も了承してくれた。その後も何度か試したがうまく行かなかった。そのうち勃起不全になって、ネットで色々漁った結果、前立腺の刺激を試す事にしたのが一年前。
最初は指一本すら挿入できなかったのに、今は13㎝程度のディルドなら楽々受け入れるようになった。尻で快楽を覚えれば堕ちていくのは早い。自分でするには限界があり、尻イキ専門デリヘルをとうとう頼んでしまった。来るのは女性でお触りは禁止だとみて、酒を呑んだ勢いでお願いしたが、公開している。やっぱり女性に尻を晒すなんて厳しい、キャンセル料を払って、帰ろうと決意した瞬間だった。チャイムが鳴る。まずい、終わった。もう一度、チャイムが鳴って、覚悟を決めると、ガチャっとドアを開ける。そのまま、中に受け入れれば、今度は金を支払うまでは部屋から出られない。
「尻イキアクメから来ました」
声に出したくない日本語だな。
「はぁ?」
そこにいたのは、間違いない、なぜか男だ。
「へ?」
すっと部屋に入られて、ガチャリと音を立てて部屋の鍵が締まる。
「夏油傑さんでしょ? 本名で予約? ウケるね」
状況が理解できない。私は、女性を呼んだはずだ。目の前には私よりでかい男が立っている。
「いや。女性をお願いしたんだが…」
「うーん。 一応書いてあったと思うけど初回は、カウンセリングと担当は僕なんだよね」
そんな事書いてあったかなんて覚えていない。
「チェンジで」
「無理でーす」
「なんで?」
「規約を読んでないの? チェンジできないよ」
怪しい、黒いアイマスクを外すと、整った顔が見える。正直こんな整った人間女性でも見たことがない。
「初回は、半額だから。とりあえず、八千円もらうよ。 基本取り分は僕が六割だからさぁ、オプション頼んでくれないと稼ぎにならないんだよね」
仕方なく財布からお金を出す。これ詐欺じゃないのか?それに聞いてない事をべらべらとしゃべられて、面倒だと思う。
「なら、あとホテル代をよろしくね。 シャワー浴びて準備してるんでしょ?」
準備はしているが、覚悟はできていない。女性が来ると思ってたしね。
「すごい不安そうな顔してるけど、僕プロだから安心しなよ」
こんな男を前に、不安しかない。
「僕の事は悟でいいよ。 時間もったいないし、カウンセリングから始めようか?」
私は、促されるままベッドに連れて行かれたのだった。
「なら、ゲイじゃないんだ」
そう言われて頷く。まぁまずは、話を聞かせてと言われて、初対面の男に自分の尻事情を話すなんて思っていなかった。仕事だから聞かせてよ。って言われて、仕方なく、セックスの途中で中折れして、最後までできないとか、勃起不全だと前立腺を弄ったらいいと情報で、尻穴を弄ったらハマった話をする。茶化さず真剣に聞かれて、そこはプロなのか?と感心する。
「精神的なモノからくる勃起不全に、病院に行かずに自己治療をしようとした。 うーん。射精は出来る?」
あまり射精はできない。途中で疲れて寝てしまう事も多い。
「…あんまり。 途中で止めてしまって」
「良くないよねぇ。 ならさぁ今から僕が少しオナニー?いやアナニーを手伝ってあげるよ」
いやさすがに恥ずかしい。この男が規格外に綺麗だが、男だ。
「いや、男同士だし」
「男同士だから遠慮せずに出来るでしょ? まぁ初回だから、お試しで」
とんっと押されて、そのままベッドに押し倒される。そのまま羽織っていただけの服を脱がされボクサーパンツのみにされる。
「モテそうな良い身体してるね」
「…鍛えるの嫌いじゃない」
「ほーん。 なら始めようか」
ずっと近づく。距離が近い。
「いや、その男相手なんてしたことない」
「奇遇だね。 僕も…。 まぁいいや」
言いかけた言葉が気になるが、すぐに私に何かを渡してくる。
「なら、これ着けて、視界見えなくしたらいいでしょ?」
そう言って、さっきまで男がしていたアイマスクをされる。何も見えない。
「ほらうつ伏せになって、マッサージから始めようか。 悟って呼んでね」
肌に触れる感覚がある。背中をゆっくりと指で撫でられてビクンってなる。
「結構敏感だね」
耳元で囁く。アイマスクからは、ムスク系の甘ったるい匂いがする。脳が痺れるような甘い匂いだ。
「これ僕のお気に入りの匂いなんだよね♡」
背中を指で撫でる。ビクンって腰が跳ねる。手は少しひんやりしている。視界が遮られている上に、うつ伏せだから全く何をされているのかわからない。
「筋肉が硬直してる。 リラックスして」
両方の手の平で腰をぐっと押される。オイルなのか滑りが良くてそのまま臀部を撫でる。
「息を吐いて」
ゆっくり息を吐くと、臀部をグッと広げる。谷間を見られているようで、恥ずかしさに腰を捩る。
「ねぇ、扱い方乱暴にしてない? 少し赤くなってるよ」
下から指で、窄まりを撫でる。
「ひ!」
オイルで濡れた指で滑りを良くして撫でられる。
「そのまま、力を抜いて」
トプトプと液体で谷間を濡らす。
「これ、オイルとローションを混ぜてるから、肌にも優しいよ。 そのまま、力を抜いてて」
指が一本挿入される感覚がある。痛みはないが違和感と、羞恥心に身体に力が入る。
「力抜けって」
耳元で囁かれて、舌で軽くピアスごと耳たぶを噛まれて、力が抜ける。
「よくできました」
指がぐっと入ってくる。骨ばった男の指だ。爪の形までわかる気がして、ぞくっとする。
「この辺りかな?」
違和感しかない。だけどゆっくりと肉の襞を広げて指が挿入されていく。
「ん!」
声は出したくない。この辺りかな?って、声がした瞬間だった。こりゅっと前立腺に指が触れる。
「‼」
声は絶対出さない。
「見つけた。 ここを弄ると女の子みたいになるよね?」
「ちが!」
こりゅ!っと気がつけば二本に増えた指で、ふっくらとした前立腺を擦る。
「声を出した方が辛くないよ?」
指でこりゅこりゅと容赦なく、前立腺を突かれる。フワフワしてくる。違和感が快楽に変わっていく。
「ッ!」
シーツに顔を埋める。甘ったるい匂いと前立腺を突かれる快楽に頭が真っ白になる。ちんぽをシーツに擦りつけそうになった瞬間ダメだよって囁かれる。
「尻だけでイッテよ」
腰の下から空いている腕を回して、浮かせる。ちんぽを擦る事ができないくらい浮かされて、容赦なく前立腺を擦る。
「ご!」
「もっと声出せって♡ どうせ二人しかいねぇんだから」
グラグラする。コリュコリュと前立腺を突かれながら、ぐちゅぐちゅ♡って卑猥な水音が響く。
「あ―――‼」
声が出る。アイマスクで隠れているけど酷い顔をしている。
「あと少し?」
ぶちゅ♡ぐちゅう♡音が響く。汗が出て来て痙攣した瞬間だった。頭が真っ白になってガクガクと震える。
「イッタ? でも精子出てないよ。 メスイキだね♡」
指は挿入したまま、更に容赦なく前立腺を擦る。
「ぎ‼ イッダ‼ いっだ!」
私は必死に、声を出して制止するが、指で前立腺を容赦なく擦られる。頭が真っ白になる。
「今度はもう少し奥ね♡」
指が奥に入っていく。
「ここ?」
「おご‼」
経験した事がない快楽に、尿道口が緩む。
「ここが精嚢♡ ここを今度は、じっくり突いてあげるね♡」
イって痙攣しても容赦なく指で、前立腺の奥を突く。初めての感覚に脳が痺れて涎をシーツに零す。
「ぞこ! 無理!」
アイマスクをしたまま喘ぎ続ける。
「だって、お店の名前知ってるよね? 尻イキアクメだからね。たーっぷり楽しんで♡ 初回大サービスするからね♡」
グラグラする。二回目の大きな絶頂を目の前に私は、大きく痙攣したのだった。
うつぶせで、精嚢を突かれて、涎と涙でぐちゃぐちゃになったアイマスクをしたまま、だらしなくお尻を突き出し、初対面の男にイカされる。
「今何回イッタ?」
覚えていない。時間の感覚もない。そろそろ時間のような気がする。
「延長代僕が出すね」
もう無理なのに、声が出せない。
「それにアイマスク貸したけど、ぐちゃぐちゃじゃん」
涙と涎でぐちゃぐちゃになっている。指をゆっくりと抜かれて、穴がひくついたまま、今度は仰向けにされる。
「顔見るよ」
「やめぇ」
酷い顔をしているはずだ。力が入らないまま、アイマスクを上にずらす。目の前には真っ青な瞳が見える。恥ずかしくて顔を逸らそうとすると、今度は仰向けでグズグズに蕩けた穴に指を挿入される。
「゙゙おご♡」
「いい声♡ それに顔ドロドロ♡」
「も…いっだ!」
「まだ余裕あるじゃん♡」
指で奥を突かれる。気がつけば三本に増えている。
「三本余裕じゃん♡」
ぐぼぉ♡ぐぼぉ♡っと指で奥を突かれて、下腹部がひくつく。
「一度精子出さないとキツイよね♡」
「ぎ♡」
指で奥を突きながら、射精をしていない、ちんぽを空いている手で根元から扱く。腰を思い切り突き出して、びゅくびゅくと射精する。火花が散ったようにチカチカする。
「結構出たじゃん♡」
腹に精子が垂れる。
「このまま、前立腺ゴリゴリしながら、ちんぽ擦ったらどうなる?」
嫌な予感がする。逃げたいのに力が入らない。イッテ敏感なちんぽを根元から擦って、指で容赦なく奥を突く。
「やめ‼ いやだ!」
これ以上の快楽を与えられたら戻れなくなる。ぐぼじゅぼぐぼ♡卑猥な音がする。
「はなせ! 出る‼」
ちんぽも容赦なく擦られる。頭が真っ白になった瞬間だった。ぷしゃぷしゃ♡って液体を噴く。
「お♡」
「潮吹きできたね♡ いい子」
優しく囁かれて指を抜かれる。これで終わった。甘ったるい匂いがする。男が私にアイマスクを押し付ける。
「これ僕の匂い。 忘れないでね」
絶対に忘れたいし、二度と頼みたくない。
「また予約待ってるね。 これ僕の連絡先」
絶対に予約なんて入れない。
「今絶対に予約しないって思ってるでしょ? まぁいいや。 今日、宿泊代は僕が出すから泊って帰りなよ」
封筒を置いて、シャワー借りるねってベッドから下りる。身体が動かない。
「ならまたね♡ 今度はもっと良くしてあげるよ♡」
綺麗な顔で囁かれて私は、二度と会うか!と心に誓ったのだった。
翌日酷い全身筋肉痛で目が覚めた。ラブホに一人で泊まる何て思っていなかった。昨日の男が置いて行った封筒を見る。
「はぁ?」
思わず変な声が出る。その中にはホテル代よりもはるかに多い金額が入っている。一緒に連絡先が、入っている。
『またのご利用お待ちしています。 良かったこのお金で僕を買ってよ。 アイマスクは返してね』
ぐちゃぐちゃになったアイマスクが置いてある。甘ったるい匂いはして、ドキッとするのを否定する。
酷い目にあった。ホテルから出て、私は歩いて駅に向かう。早朝まだ五時過ぎ。始発は動いているはずだ。今日は休みでよかった。
男に尻穴を弄られて、啼かされるなんて思っていなかった。それにしても、ポケットの中にとりあえず突っ込んだアイマスクを返さないといけないと思うと気が重い。やっぱり風俗なんて頼むんじゃなかったな。そう思っても、もう遅いが、電車に乗って自宅のアパートに戻ったのだった。
築十五年のアパートは、駅から少し離れているが、職場も近く、風呂トイレ別なトコロがイイと思っている。
別にモテないわけでもない。むしろモテる方だ。なのに、彼女ができてもセックスの面で別れてしまう。そんな事を考えながら、畳張りなのも気に入っている部屋で、ごろりと、寝転がる。ポケットの中に突っ込んでいたアイマスクを思い出して手に取る。昨夜の自分の痴態を思い出して、立ち上がって洗濯機に入れようとした瞬間。アイマスクから甘ったるい匂いがする。昨夜このアイマスクをされたまま、恥ずかしいくらいイカされた。
嫌なのに、匂いを嗅いでしまう。甘ったるい匂いにおかしくなりそうだ。弄られた尻穴がひくつく。匂いに敏感になっている。頼むんじゃなかった。そう思うのに、指を下着に突っ込んで昨夜弄られた尻穴をつい触る。
「ん!」
指で触れば、少しだけ柔らかい。思わず、アイマスクを握りしめて、匂いを嗅ぎながら弄ってしまう。これでは変態だ。
止めたいのに、止まらない。指で窄まりを弄りながら、昨夜を思い出す。これでは変態だ。
「ん!」
声が出ないように必死になる。気がつけば四つん這いになり、下着毎パンツを下ろして腰を高く上げて、弄る。指で昨夜弄られた前立腺に触れた瞬間だった。ビクビクと痙攣して床に、ペニスを擦りつける。昨夜の快楽に引きずられる。
『今度は、もっと良くしてあげるよ』
あれは、悪魔の囁きだ。絶対に連絡なんてしない。甘ったるい匂いに私は、思わず射精をしたのだった。
結局、アイマスクで、何度か抜いてしまい、後悔しかない。それでも返さないといけないなと、思いつつ連絡はせず、普通に生活をした。
仕事をして、帰って、飯を食い、抜く。そんな生活を一週間続けたのに、すっきりしない。
さすがに、まずい。別のデリヘルを探そうかと思う。いくら綺麗とは言え、男に抜かれるのはキツイ。それにこれ以上ハマるのは嫌だ。というのが本音だ。指で前立腺を容赦なく責められて、弄られたのを思い出すと奥が疼く。
「でも返さないとなんだよね」
とりあえず洗ったが、アイマスクを見ると疼くとか最悪過ぎる。さっさと返して、連絡先を消そう。そう決意して、私は封筒の中に入っていた番号に連絡をしたのだった。
まじかよ。
それが、僕が予約リストをパソコンで見ていた時の感想だった。
僕が、この尻イキアクメなんてふざけた、名前の店のオーナーになったのは偶然だ。要は、借金の肩に抵当に入れられた店舗で。女の子が、男をイカせるのが主なデリヘルだ。まぁ性感マッサージだよね。
前立腺弄られると男は弱いらしく、売り上げも良いから、まぁ優良物件として抱える事にした。予約も順調でって思いながら顧客を見た時、『夏油傑』って名前を見つけた。僕は、前世を覚えている。ただ、まぁ引き摺りたくなくて、傑を探す事はしていなかった。今生でも、僕は五条悟だし、不自由はない生活を送っている。まぁ強い力は、無いけど、容姿は変わらない。ただ、アルビノだから目が悪いし、屋内でもサングラス、もしくはアイマスクで生活している。彼女とは続かないし、やっぱり人間関係は面倒なんだよね。僕、結局誠実じゃないし。でもこのまま、何となく俗物っぽく生きて行くのも悪くないなって思っていた時に、傑の名前を見るなんて思っていなかった。
気がつけば、僕がいくよって、行く予定だった嬢に金を握らせて、送迎の車に乗った。違っていれば、他の子を呼べばいい。言い訳なんていくらでも出来る。
ホテルで、教えて貰った部屋番号572に向かう。息が詰まる。傑だったら、どうしよう。「僕だよ。僕?元気?」とか言えばいい?いや無理だろ?色々グルグル回りながら、チャイムを鳴らす。
ガチャリと開いたドアから出てきたのは、間違いない。傑だ。容姿も同じだけど、俺の魂が傑って言ってる。こんなラブホで再会?いやいや、ありえねぇ。この間数秒で、冷静になる。
「夏油傑さんでしょ? 本名で予約? ウケるね」
一瞬ムッとした顔も、ピアスも変な前髪も全部傑だ。ここがラブホじゃなければ感動の再会!なんだけど、あーこれ覚えてねぇな。
「いや。女性をお願いしたんだが…」
オマエに女なんか派遣しねぇよ!そう心の中で叫びながら、営業スマイルをかます。
「うーん。 一応書いてあったと思うけど初回は、カウンセリングと担当は僕なんだよね」
そんな事書いてないけど、どうにでもなる。
「チェンジで」
「無理でーす」
「なんで?」
「規約を読んでないの? チェンジできないよ」
まぁ嘘も方便だ。だってさぁ、こんなチャンスない。諦めようと思ってたのは確かだけど、気になるよね。こんな店に予約するなんてさ。とりあえず、前払いで金をもらう。これは、デリヘルとしては鉄則だ、
その後、警戒心を解きながら、傑に色々聞いてみて、ゲイじゃないけど、勃起できない。って聞いて、まぁ、前世であれだけ、尻でヤッたからね。なんて言えない。
でも、これはチャンスだ。傑に快楽を教えてやればいい。せっかく会ったんだ。これはチャンスだと思おう。ありがとう神様。僕は今から傑を快楽に堕とします。
そんな事を考えながら、まずはマッサージから始めようと、傑を唆してベッドに寝かせる。
勃起してるのが、ばれたら困るから、傑に僕のしている黒のアイマスクをしてやる。これで全く見えないはずだ。
準備していたオイルを手に取って背中に垂らす。変わってないんだな。って思いながら丁寧に、身体をマッサージする。背中から、尾骶骨にかけてゆっくり撫でてやる。そのまま下着をずらして、臀部を手の平で押す。硬い男の尻だ。その間の窄まりは、自分で弄ったのか赤くなっている。これだけ狭いなら経験は殆どないはずだ。指で弄ったか、もしくは玩具を突っ込んだかなぁ?指で、腫れている窄まりを撫でる。切れては無いし、問題はない。弄っても問題はなさそうだ。ローションを手の平で温めてから、窄まりに垂らす。指で優しく引っ掻いてやると、腰が浮く。
まずい興奮する。本当はこの窄まりに舌を突っ込んで、しまいたいが我慢して、指を当てて、前立腺をしつこく弄ってやった。ヤリすぎたかと思うけど、我慢できなかった。
傑に触れるなんて思っていなかったから仕方ないけど、冷静なフリをして、シャワーを浴びに行く。
連絡先を入れた封筒を置いて、僕はまたねって部屋を出る。傑の事だ。二度と会いたくないと思っているはずだ、だけど、絶対に連絡をしてくるそう思い、迎えを呼んだのだった。
あの日から一週間。そろそろ傑から連絡があるはずだ。アイマスクに封筒の中には多めの金を入れておいた。いつも通り、仕事をしていると、スマホに着信がある。やっぱりね。
慌てて出るのもダメだが、すぐに出ないと傑の事だ。着信拒否をする。
「もしもし」
「…げとうです」
ビンゴだ。
「アイマスク返したくて、あとお金」
「あーなら、今どこ?」
そう言って促す。
「○○駅の近く」
「なら、そこから○番線乗れる? で、二号車ね。 出入口近いトコロにいてよ。そのまま乗ってて」
早口に伝える。これならこの電車に乗れるはずだ。僕は、電話を切ると駅に向かったのだった。駅はすぐそこで、やっぱり運命なんだと思う。
律儀な傑は、電車に乗っていたし、すぐに分かった。僕と一緒で、大きいし、目立つんだよね。電車には人がほとんどいない。ドアにもたれ掛かっている傑を見つけて、様子を見ながら寄っていく。
「ねぇ、持ってきた?」
そう言うと、慌ててポケットから封筒とアイマスクを渡してくる。
「これだよね…それじゃあ」
そう言って、僕から逃げようとするのをぐっと、手首を掴む。逃がしたくない。電車の中だから騒ぎを起こしたくない。
「ねぇこれ使った?」
耳元で囁くと、顔を赤くする。ビンゴ。わかりやすいな。傑のために少しだけ香水を強めにつけてきた。その匂いに気がついたのか顔を赤くする。
「ッ!」
ビンゴだ。
「前回よりもっと気持ち良くしてあげようか?」
指で、尻をまさぐる。抵抗されるのか?と思ったが、抵抗がない。
「…最悪だッ」
傑が呟く。
「君のせいで、もっと酷くなった」
顔を赤くして傑が呟く。
「なら、責任取るよ」
「ッ…」
断る隙なんて与えてやらない。手首を掴んだまま、次の駅で無理やり二人で下りる。
「ちょっと!」
傑は振り払おうとするが、目立つの嫌だよね?って言いながら、改札に向かう。この辺りどこかホテルはあったっけ?駅前にビジネスホテルを見つけて、とりあえずどこでもいいと、フロントで今日泊まれる?って聞く。平日だし、空室もあるようだ。時間は16時。用事があろうが知らない。ビジネスホテルの部屋は、ベッドがダブルベッドでよかった。部屋に入り、とりあえず傑と話をする。
「で、自分で弄った?」
単刀直入に言えば、デリカシーがないねって返される。んなもん前世からねぇよ。
「アイマスクから甘ったるい匂いがするから、思い出して…嫌になる」
「あぁ香水? あぁアイマスク着けてるからね。 目が良くないから匂いに敏感なんだ。 だから好きな匂いを纏うと落ち着くんだよね」
この匂い?そう言って傑に抱きつくと、やめろって押し返される。でも力は強くない。そのまま抱きしめる。
「その匂い、嫌だ」
「好きでしょ?」
ぐっと臀部を掴んでやる。
「やめ…」
やめない。ゆっくりと臀部を触って、窄まりを撫でる。パンツの上から指で引っ掻いてやれば、傑の身体の力が抜ける。
「準備してる?」
そう聞くと、顔を赤くする。期待してんじゃん。そう思うと前回より気持ち良くしてやろうと、にっこりと笑ったのだった。
絶対に流されたくない。そう思っていたのに、この五条という男に流される。ビジネスホテルのベッドは、男二人だと狭い。だけど、そのベッドに寝かされて服を脱がされる。まな板の上の鯉まさにそんな感じだ。
「はーいうつ伏せになって見せて」
手慣れた手つきで、寝かされて、うつぶせにされて、臀部を開く。さすがに恥ずかしい。力が入る。
「ねぇ、赤く腫れてるよ。 前も言ったけど優しく触らないとダメだって。 本当はきちんと奥まで、確認したいけど、痛そうだね」
自分で触った事を思い出す。
「爪は短く切ってるけど、まぁデリケートなトコロだからちょっとの刺激で切れちゃうんだよね。 これは指も無理だね」
そう言われて、痴態を見せずに済むそう思っていた瞬間。指でぐっと臀部を広げて温かく柔らかい感触が、穴に当たる。生温かい感触に一瞬脳がバグった後、これが舌だと理解して恥ずかしさに腰を浮かせ逃げようとする。
「な! やめ!」
舌が動いて、窄まりを舐める。信じられない!恥ずかしくて逃げようとしても、がっちりと捕まれて逃げられない。力強すぎだろ!
「怪我してるときは舐めるんだよ」
チロチロと舌で舐める。恥ずかしさが強すぎる。
「ッ…なめるなぁ! きたない」
「石鹸のいい匂い♡」
クンクンと嗅がれて、羞恥心がピークになった瞬間だった。指でぐぅっと開き、舌がズブブと襞を割って挿入される。
「うぞ!」
ヌププ♡と尖らせた舌が挿入れて、襞を舐める。
「やめ♡ ゆるひてぇ」
舌いやらしく動きまわり、襞をしゃぶる。目の前が真っ白になる。
「ひ♡」
思わず腰が浮いた瞬間。ずるっと抜かれて、穴がいやらしくひくつくのがわかる。
「クンニ大好きじゃん♡」
「ちがう!」
すぐに仰向けにされて、カウパーを垂らし勃起しているちんぽを見られる。
「勃起してるし♡ ここくりちんぽな♡」
カウパーが溢れる尿道口を指で擦る。
「やめ!」
「こんな、勃起くりちんぽしてるのに? 時間あるからさぁ、今日は僕の舌覚えてよ」
べぇっていやらしく舌を出す。そのまま、ぐっと身体を二つ折りにして私の顔を見ながら、窄まりと、金玉の間、会陰に吸いつかれる。
「ぎゃ!」
膨らしている会陰を吸われ、ちんぽを指で優しく扱かれる。じゅるるるる♡とふっくら会陰を吸われる。前立腺をダイレクトに吸われている感覚に、脳が痺れる。優しくちんぽを扱かれて、下半身が蕩けそうになると、今度は金玉を飴を舐めるようにしゃぶる。
「感度よすぎ♡ けつまんこヒクヒクしてるし♡」
青い目が視界に入る。恥ずかしくて逸らすと、強く吸われて、つま先が伸びる。
「‼」
「イク?」
根元から擦られて腰が浮く。窄まりに舌を当てて、ズブブ♡って奥まで挿入ながら、ちんぽを擦られる。
「いぐ! やぁ‼ いぐ♡」
舌を尖らせて気持ち良いトコロを責められる。ちんぽを扱かれ、私はビュクビュクと射精する。自分の胸まで精子が飛んできて青臭い匂いがする。イッて力が抜けた瞬間、窄まりが快楽に緩む。容赦なく舌を挿入してぢゅるるるる♡って吸われる。
「ひぐ♡ ぎゃあああ♡♡♡」
頭が真っ白になった瞬間。ぷしゅっと、液体をかけられる。甘ったるい匂いにグラグラする。
「な…」
「だって、僕の香水好きでしょ? アトマイザーに入れて持ってきたから分けてあげる」
「い…らない」
甘ったるい匂いにグラグラする。匂いにイカされる。脳がバグる。
「くりちんぽヒクヒクさせながら言ってるの? けつまんこも気持ちよかったよね?」
何も言いたくない。
「なら、そろそろ本番ね♡」
「え?」
「傑が僕の舌を見たらイクまで仕込んであげるよ」
腰が抜けて動けない。
今度は、乳首をグッと抓まれる。
「いだ!」
「こっちもしっかりしゃぶってあげるね」
甘ったたるい匂いと快楽に私は、終わったなと思ったのだった。
ベッドにはぐったりした傑がいる。ヤリすぎた。でもちんこは突っ込んでいない。セーフだ。僕の理性ギリギリで保ってるなぁ。背中のキスマーク見えない所に付けた。気がついたらキレるかな。
ベッドサイドにある簡易冷蔵庫から、ミネラルウオーターを出して、一口飲む。
「どうする? 泊っていく?」
まぁ動けないだろうね。潮吹き二回、メスイキ数えきれないほどを経験させた。
「づがれだ」
「声枯れてるじゃん。 また連絡してよ」
僕は、そう言って帰ろうとする。
「かえるの?」
そんな寂しそうに言わないでよ。
「いていいの? 僕高いよ」
嬉しくなってベッドに潜り込む。こんなの前世ぶりだ。高専時代、よくベッドで寝てて狭いって喧嘩をしていた。
「せま…」
「まぁビジネスホテルのベッドだしね」
ピアスも、前髪も、魂も全部前世と同じだ。僕は今年で、三十後半になるが、傑は随分若い気がする。
「なぁ傑って今いくつ?」
「私? 十八だよ。 高校は卒業してるし、もうすぐ十九になるから問題な…」
「はぁ? 嘘でしょ?」
僕の半分しか生きてないじゃん!って言いそうになる。と、同時に焦り過ぎたし、突っ込んでなくて正解だ。
「僕、傑の倍生きてるんだよ。 これじゃあパパ活にならない?」
そう言うと、傑が笑う。
「もう仕事もしてるし、だいじょう…ッ」
腰が抜けてるね。あぁ確かに肌ピチピチじゃん。これ高専の時の傑じゃん。
「あー子どもに手を出すつもり無かったのに」
「心外だね。 私は仕事をして、稼いだ金で利用したんだ」
あーこんなとこ傑だなぁ。僕は頭を撫でる。
「暫く手を出すの止める」
「はぁ?」
傑がびっくりして僕を見る。そのまま、何か琴線に触れたのか、青筋を立てている。
「本当に勝手な奴だな! こんな身体にしたのに!」
鬱血だらけの身体を見る。
「見せて」
「はぁ?」
「私ばっかり、見せたんだから、ちんぽ見せろ!」
あーこれキレてるね。
「いやさすがに、まずいよね」
見せたら我慢できなくなる。ずっと下着だけは脱がなかったからね。
「なら二度と触るな。 他の人を探すから」
「ほーん」
その言葉にブチって、何かがキレた音がする。そりゃあ、手を出したいに決まってる。
「わかったよ」
僕は下着に手をかけて脱ぐ。ぶるん♡音がしそうなくらい勃起した、えぐいちんこを晒す。
「は? 無理。 馬じゃん!」
「見せろって言ったせしょ? あー傷ついた」
腰を突き出して見せつける。
「なら、これどーしたらいい? エロいとこ見せようか?」
傑の前で、根元から扱く。あーバッキバキ。僕のちんこ素直。傑に見せつけるように、根元から擦ると、ごくりと唾液を飲む。まぁ今日は、ローションもないし、出来ないけどね。傑の痴態を思い出して玉を弄りながら、先っぽを擦る。
「せっかくだから、見てよ」
僕は傑に跨って、ちんこを見せつけながら顔の上で擦ってやる。傑の顔よりデカイちんこを擦って、パンパンになった玉も弄る。傑の唇がうっすらと開くのを見て、噛まないでねって、唇に亀頭を押し付ける。唇が開いて温かい口腔に先っぽを吸われる。
「んん♡」
下手くそだけど、興奮する。先っぽをたどたどしく舐める。根元から擦ってパンパンの玉も擦りつける。傑の顔でオナニーをしてやる。
「ん♡」
あー気持ちいい。ぬぽ♡っと口腔から、ちんこを抜くと傑の顔で、ちんこを擦りつける。額に亀頭を当てて、擦りつける。鼻先で裏筋を擦って、最高に気持ち良い。
「出る♡」
そのまま僕は、傑の顔にたっぷりと精子をかけてやる。
「ッ! くさ」
青臭い匂いがする。うっとりとした顔をする傑にまたムラムラする。
「ちんこしゃぶってあげるよ」
「も…でな」
それでも、傑の下半身に顔を埋めて、ちんこをしゃぶってやる。舌で亀頭を刺激して根元まで咥える。
「ん!」
まぁフェラ好きだよね♡じゅぼじゅぼ♡と音を立てて刺激をする。そのまま口腔で達した薄くなった精子を飲み干してやる。
「のむな!」
「傑のだから飲むよ」
ティッシュで、傑の顔を拭いてやる。
「さっきの話しだけど、傑が他の奴に触れるのは嫌だから、僕が全部貰ってあげる」
「へ?」
「ここじゃあ出来ないし、今日はキツイよね? だから来週、ここに来てよ」
連絡先を渡す。これは僕の住んでいるマンションの近くの駅だ。
「昼でいい? いや、嫌なら逃げてよ。 僕は追わない。 来てくれたら、孕むまでしようか?」
半分脅しだ。傑を愛してるからこそ、決めさせたい。
「ずるいよね」
そのまま、一言も喋らず翌日傑と別れたのだった。