Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 399

    ちょこ

    ☆quiet follow

    エガキナ

    琥珀無免if話

    よその子さんお借りしてます

    琥珀は丁度見かけた見覚えのある背中とその隣にいる赤色の髪の少年の後ろ姿を見て思わず舌打ちをした。無免の琥珀にとって嫌いなのは認可と創務、そしてかつてのヒーローだったあの子を殺したアイツ。様子を見るからに没討伐に向かっているのだろう。琥珀はこっそりと跡を付ける、その場をめちゃくちゃにして邪魔をしてやる、琥珀はそう思っていた。しばらくして没が出現したところに出た、赤髪の少年は指示を出そうとした時、琥珀はわざと足スレスレをねらって剣を振り落とした。
    「うぉっと! あ! お前……!」
    「ちっ、避けたか」
    「リイン? どうした……!」
    「お久しぶりですね、カナタさん」
    琥珀は睨むように相手を見た、カナタは琥珀の声を聞いてそのまま何も言わずにそっぽを向く。その態度が気に食わなく苛立ちが募ってきた。この人はいつもそうだ、自分を見てくれなくなった。まるで自分を他人のように、琥珀として見なくなった。自分のせいで琥珀のかつてのヒーローとして好きだったリインを殺したというのに、目を覆うようにしている目隠しはまるで自分は被害者のような立ち振る舞いに琥珀にはそう見えてしまう、その感情は他人からみたら琥珀の思い込みと思われても仕方ないだろう。
    「やっぱ貴方ってムカつきますね、ここで没に殺されればいいのに」
    「そんなことさせないからな!」
    「……子供に何ができる訳? ほら指示出さないとお前のツクリテ、死ぬけど」
    琥珀の言葉にハッとして慌てて指示を出しながら動くリイン。琥珀はそれをつまらなさそうに見て二人の邪魔、特にカナタの邪魔をしだした。わざと没を誘導するように動き出す琥珀にリインは怒るように叫ぶ。
    「お前やめろ!」
    「お前の事はどうでもいいけど、俺はアイツのこと嫌いなの。……そのまま死んじゃえばいいのに」
    琥珀はリインの態度にもイラつきを隠しきれなかった、なんで殺した相手の味方をするのか。最終話の記憶が無いからと言って味方する気持ちが琥珀には分からなかった、分からない、と思わず無意識に足を強く地面に音が出るように振り下ろした。そのせいで誘導が上手くいかず、なんと没はリインの方に攻撃を向けた。リインはエガキナを使って回避しようとするが、その前に琥珀がリインを庇う。さっきまで邪魔をしていた琥珀が自分を助けた事に驚いた顔をするリイン。
    「……な、お前なんで」
    「………ちっ」
    琥珀はそのままリインを突き飛ばし、慌てて駆け寄ってきたカナタに剣を向けようとしたが、苛立ちを押さえきれない様子でそのまま逃亡した。
    「リイン! 大丈夫か……? すまない、俺が……」
    「俺は大丈夫だ! あ! カナタそのまま下がって右に動いて大鎌を当てろ!」
    琥珀はビルとビルとの間の小道に入り、力強く壁を殴り付けた。なぜリインを助けてしまったのか、ほっといたら没がそのままの流れでカナタを殺させるチャンスだったというのに。
    「……くそっ……!」
    なんで助けたのか、琥珀は苛立ちとどこか感じてしまった寂しさに顔を歪ませてしまった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
    1309