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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    琥珀無免if話

    よその子さんお借りしてます

    琥珀は丁度見かけた見覚えのある背中とその隣にいる赤色の髪の少年の後ろ姿を見て思わず舌打ちをした。無免の琥珀にとって嫌いなのは認可と創務、そしてかつてのヒーローだったあの子を殺したアイツ。様子を見るからに没討伐に向かっているのだろう。琥珀はこっそりと跡を付ける、その場をめちゃくちゃにして邪魔をしてやる、琥珀はそう思っていた。しばらくして没が出現したところに出た、赤髪の少年は指示を出そうとした時、琥珀はわざと足スレスレをねらって剣を振り落とした。
    「うぉっと! あ! お前……!」
    「ちっ、避けたか」
    「リイン? どうした……!」
    「お久しぶりですね、カナタさん」
    琥珀は睨むように相手を見た、カナタは琥珀の声を聞いてそのまま何も言わずにそっぽを向く。その態度が気に食わなく苛立ちが募ってきた。この人はいつもそうだ、自分を見てくれなくなった。まるで自分を他人のように、琥珀として見なくなった。自分のせいで琥珀のかつてのヒーローとして好きだったリインを殺したというのに、目を覆うようにしている目隠しはまるで自分は被害者のような立ち振る舞いに琥珀にはそう見えてしまう、その感情は他人からみたら琥珀の思い込みと思われても仕方ないだろう。
    「やっぱ貴方ってムカつきますね、ここで没に殺されればいいのに」
    「そんなことさせないからな!」
    「……子供に何ができる訳? ほら指示出さないとお前のツクリテ、死ぬけど」
    琥珀の言葉にハッとして慌てて指示を出しながら動くリイン。琥珀はそれをつまらなさそうに見て二人の邪魔、特にカナタの邪魔をしだした。わざと没を誘導するように動き出す琥珀にリインは怒るように叫ぶ。
    「お前やめろ!」
    「お前の事はどうでもいいけど、俺はアイツのこと嫌いなの。……そのまま死んじゃえばいいのに」
    琥珀はリインの態度にもイラつきを隠しきれなかった、なんで殺した相手の味方をするのか。最終話の記憶が無いからと言って味方する気持ちが琥珀には分からなかった、分からない、と思わず無意識に足を強く地面に音が出るように振り下ろした。そのせいで誘導が上手くいかず、なんと没はリインの方に攻撃を向けた。リインはエガキナを使って回避しようとするが、その前に琥珀がリインを庇う。さっきまで邪魔をしていた琥珀が自分を助けた事に驚いた顔をするリイン。
    「……な、お前なんで」
    「………ちっ」
    琥珀はそのままリインを突き飛ばし、慌てて駆け寄ってきたカナタに剣を向けようとしたが、苛立ちを押さえきれない様子でそのまま逃亡した。
    「リイン! 大丈夫か……? すまない、俺が……」
    「俺は大丈夫だ! あ! カナタそのまま下がって右に動いて大鎌を当てろ!」
    琥珀はビルとビルとの間の小道に入り、力強く壁を殴り付けた。なぜリインを助けてしまったのか、ほっといたら没がそのままの流れでカナタを殺させるチャンスだったというのに。
    「……くそっ……!」
    なんで助けたのか、琥珀は苛立ちとどこか感じてしまった寂しさに顔を歪ませてしまった。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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