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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    琥珀はカナタの家に泊まりに来ていた、少し違うところは泊まりの荷物のほかに、小学一年生の範囲であるドリルを数本持って。そう、リインの勉強会もかねてるのだ。リインは十歳なので本来なら小学四年生の範囲をするのが普通なのだが、カナタからまずリインは一年生の範囲からと聞いて自分も力になればと思い家庭教師を引き受けたのだ。
    家にあがり部屋に入るとリインはやる気に満ち溢れてるからかワクワクした様子で鉛筆を手に持っていた。
    「琥珀ー! 今日は何するんだ!」
    「今日は算数な」
    そういって算数のドリルと、リインが少しでも分かりやすいようにと数を数えるときに役に立つかと琥珀は小さめの積み木を持ってきた。琥珀はメガネをかけてさっそくリインに勉強を教えた。
    「じゃあまず第一問から……」
    リインは真面目な顔をしたがすぐに分からないのか眉を歪め問題用紙とにらめっこをする。琥珀はそんな様子に先程出した積み木を目の前に差し出した。
    「ほらリイン、この積み木を林檎だとおもって。今リインは林檎を三つ持ってるんだろ? そして俺に二つあげたとして……はい何個だ?」
    琥珀は三つの積み木から二つを手に取る。目の前には一つだけの積み木、リインは恐る恐ると言った様子で答えを言った。
    「えっと……一つ!」
    「そう! 正解。分からなくなったらこの積み木を使っていいから。とりあえずあと二ページ問題終わったらテストしてみような」
    「おう!」
    リインはさっそく積み木を手に取りゆっくりと問題を解いていく、琥珀はそんな様子を見ながら持ってきた紙にテスト用の問題を書いていく。ふと、リインが琥珀の文字を見ていた。
    「こらリイン、見たらダメだろう」
    「いや問題見てないぞ! ただ、琥珀の字綺麗だなって思って。カナタから……えっと、こくご? で文字習ってるけど、琥珀の字はお手本みたいな字だなって思って」
    「そうか? 普通だと思うけど……」
    リインの言葉で確かによく周りから字が綺麗だと褒められることもあるなと思い出す。汚くならないように気を付けてるだけなのだが、と思いつつリインの頭を撫でた。
    時間が経ち、先程言った通り琥珀の作ったテストの問題を解いているリイン。たまに唸りながらも問題を解いていくリインをみて少し笑う琥珀、テストが終わったらリインと遊ぶ約束をしているため、何して遊ぶのだろうと考えているとリインができたと笑顔で琥珀に渡した。それを受け取り赤ペンを手に取ると採点を始める、子供らしい大きな字に微笑むと赤ペンで採点していく。
    「……琥珀、どうだ?」
    「……リインおめでとう、満点! よく出来たな」
    「やったー!」
    答案用紙に大きな花丸を書いてリインに渡すと、それを手にしてぴょんぴょんと飛んで喜んだかと思うとそのまま部屋を飛び出したリイン。カナタの所に言ったのだろうと部屋から出るとさっそくカナタに見せていたリインがそこに居た。
    「カナタ! カナタ! 満点とったんだ!」
    「おぉ、リイン凄いな! 今日はご馳走にするか」
    「なら何か作りますよカナタさん」
    リインが肉がいいと言ったため、なら買い物に行こうかと言うことで三人で買い物に行くことに。道に出た時リインが琥珀とカナタの手を取る、リインのそんな様子にお互いに笑うと琥珀はリインの手を優しく握り返した。
    「あ、カナタさん原稿は大丈夫だったんですか?」
    「大丈夫だよ、大体出来てたし……それよりもリインが満点取ったからそのお祝いしなきゃしね」
    「琥珀が分かりやすく教えてくれたからな!」
    そんな会話をしながら商店街へと行くために笑い合いながら歩いた。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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