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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ
    よその子さんお借りしてます

    「あれ、アンタ……」
    「……?」
    道を歩いてた時、琥珀は偶然目があった誰かに声をかけられた。声をかけてきたのは自分より身長の高い学生服を来た相手。その相手にどこか見覚えがあった、どこだったか、と琥珀は少し目を伏せ思い出そうとする。相手は思い出そうとする琥珀に笑いつつ近づく。
    「アンタ、巳神先生にお世話になってる人ですよね?」
    「……あ、思い出した……」
    琥珀は相手の言葉にすっ、と記憶が引き出されたように思い出した。巳神から薬を貰いに行く時、彼と同じような学生服を着た学生とすれ違う時があったのだ。その中に彼もいたような気がする。だから見たことがあったのか、と琥珀は納得した。
    「見覚えのある赤目だと思って」
    「……目?」
    もしかして自分の事を目の色で認識してたのか、と少し変わっている相手に思わず怪訝な顔をする。それと同時に、何か相手に違和感を覚えた。この違和感の正体は一体何なのか、と思っていると相手はじっと目を合わせつつ人当たりの良い笑顔で話す。
    「俺、灰純って言うんです。仲良く出来たら嬉しいなーって」
    「仲良くって……。……灰野だ」
    なんとなく、フルネームを言うのを躊躇ってしまい苗字しか紹介しなかった。何故だろう、相手は先程から普通に話してるように見えるはずなのに、どうもさっきから違和感が消えてくれない。
    「すまない、このあと用事があるから……」
    「あぁ、引き止めてすみません。それじゃ」
    灰純はそう言うとそのまま踵を返して道を歩いて言った。琥珀はそれを見つつゆっくりと路地裏へこっそりと入ったその時、琥珀の影からサクリが出てきた。
    「……おい、お前二人きりで会おうとかするなよ」
    「知り合いだったのか?」
    「ちょっとな、アイツ、人を目の色で認識してんだよ」
    「……だからあの時。……それに、なんか違和感消えないんだよ。……あまり二人きりで会わないようにする」
    「……それならいい」
    サクリの表情が先程から優れないことに琥珀は心配してしまう、何かあったのだろうかと見ているとそのままサクリは影の中に消えていってしまった。
    「……はぁ」
    今日は近道を通っていこうかとおもっていたが、人通りの多い道を通って帰ろう、と思い路地裏から出てそのまま人の中に溶け込むように歩いた。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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