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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    没を討伐中、応戦していたツクリテのニジゲンが凪や羽紅の目の前で没化してしまった。八重は他のところに応戦に行っていたため、その場には居なかった。凪は一瞬だけ、息をするのが出来なくなってしまった、思い出してしまったのはかつての自分の相棒だったルイスの事。マキナである刀を持つ手が思わず震えかけてしまった、盾を持ち直した羽紅は厄介そうに言った。
    「やっかいですね……。……どうかされましたか」
    「……なんでもねーよ」
    先程から黙って没化したニジゲンを見ていた凪を怪訝そうに見た羽紅。てっきりいつもの様に没に突っ込んでボロボロになるかと思ったのだろう、凪は羽紅に悟られないようにそう言うと刀を握り直し、没に突っ込み始めた。斬らないでくれ、と泣きながら大声で叫んだツクリテの言葉を無視して。いや、無視したはずなのだが、凪の耳に嫌という程残ってしまった。
    没討伐後、そのツクリテが凪と羽紅に掴みかかった。なぜ斬ったと、もう少し二人が早く来ていたら。なぜ、と。特に没化したニジゲンを斬った張本人である凪の事を責め立てた。羽紅はツクリテを羽交い締めにしつつ、言った。
    「離せ、離せよ!」
    「それ以上は私たち創務に対する反発として処罰されますけど」
    「くそ、くそ! よくも俺のニジゲンを殺しやがって……!」
    「……」
    何も言わない凪を横目で羽紅は見つつ、他の創務にツクリテを任せ、早く八重と合流しないとと羽紅は連絡を取り始めた。凪は目を伏せ、羽紅に聞こえないように呟いた。
    「……殺しやがって、か……」
    「……」

    八重と合流でき、そのまま創務省へ戻った三人。報告書を出しに行こうと八重が部屋を出ようとした時、凪がいない事に気がついた。八重はどこに行ったのだろうか、と羽紅に聞いた。
    「羽紅くん、凪くんどこ行ったの?」
    「シュミレーション室に行くって行ってましたけど。……彼、さっきから様子がおかしいんですよね」
    「おかしい?」
    八重は羽紅の言葉に確かに自身が二人と合流した時、凪はいつもより言葉が少なかったし、どこか考え事をしてるような雰囲気だったのだ。そういえば、と八重は羽紅に聞いた。
    「ねぇ、二人が討伐した没に、ニジゲンが没化したのも含まれてたんだよね」
    「ですね、まぁ討伐したのは彼ですけど」
    「……あぁ、なるほどねぇ」
    「……?」
    八重は納得してしまった、様子のおかしい凪の理由に。そうと決まれば、と八重は凪の所に行こうとする。羽紅は少し怪訝な顔をして八重に聞く。
    「彼の所に行くんですか」
    「うん、あ、羽紅くんも来て欲しいけど……」
    「いいですよ別に、彼があんな風なの気持ち悪いですし」
    「あはは、羽紅くん言うねぇ」
    八重はそう笑うと羽紅と共にシュミレーション室に居るであろう凪の元へ行ったのだが、なんとそこには凪はいないとの事。それを聞いた八重はもしかして、と創務省の建物の脇にある道場へと足を運んだ、その道場は八重にとって馴染みのある場所で、自分の弟子である灰野琥珀を特訓した場所だ、と。
    そっと羽紅と共に中を覗くと、八重の読み通り、凪がそこに居た。凪は木刀を手にし、周りには没に見立てた人形が辺りに散らばっていた。肩で呼吸をしているあたり、相当斬ったのだろう。八重は静かに中に入り、凪の肩を叩く。凪は反射神経で木刀を振ったが、八重は木刀を握って止めた。凪は八重だった事に驚いて目を見開いていた、後ろに少し離れて様子を見ていた羽紅にも。
    「……あ……八重さん……。羽紅も……」
    「凪くん、僕と手合わせしようか。羽紅くん審判頼める?」
    「え?」
    「いいですよ」
    羽紅は八重に木刀を渡すと、ついていけてない凪を横目に八重は木刀を握り凪に振り下ろした。慌てて凪は受け止めたが、ビリビリと腕が思わず痺れた。凪は八重に距離をとりつつ、何故こうなったのか、と分からない様子だった。
    「ほらほら凪くん、本気で来ないと僕から一本取るの無理じゃない?」
    「貴方、いつもの馬鹿元気はどこに行ったんですか」
    「……八重さんはともかく、羽紅後で覚えてろよ」
    八重は本気だ、と凪は木刀を構え直す。実の所、八重から一本取れたことなど無いに等しい。いつもいい所で一本取れないのだ。八重の弟子である琥珀は一本とったと聞いたと言うのに。突然二人はどうしたのだろうか、と思いつつ八重と手合わせをする。
    手合わせの結果は案の定、凪が一度も一本取れずに八重の完勝となった。既に息切れを起こしている凪と反対に、息が乱れてない八重は凪に言った。
    「……すっきりした?」
    「え?」
    「……ちょっと座って話そうか、羽紅くんも」
    そう言って道場の隅で座った三人、八重の言葉で何となくだが突然手合わせした理由を察した凪は、分が悪そうに頭を搔くと口を開く。
    「……すっきり……したと思うんですけど」
    「まだ落ち込んでるんですか」
    「まー落ち込む理由はわかるよ? でもね凪くん」
    八重は凪の反応を見て笑いつつ、真っ直ぐと凪を見た。凪は八重の視線から外すことが出来ず、目を合わせた。
    「……君はここで燻ってはいけないの分かるでしょ? 没化を止めれなかった、ツクリテから言われたからって責めちゃ前に進めないよ。君はもう一人じゃないんだから」
    「……」
    「むしろ一人で出来ること限られてるでしょう、何のための仲間ですか」
    「……は、羽紅が貶してない……」
    「……貴方、後で覚えててくださいね」
    「あはは、羽紅くんだって心配してるってことだよ。……それとも、あの日僕に言った誓いは嘘だったのかな? 希水凪くん」
    「……嘘じゃない」
    思わず凪は立ち上がった。あの誓いが嘘なわけがない、あの言葉は、自分の決心なのだ。八重の部下になったのも、羽紅と共に仕事をしているのも、自分の決心が少しでも現実になれば、と思っているのだ。
    現に、羽紅になら自分の背中を預けられるし、八重の背中を守りたいのだ。何か心の中で燻っていたものが消えたような、そんな気がした。ここで止まっていたら、折れたりなどしたら、決心が消えてしまう。
    「……これから凪くんは、もっとキツいこと体験すると思う。今回みたいに救えなかったニジゲンやツクリテが出てくるかもしれない。けど、僕も羽紅くんもいるし、頼ってもいいんだよ。ね? 羽紅くん」
    「まぁ、私は強いですしね」
    「あはは、頼りになるなぁ羽紅くんは」
    「……八重さん、ありがとうございます。………羽紅も、まぁ、ありがとな」
    「別にいいですよ、貴方が落ち込んでるの気持ち悪いので」
    「やっぱそのいけ好かない顔殴らせろ」
    やんやと言い争いをし始めた二人を見て笑う八重、この様子ならもう凪は大丈夫だろう、そう思って。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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