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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    わたあめ 創はエリーの家に向かっていた、本来なら敵派閥同士なのだが、こうして堂々と無免連のエリーの家に行くことは少なくない。今回家に向かう目的は、エリーがわたあめ機を買ったということでわたあめパーティーをすることになったのだ。
    本来なら琥珀も行くことになっていたのだが、琥珀は度々エリーに作り置きのおかずを作って渡しており、どうせ家に行くならと琥珀は今、作り置きのおかずを作っていた。なので先に創が、エリーの家に行くということになったのだ。

    「いーなー、エリーさん」
    道を歩きながらそう呟いた、創も昔は琥珀からよくご飯を作ってもらっていたのだ。だが最近はそれもめっきりなくなり、一回頼んだのだがあっさりと断られてしまった。琥珀の家を出る前にチラリとおかずを見たのだが、相変わらず美味しそうで羨ましつつ家を出たのだ。
    「ちぇ、琥珀が持ってきたらこっそりつまみ食いするか……」
    味見は大事だと一人で頷きながらエリーの家に着いた。インターホンを鳴らすと誰かが玄関まで来る足音が聞こえ、扉が開いた。扉を開けたのはエリー……ではなく、灰純だった。
    「お! 来たな創の旦那。あれ、琥珀の旦那は?」
    「琥珀ならちょっと遅れる、エリーさんに作り置きのおかず作ってるんだよ」
    「旦那のおかず美味いんだよな……」
    「は?」
    なんだ、こいつも食べたことがあるのかと思わず顔を引き攣らせそうになっていると、灰純が創の手を握って家にあがらせようとしてきた。
    「旦那早く早く!」
    「え、なに?」
    創は慌てて靴を脱ぐと、灰純に引っ張られつつ奥の部屋へと入った。その部屋にはエリーが買ったわたあめの機械が置かれており、創は興奮した様子で機械のそばに近寄る。
    「おー! よく見るヤツじゃん!」
    「あ、旦那はこっちこっち」
    「え?」

    何故か灰純に引っ張られ、機械の隣に立たされた創。すると灰純が突然創の体にラップを巻き始めた、状況が追いついていない創は慌てて灰純に言った。
    「え!? なんでラップ巻いてるわけ!?」
    「いまからあんたをわたあめにします」
    「は!?」
    上機嫌な様子でラップをどんどんと巻いていく灰純。創は抵抗しようと腕を払い、やんやと文句を言った。
    「いやお前がなれよ!?」
    「俺がなるよりあんたの方が絶対面白いだろ〜! 琥珀の旦那の反応が楽しみだな〜!」
    「こんの覚えておけよ……!」
    その後も抵抗したのだが、丁度エリーが入ってきた。創はハッ、としてエリーに大声で言った。
    「おー、創君いらっしゃい〜」
    「お邪魔してます! コイツ止めろ!」
    「いいじゃんいいじゃん」
    「こんの……!」
    そのまま創は身体中にラップを巻かれてしまった。自慢と言っている顔立ちのいい顔がなんとも言えない顔になっており、灰純とエリーは大笑いをする。創は動こうと体を動かしたかったのだが、何故か動かない。ラップのせいで動かないかと思ったのだが、それよりも影が床に張り付いているような感覚なのだ。

    実は面白がったサクリが影の中から創を固定していたのだが、創はそんなこと全く知らず、なぜ動かないのかと焦り出す。そうしていると、インターホンの音がなった、琥珀が来たのかと創は思っていると、灰純は作っておいた綿あめを創の体にひっつけ始める。
    「あ、琥珀の旦那かな」
    「じゃあ出ようかな〜、あとよろしく」
    「立派なわたあめ人間にするからな!」
    しなくていい、と創の心の声は誰にも聞こえなかった。

    琥珀はインターホンを押していた、先に創が来ているはずと思っていると扉を開けたのはエリーだった。玄関に入ってチラリ、と創の靴があるのを確認する。その割には創の声が聞こえないような、と思いつつ、エリーに紙袋を渡した。
    「いらっしゃい琥珀君」
    「おじゃまします、これ、作り置き。ちゃんと食べろよ」
    「どーも、いつも助かるわ。琥珀君ほんと家に嫁に来ない?」
    「男が嫁に行くのは初耳だが……」
    「そう? まぁ琥珀くんオタクじゃないもんな」
    いつもの冗談なのだろうと思いつつ家に上がる。廊下を歩きながら他愛もない話をしつつ、そういえば創が羨ましそうに作り置きを見ていたのを思い出す、あとでなにか作ってやるか、と思いつつ話をする。
    「なぁ、創の声が聞こえない気がするんだが……」
    「え? あー、創君、いま奥の部屋にいるからかな」

    そう言って奥の部屋に案内され扉を開けたエリー、部屋の中は薄暗く、わたあめの機械も見当たらない。琥珀が怪訝な顔をすると、なにか部屋にいるのに気づいた。よくよくみていると、人型のわたあめだった。琥珀は驚きそうになったが、ふと身長がちょうど創と一緒くらいなことに気づき、まさかと呆れた声がもれた。
    「……もしかして創か」
    「そうそう、創君にはわたあめ人間になってもらいました」
    「あ! 琥珀の旦那! 俺がんばったんだぜ、何故か創の旦那暴れなかったからやりやすかったんだけど」
    隣の部屋から灰純が現れそう言い始めた、なるほど灰純がやったのかと思いつつ、ふと創の足元の影が揺れた気がした。もしかして暴れなかった理由は、と察し始める。
    「……置いて帰っていいか」
    「いいよいいよ、観賞用だし創くんのニジゲンが迎えに来るでしょ」
    「琥珀の旦那も早くわたあめ作ろうぜ、わたあめ人間見ながら食べましょうよ」
    「……」
    観賞用なのか、と琥珀は創を見る。これ以上かける言葉も思いつかず、琥珀はエリーと灰純に連れられ隣の部屋に入った。そして薄暗い部屋で一人で残された創は、本気で覚えていろとエリーと灰純に怒りが混みあがり、未だにサクリによって固定されていることに気づかないまま、なんとか動こうともがいていた。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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