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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしました〜

    ##エガキナ

    課題 学校の課題で一つ絵を提出しなければならなくなった。テーマは自由、自分の描きたいものを一つ、との事。作品を進めたかった灯都は少し不機嫌そうに、教室の一角で絵を描いていた。灯都の隣では、夜岸が真剣な顔をして絵を描いており、使っていた水彩絵の具が、灯都がプレゼントしたものと気づいて嬉しくて笑う。
     灯都は小説を書くのだが、絵も描く。ほぼ水彩画なのだが、水彩画を描くのも好きだった。ちらり、と灯都は横目で夜岸の描いている絵を見る。
     その絵は、一瞬黒い塊に見えた。けれど、それは塊ではなく、鳥の羽だった。鳥みたいなものが、丸まっている。そして周りは綺麗な夜空だった。夜空の中を落ちていく鳥。どこかぞっとするのだが、目を惹かれる。
    「……夜岸の絵はやっぱり素敵だね」
    「わっ、まだ完成してないから見ないでね……」
     そう言って夜岸は絵を隠しつつ笑う。完成したら見せてもらおうと思いつつ、灯都も描き進める。早く終わらせて作品の続きをしたい、そう思いながら筆を握る。

     夜岸と灯都、丁度同じタイミングで終わった。固まった体を解すために軽くストレッチをする。灯都はすぐに夜岸の絵を見た。先程の絵より描き込みが丁寧にされており、やはりどこか不気味だが、不快な気持ちにならず、惹かれる。
    「この夜岸の絵、好きだな」
    「ありがと、灯都のは……」
     そう言って夜岸は灯都の絵を見た。灯都の絵は、たくさんの瓶が描かれており、その中身には、それぞれ違う空の様子が描かれていた。一つは真っ青な青空。一つは綺麗な夕焼け、もう一つは真っ暗な夜。色んな空の風景が、一つ一つ瓶の中に閉じ込められていた。
     その空は、瓶の中で液体のような表現をされており、今にも蓋を外したらこぼれ落ちるのではと思うぐらいだった。見ていて不思議な絵だったが、どこか灯都らしいと夜岸は思った。
    「……灯都ってこういうの描くんだ」
    「……意外だった?」
    「えっ、いや……灯都らしい気がして」
    「ふぅん」
     夜岸の言葉に灯都は笑った。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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