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    クリ想/さいごまで計画的に
    年末、セックスの予定を立てる二人の話

    【クリ想】さいごまで計画的に 年末年始の生放送の合間を縫って収録があり、撮影があり、それらがひと段落つく頃にはバレンタインがらみの仕事が入る――。
    「祝いの場、添えられる華がアイドルか。嬉しいけど、しばらくは忙しそうだねー」
     事務所でスケジュールの確認をしていた北村想楽は、当分の多忙を思ってそうぼやく。帰省をしない言い訳ができたことにわずかな安堵は覚えながらも、ゆっくりする時間を取るにも苦労はしそうだった。
    「そうですね。年末年始はユニットの仕事も多いようですし――」
     古論クリスは呟いて長い睫毛を伏せる。何を考えているのか指で小さくリズムを刻んでからクリスは想楽を呼び、カレンダーに唯一空いた午後の日を指した。
    「ここは空いていますか?」
    「空いてるよー」
     午前中は、バレンタインの特集記事のための打ち合わせが入っている。午後も何かの予定が入りそうだったらしいが、過密スケジュールを憂いたプロデューサーが「ここだけは死守します!」と宣言して三人の休みは確保されていた。
    「では、この日が最後ですね」
    「んー?」
     クリスの言葉は時たま飛躍する。その後は大晦日も仕事があるから、『最後』が意味するものが想楽には掴めない。
     傾げた首元に、クリスは唇を寄せて。
    「――年内のセックスは」
    「…………、」
     呟いた直後に顔が離れる。
    「……そうなっちゃうよねー」
     熱くなり始めた頬は暖房に当たりすぎたせいだと自分に言い聞かせながら、想楽は努めて平静を保つ。
     その裏では、今年最後の行為への想像が膨らみ始めていた。
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