ウス誕2023/中編真祖特注という装飾が施された城内は普段の姿が見る影もなく、とてつもなく明るく飾り付けられていた。
「……ま……眩しい……」
約束の21時。来訪のベルを鳴らすと同時に招き入れられたエントランスを前に、ノースディンは開口一番小さく呟く。それに同意する、もとい、同情するかのように眉を八の字に落とし、ドラウスは乾いた笑い声を上げた。
「うん……ほんとに……」
「……何が……いったいどうしてこんな……」
「なんか……この間見たヌーチューブ動画でやってたのをやりたかったらしい…」
「……ヌーチューブ……」
「ははは……一昨日、ね……型を取られてね……人型等身サイズの電球だってさ…」
「ああ……だからあんなにでかいのか…」
「……うん……」
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