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    もものかんづめ

    @kmjy25

    いろんなCP書いて投げる場所
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    アイコンはそひさんからのいただきもの
    へっだーはきりさんからのいただきものです
    𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______

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    もものかんづめ

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    フォロワーさんの髪の毛に口付けてるたんふーさんをみて溢れ出た気持ちのまま書きました
    好きだ〜〜〜〜〜〜〜

    ##楓恒

    幕間の楓恒⑱最後の敵を飲み込んだ蒼龍の姿が消え、敵がいなくなったことを確認すると三月と星は重たい息を吐き出した。
    今日は簡単な討伐の依頼で丹恒、三月、星の3人で来ており丹恒の付き添いで丹楓も同行していた。戦闘中、3人の手に余る敵を丹楓が片付けてくれていなかったら無傷ではいられなかったかもしれない。
    三月と星は街に寄って何か甘いものを食べに行こうと言い出し、丹恒と丹楓より少し先を歩いている。
    丹恒は隣に並び立っている丹楓の姿へちらりと視線を向けたあと小さく息を吐き出した。
    思っているよりも心配性らしい丹楓は先程の戦闘のことを考えているのか難しい顔をしている。あとで力の使い方について言われるかもしれない。
    この場にこれ以上居ても意味は無いと丹恒は意識を切りかえようとしたが、難しい顔をしていた丹楓の指先がゆっくりと自分に向けられ髪の毛を掬う。
    「丹楓……?」
    戸惑いのまま呼んだ丹楓の名前に丹楓はゆっくりとまぶたを動かす。
    丹楓は伏せた長い睫毛を揺らして、そっと丹恒の髪に口付けを落とし、ゆっくりと瞼を持ち上げる。
    上目で丹恒を見遣る丹楓の瞳の色に丹恒はこくん、と喉を鳴らした。
    今されていることの意味を理解してはいけない。そう思うのに丹楓のことが知りたいと思ってしまう。
    相反する感情のせいで、薄く開いた唇からは空気だけが溢れていった。
    「……其方は本当に初心だな」
    「た、んふう…」
    再び目を伏せ丹恒の髪先に唇を落とす丹楓に丹恒は自分の頬が僅かに熱を帯びるのを感じる。
    意味もなく丹楓がこんなことをするとは思えない。
    「……知りたいか?」
    丹楓と視線が絡み合っていく。
    なにを教えてくれるのだろうかという気持ちもあるが、髪に口付けている丹楓の気持ちであることを丹恒は薄らと気づいていた。
    髪を手に取りながらこちらをじっと見つめてくる丹楓に丹恒はゆっくりと頷いた。
    「其方が愛しい……離すつもりはないと考えていた」
    「丹楓」
    「無理をするのは余の視野の範囲にしろ、丹恒」
    そこまで言われて丹恒は先程の戦闘中に気づけば飲月の姿に変わってしまったことや、傷を負いそうになっていたことを思い出す。
    丹楓が難しい顔をしていたのもそのせいなのだろう。
    「……次からは無理はしない」
    「…其方には余が居る、努努忘れるな」
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