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    初めてのショタななご。
    もちろん全年齢!!

    約束の七夕 2024「悟坊っちゃま、何をお書きになってるのですか?ばあやにも見せてくださいまし」
    「んー。ばあやなら、いいか。これ、たなばたの紙」
    「まぁ、短冊でございますね。悟坊っちゃまはどんな願い事をされたのでしょうか?どれどれ……立派に書かれてますね
    ……ななみとけっこんする、でございますか?はて、ななみさんというのはどちらのお子さまでしょうか?」
    「こうえんで遊んだ子。かみのけがキラキラの子」
    「まぁ、そうでしたか……悟坊っちゃまの願いが叶うとよろしゅうございますね」
    「もう、こんにゃくしたから、おれたち」
    「ほほっ。もう、未来の伴侶を見つけたとはさすがは悟坊っちゃまでございますこと。次にななみさんにお会いしたら、ばあやにも紹介してくださいましね。ご挨拶せねばなりませぬゆえ」
    「ななみはぱんがすきだから、ぱんをもっていく」
    「そうでございますね。胃袋をガッチリと掴んでしまえば、もう、こちらのものです。ばあやもお助けしますね」

    五条家のばあやは、家人に公園で金髪の女の子を見なかったか訊ねたが、そのような女の子は見かけなかったと報告が上がり、悟坊っちゃまは賢いようでもまだ幼いのだと胸を撫で下ろしたのだった。

    ところが、パンを持って悟坊っちゃまが公園に日参するようになり、こっそりと物陰から観察することにした。
    日陰でパンやサンドイッチ、お茶の入ったバスケットを持った悟坊っちゃまが本当に大好きな彼女を待つようにそわそわしているため、これは、イマジナリーフレンドではないのだと直感的に確信した。
    「なーなーみー!こっちー」
    呼ばれた子どもが駆け寄っていく。半ズボンからスラリと伸びた脚、ストローハットを被ったその人物は実在していた。
    ベンチに座り、バスケットを開けたタイミングを見計らって、ばあやは突撃した。
    「悟坊っちゃま!そ、そちらは?」
    「ななみだよ」
    「ななみさん、悟坊っちゃまの身の回りのお世話をしておりますばあやでございます。初めまして」
    「ななみけんとです」
    「まぁ、しっかり挨拶ができますのね。悟坊っちゃま、こちらのななみさんが七夕の短冊に書かれてたななみさんですか?」
    「おれたち、おおきくなったら、けっこんするんだ!なー?」
    悟の言葉に頷くななみは悟より少し幼いようだった。
    ここで驚いていては悟の世話はできない。ばあやは
    「仲がよろしくて、結構でございますね。ばあやはお邪魔にならないようにお屋敷で待っておりますから、よろしければ、ななみさんも遊びにいらしてくださいな」
    「ままにききます」
    「そうですわね。しっかりしておいでで……」

    その日、元気よく帰宅した悟にばあやは訊ねた。
    「ななみさんのどこがお気に召したのですか?」
    「ぜんぶ!」
    「まぁ、全部でございますか?」
    「もう、やくそくのチューしたから、ばあやがだめっていっても、おれたちけっこんするんだ」
    「まぁぁぁ。チューですか!?悟坊っちゃま!」
    「はやくおとなになりたいなぁ」

    ***

    「そんな頃もありましたね」
    「七海、僕のこと女だと思ってたんだって?」
    「あなた、見た目は天使のようでしたから……」
    「今でも可愛いだろうが!」
    「否定はしません」
    「四半世紀前の七夕のように、キスしよ!」
    「喜んで」

    絡めた指には約束の指輪が光っていた。

    20240707 ひらいて赤ブー
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    七海建人は、授業を終えて高専の廊下を歩いていた。灰原は見たいテレビがあると言って先に寮に戻っており、七海は図書室で調べ物をしていた。さすがに腹が減ってそろそろ下校するつもりだったが、横の廊下から歩いてきた人物を見て、足を止めた。向こうも七海に気づいて、「あ」と立ち止まる。
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    昨晩、七海はおかしな夢を見た。やたらリアルで、音も色も匂いもあって、現実としか思えないような夢。その中で、七海は11年後の自分と、11年後の五条に会った。28歳だという五条は恐ろしいほどに外見が変わっていなくて、それでも大人らしい穏やかさと柔らかさを身につけていた。その彼と、セックスをした。

    「ひとり?」

    と、目の前の五条が言った。「はい。ちょっと調べ物をしていたので」と言うと、「ふぅん」と、聞いてきたくせに気のない反応だった。しかし、立ち去るかと思った五条は片手をポケットに突っ込んだまま、七海の方をチラッと見た。
    七海は、この五条に、キスさ 2445