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    小梅@koume_dai2

    いにしえの時代よりずっと腐ってます。
    ダイ大はオールキャラ愛してる箱推し状態なので、いろんなキャラをその時の気分で描きます。
    大変雑食なのでご注意ください。
    ザムザ沼にドボンしました。魔族に執心中。

    【CP傾向】下記以外にも突然描くかも。左右の概念もガバガバです。わかるように注意表記しますが、地雷多い方、固定派の方、閲覧はご自身の判断でお願いします。
    ハドアバ、ヒュンアバ、ロカアバロカ
    ヒュンポプ、ヒュンラー、ラーヒュン、
    ダイポプ、ダイラー、マトポプ、マトアバ
    ロンノヴァロン、キルミス など
    もしかしたら気まぐれで百合とかもあるかも…

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    POIPOI 9

    recommended works

    toma_d2hp

    DONEポイピクさん、テキストも投稿できることにはじめて気づきました…。平和になった世界でのヒュンポプ。ヒュンケルがパプニカを去る日、ポップがヒュンケルに渡したものは…(同人誌からの再録です)水と石の歌


     絶えまなく落下しつづける水の音が、次第に近づいてくる。
     密に茂った樹々の枝をかきわけながら、急な斜面を慎重にくだる。
     やがて目前に、つややかに黒い岩の上を幾重にも分かれて流れ落ちる滝が、姿をあらわした。
     両岸から投げかけられた大きな腕のような梢に守られ、鬱蒼と暗いなかに、水だけは光のように白く流れ落ちていた。
     水面からは、飛沫が霧のようにたちのぼる。
     近づくほどに、落下する水の轟きだけが、身体中を満たす。
     響きにひかれるままに、ここまで来てしまった。
     幼い頃も、遠くこの音を聴いていた。
     石の床に横たわり、見えない水の音を聞きながら眠った。
     触れると滲みだした地下水が冷たく指をぬらした、地底の城の壁の感触がふいに甦る。
     ヒュンケルは、流れに踏み込んだ。水面に突き出した岩を渡り、全ての思考を吹き飛ばすような轟音のなか、豊かに流れ落ちる水に手をのばした。
     水は、激しくヒュンケルの手のひらを打つ。決してとどまることなく。
     ああ、そうだ。こんな場所がいいかもしれない。
     暗い滝を過ぎ、光あるほうへ走り出す水が歌う場所。
     ヒュンケルは水に濡れた手で、首か 4483