Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    MWaruyoi

    @MWaruyoi

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 2

    MWaruyoi

    REHABILIリハビリ一発書きでやばめファン♀にビビる千ゲ「ゲンくん、これもらって」
     そう言って、司が復活させた女のひとりがゲンになにかを差し出した。そのとき俺たちは羽京と三人でテーブルについていた。夕食時で、周りにも大勢の人間がいて騒がしいが、声がかき消されるほどじゃない。ゲンは俺の隣に座っていたから、そこへ差し出された物もよく見えた。

    「前にあげたのは、三千七百年も経ってなくなっちゃったでしょ? できるだけ似たのにしたかったけど、私にはこれが限界だったの。でも、素人にしてはじょうずにできてるよね? ゲンくんのために頑張ったの」

     女の手のひらに乗るそれは金属製の腕輪のようだった。多少歪だが、このストーンワールドではそこそこまともな装飾品に見える。
     女の口振りから、ゲンの石化前からの知り合いらしいとわかって眉根を寄せた。司だけじゃなかったのか、聞いてねえ。それも、アクセサリーをプレゼントされるような仲のやつかよ。
     ムッとして、テーブルの下で軽くゲンの脚を蹴る。スプーンを握ったままのゲンの手が一瞬震えた。

    「……わあ~! ゴイスー! つくるの、大変だったでしょ! ありがとう、嬉しいなぁ」
     ゲンは俺のほうをちらりとも見ず、大げさに 2350

    recommended works