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    kuchi_171

    @kuchi_171

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    kuchi_171

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    ハッピーバースデー、おめでとう🐙!!
    n番煎じの付き合ってる前提イドアズです。朝チュンから始まるよ
    ※ユニオン🐙ネタバレ(?)あり

    アズールの誕生日・後編その1珊瑚の海にいた時の夢を見た。
    ミドルスクールに上がってから初めての誕生日、ジェイドとフロイドはその日が僕の誕生日だということを知らなくて、どうして教えてくれなかったんだと文句を言われた。母のリストランテでやってくれた誕生日パーティーに二人も来て、お店のみんなには驚かれた。坊ちゃんの年相応な姿を見るのは久しぶりですって泣かれたとき、ジェイドとフロイドの前で僕はどんな顔をしているのかと鏡の欠片とにらめっこをした。それをジェイドとフロイドに見つかって笑われて……。

    目を覚ますと、まだジェイドもフロイドも起きていなかった。ベッドから出ようにも、二人からぎゅっと抱きしめられていて身動きが取れない。仕方がないから、二人の寝顔をじっと見てやることにした。こう見ていると、本当に顔が良くていっそ腹が立つ。こんな無防備な姿でいるのが不思議で、くすぐったいような不思議な気持ちになった。くる、と首の向きを変えてフロイドの方を向くと、顔と顔の距離が近くてドキドキと心臓が音をたてる。つい数時間前までもっと恥ずかしくなるようなことをしていたのに、と思いだしそうになってドツボにはまりかけたその時。唇と唇が触れて、おはよう、と笑いかけられる。
    「おはようございます、フロイド……んっ?!」
    ぐい、と反対側に引っ張られる。ジェイドに顔をがっちりと掴まれて、唇を奪われる。ぬるりと舌が入ってきて、呼吸すら奪ってくるようなキス。頭がクラクラとしてきて、イけない気分になってしまう。満足したらしいジェイドが解放してくれた時には、若干スイッチが入りかかっていた。
    「ねえアズール、ちゃあんと待ったからオレもしていい?」
    仕方がないですね、と言ったのはフロイドになのか、僕自身への言い訳なのかはよくわからなかった。


    遅刻ギリギリになって教室に滑り込む。すれ違う生徒たちが何だかざわついていた気がするが、気にしている暇は無い。いつも通りジャミルさんの隣に座ろうとすると、一人で複雑な顔限定にらめっこをしているのかと思うくらい色んな顔をしていた。
    「……色々とおめでとう、アズール」
    「ありがとうございます、ジャミルさん。色々と、などと言わず素直に言ってくださればいいじゃないですか」
    教室で虫が出た時くらい渋い顔をして、深々とジャミルさんがため息を吐いた。
    「誕生日おめでとう。それから、結婚おめでとう。頼むからジェイドとフロイドの手綱はしっかり握ってくれよ」
    「ありがとうございます……ん?ちょっと待ってください、今何と」
    キーンコーンカーンコーン。無情なチャイムの音と供に入ってきた先生がざわつく教室に静かにするようにと言ったので、僕は仕方なく黙ることにした。

    授業が終わると同時にやってきたジェイドとフロイド。教室内も廊下もざわざわとしているのは一体どうしてなのか。いつの間にかいなくなっているジャミルさんには後でお話をしにいくことに決めた。ドアの方へ駆け寄って、二人に説明を求める。
    「ジェイド、フロイド、一体どういうことなんですか」
    「オレは何もしてなーい」
    「ええ、僕も何もしていませんよ。アズールの許可なく何かをすることはありませんから」
    ねー、そうですね、とにこにこしている二人。昨日までは特に何も無かったのに、何故か……?

    (この写真、モストロ・ラウンジのマジカメアカウントに投稿しても?)

    (きっと明日はお客様いーっぱい来てくれるよ)

    「ま、まさかお前たち……」

    慌ててスマホを確認する。通知の数が3桁を超えているのを初めて見た。寮長会議のグループチャットが半分と、オクタヴィネル寮生のグループチャットが半分くらい。マジカメを確認するのが恐ろしくなってきた。ジェイドとフロイドが自分のスマホでマジカメの画面を見せようとしてくる。何とか視界に入れないようにしながらスマホを確認した。
    日付が変わった瞬間にモストロ・ラウンジのアカウントに投稿されている、あの大きなケーキ。添えられているコメントには、
    【本日は支配人の誕生日です!モストロ・ラウンジは支配人の誕生日特別仕様となっております。また、今日だけの特別メニューもご用意しております。皆様のご来店を心よりお待ちしております。】
    #モストロ・ラウンジ
    #特別な日
    #こちらのケーキは支配人のために心を込めて作りました
    とある。
    ハッシュタグの3つ目はいらないと思うが、他におかしな所は無いと思う。コメント欄に目を通して、やっとこの騒動の理由が分かった。
    フロイドのアカウントに飛んで投稿を確認する。あのケーキの一部分であろう写真と、
    【陸のウェディングケーキを参考に作ったよー
    アズール喜んでくれるかなあ?
    #明日は唐揚げいっぱい揚げる】
    というコメントが添えられている。投稿は23日の夜。ジェイドのアカウントに飛んで投稿を確認すると、投稿は日付の変わった24日の夜中だった。僕の部屋にあるケーキの写真と、
    【三人で幸せになりますね
    #明日は結婚式仕様です
    #明日は唐揚げいっぱい揚げる】
    というコメント。謎のハッシュタグ#明日は唐揚げいっぱい揚げるで検索すると、イドアズ結婚おめでとう、J氏匂わせすぎて唐揚げの匂いしてて草、特別な日(意味深)は草、明日の朝あずあずが遅刻しかけるに1万ペ○カ、ご祝儀もってモストロ・ラウンジいくわ、などなど。

    「……ど、どういうことですか?」
    「正式な発表はアズールと一緒にしたかったので」
    「匂わせ?っていうのよくわかんなかったから匂わせになってないかも。でも、やっと言えるね」
    ぎゅ、とジェイドとフロイドに抱きしめられる。野次馬がうるさい。
    「僕たち」「オレたち」
    「「番になりました!!」」
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    kuchi_171

    MAIKINGハッピーバースデー、おめでとう🐙!!
    n番煎じの付き合ってる前提イドアズです。朝チュンから始まるよ
    ※ユニオン🐙ネタバレ(?)あり
    アズールの誕生日・後編その1珊瑚の海にいた時の夢を見た。
    ミドルスクールに上がってから初めての誕生日、ジェイドとフロイドはその日が僕の誕生日だということを知らなくて、どうして教えてくれなかったんだと文句を言われた。母のリストランテでやってくれた誕生日パーティーに二人も来て、お店のみんなには驚かれた。坊ちゃんの年相応な姿を見るのは久しぶりですって泣かれたとき、ジェイドとフロイドの前で僕はどんな顔をしているのかと鏡の欠片とにらめっこをした。それをジェイドとフロイドに見つかって笑われて……。

    目を覚ますと、まだジェイドもフロイドも起きていなかった。ベッドから出ようにも、二人からぎゅっと抱きしめられていて身動きが取れない。仕方がないから、二人の寝顔をじっと見てやることにした。こう見ていると、本当に顔が良くていっそ腹が立つ。こんな無防備な姿でいるのが不思議で、くすぐったいような不思議な気持ちになった。くる、と首の向きを変えてフロイドの方を向くと、顔と顔の距離が近くてドキドキと心臓が音をたてる。つい数時間前までもっと恥ずかしくなるようなことをしていたのに、と思いだしそうになってドツボにはまりかけたその時。唇と唇が触れて、おはよう、と笑いかけられる。
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