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    shinyaemew

    @shinyaemew
    訳あってすけべなのはすべてリス限にしてるが、成人検査しかしてませんのでお気軽にリプやらリス限告知ツイやらでそっと挙手頂ければすっとリスインいたします

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    shinyaemew

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    れおにリンカイいぇええ~~~い!ちゅっちゅして!

    ##リンカイ

    星空の下.
    .
    .


    「カイト兄! ここにいたんだ~!」
    「リン」

     アンプを繋がずにシャン、シャンと練習していた右手を止めて、カイトは地べたに座ったまま後ろから響いてくる元気な声の方向へ振り返った。人間の世界では滅多に見れない、満天の星空を背にぱたぱた早足で歩いてくるリンのオレンジのリボンが可愛らしく揺れる。

    「サッキーから差入れって、タピオカミルクティーをもらったんだ。これ、カイト兄の分!」
    「ありがとう ……あとでお礼、言わないと」
    「あたし、ついてってあげようか?」
    「ん……助かる」

     猫だったり、花だったり、乙女っちくな模様がプリントされたプラスチックの透明な容器の中に、黒いタピオカの粒が沈んでいる。カイトがそれを受け取ったら、リンは制服のポケットからストローを取り出し、袋から取り出してはにゅこっとフィルムに刺した。

    「……」

     言葉を発さないまま、カイトは目の前で開封されたドリンクと、開封した本人のにこにこ笑顔を交互に見る。どうやら今すぐ飲んでほしいらしい。頂きます、と、恐らく自分にしか聞こえない音量で呟いた後、ストローに口をつけた。

     エレベーターのように下から続々とゆっくり昇ってくるタピオカをぼーと見ながら、口の中に広がるミルクティーの甘さを味わう。ほんのりいちごの香りもしたので、ミルクティーの色がいつもより赤みを含んでいるのはその関係だろう。

    「……甘い」
    「でしょー! あたしのはチョコ味だったんだけど、甘くて美味しかったの!」

     アイスクリームを日頃から好んで食べているカイトにとって、「甘い」は褒め言葉だった。それをリンも熟知していて、期待通りの感想に更に笑顔を綻ばせながら、カイトの左手側にしゃがみ、空を仰いだ。

    「今日も空は綺麗だねー サッキーたちが元気な証拠だ!」
    「うん」
     
     音を立てずにしゅるると引き続き飲み物を体内に取り込むカイトは同意の相槌を打つ。夜空でしし座を見れる季節はとうに過ぎたはずが、セカイの持ち主の想いの影響か、今日もライオンの姿を見つけられた。

     相当な分量があった容器の中身が半分ぐらいになった頃、そろそろ練習を再開しようと、カイトはそれを隣に……置こうとした所、リンに受け取られた。

    「一口もらってもいい?」
    「……でも」

     ストロー、一本しかない。
     とまでは口から出せなかったものの、リンには伝わったようだ。

    「あたしは気にしないけど、カイト兄が嫌ならやめる〜」
    「……ううん、どうぞ」
    「やった!」

     小さくガッツポーズをしたリンはすかさずストローの先端を小さな口で食んだ。ピンクのリップを塗った唇が瑞々しくて、見蕩れそうになる。ブンブン頭を振って急いでギターに視線を移したが、それでも頭は「間接キス」と何度もカイトに知らせる。

    「いちごも美味しいー! ありがとう、カイト兄!」
    「……うん …………んっ!?」

     リンからドリンクを返されると思い体をそちらに向くと、不意に柔らかいものがぴとっと一瞬だけ唇に当たった。

    「……!?」
    「へへ、間接じゃ足りないから、直接キスもしたくなった」
    「…………びっくり、した」
    「もっかいしてもいい?」
    「ぇっ …………」

     真っ直ぐ、射抜くように見つめてくるエメラルドから視線を逸らし、地面を見ながらカイトは黙ってしまった。それを急かすことなく、ただただ同じようにリンは回答を待っている。もとい、少しずつ赤く染まっていくカイトを楽しんでいる。

    「…………い、いよっんぅ」

     斜め下から啄ばむようにちゅっ、と少しだけ触れられ、これで終わりとカイトが油断して口を開いたら、ここからが本番と言わんばかりに、リンの小さな舌が誘うようにちょん、ちょんとカイトのそれをつついた。

     コト。ドリンクを地面に置いたリンは両腕で体を支えながら膝立ちで更に身を乗り出し、少しずつ角度を変えながらシャイで奥へと逃げようとするカイトの舌を絡めていく。

    「は、……」

     ちゅ、と時々水音を立てながら、いちごの甘さが残る唇が何度も重なる。行為による刺激を受け分泌された唾液にもまたその甘みを纏っていて、ほわほわになった脳は求めるのを止めようとしない。

     互いの吐息がはあ、はあとよく聞こえるようになった頃、これ以上はいけないとじんじんする体で分かったリンは名残惜しくカイトを解放した。とろんとした瞳は紅潮した頬に染められ、やや紫色になったかのような錯覚を起こす。

     ポケットからレースのついたチェック柄のハンカチを取り出し、カイトの口元に垂れてしまっていた銀糸をふき取る。

    「……」

     八の字になった眉がキスの長さへの文句か、それともここで止められたことへの抗議か、リンには分からないが、どちらにしてもその姿は可愛くて、ぎゅっと抱き締めたくなった。

    「カイト兄、かわいい」
    「~~~……」

     素直に感想をそのまま伝えたら、ますます抱き締めたくなる表情を見せてくれた。

    「いつもの教室で練習してるから、サッキーに礼を言いに行く時は呼んでね!」

     リボンを揺らしながら軽やかなステップで屋上を後にしたリンの姿が見えなくなるまで振り続けた手を、ギターに戻したかったけれど、熱くなってしまった体で手が震えてしまい、このままでは練習もままならない。

     仕方なく、カイトはミルクティーを更に体に取り込むことで体温を下げることを優先した。
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