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    nnmnchudock

    @nnmnchudock
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    nnmnchudock

    MAIKING記憶喪失になった七と、じゃあ(傷つきたくないし)にげちゃおーした恋人の話 前半
    (後半は七視点で夢主を追い詰める話)
    #じゅじゅプラス
    「私からはなんと申し上げて良いか……」

    申し訳なさそうに背を丸める伊地知潔高の肩をぽんと叩いて笑みを作った。わらえ、わらえ。そう強く自分に言い聞かせれば、意外と表情筋はきちんと仕事をしてくれた。
    「何も言う必要は無いよ。きれいさっぱり忘れたんなら、そのままで。その方が建人のためでしょ」

    ✕月✕日 東京都内✕✕学校内に発生した一級相当の呪霊祓除時発生した事故により、東京校所属七海建人一級呪術師の記憶障害が起きたと見られる。

    呪霊の術式効果により✕月✕日から一年前までの記憶の喪失が確認され、現在──




    恋人の記憶が無くなった。そう知らせを受けあわてて自分の家に帰り、七海建人の私物をかき集めた。キャリーケースに詰め込んで、手伝いを申し出てくれた伊地知潔高の運転で恋人のマンションへと向かった。

    「いいのですか、きちんと七海さんに話せば分かってくださると思うのですが」
    「やー伊地知さんは分かってないよ。一年前って建人が高専に戻ってきたあたりでしょ。
    もーモテにモテまくって凄かったの忘れた?」

    一年前と言えばまだ普通の同僚だった時だ。
    跡継ぎの男子に恵まれなかった家からぜひ婿に、 1602

    nnmnchudock

    MOURNINGナオヤクンが美人な女を侍らせながら幼少の頃からの婚約者を捨てる話……からのざまあにしたかったけどただのギャグ。テンションで押しきった駄文。
    ナオヤクンはお兄ちゃんたちから愛されてるなーって…
    本家の磨き抜かれた廊下で──親族が集まる広間の前でばったり出くわした。
    艶やかな赤い着物の女はするりと直哉の腕に手を添え、ぎゅ、としがみついた。
    がやがやと騒がしかった広間からパタリと声がやんだ。
    女の勝ち誇った顔。
    婚約者の嫌味な笑顔。
    ぴしりと固まる#name#。
    あちこちから三人へと視線が集まっていた。
    こういう時、どういう顔をすれば良いのか禪院直哉の婚約者である#name#は咄嗟に頭の中のそろばんを弾いて導き出した。

    「な、直哉さん、そちらの方は」
    口元をおさえ、信じられないとでも言うような顔をして見せれば、直哉は腕に絡みつく女に顔を寄せて言い放った。

    「この子?この子は将来の俺のお嫁さんやで」
    「そ、そんな……それではわたくしとの結婚の約束は……」
    「お前みたいなおもんない女、飽き飽きやねん」
    飽き飽きやねん。飽き飽きやねん、飽き飽きやねん────。
    その言葉は#name#の心の中でエコーを響かせながらすっと染み込んでいった。
    うっかり笑いそうになって慌てて俯いて顔を隠した。
    広間にいるもの達も「もしや」と固唾を飲んで見守っている。
    「つまり、婚約は無かったことに…?」
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