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    そいそい

    @soi_07

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    そいそい

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    書きかけ見つけてので、書ききって供養🙏
    超研で働いてるリュウシマさんです🙏

    「お持ち帰りしてもかまいませんか?」
    目の前に現れたシマカゼの一言に、俺は頭を抱えた。
    今夜は名古屋支部の懇親会だった。もちろんお酒も出ている。他部門の職員とお酒を交えつつ意見交換していると、シマカゼがふらふらと寄ってきて俺にそう言ったのだ。顔は至って真面目そうだが、その目はトロンとしている。
    「誰だ、シマカゼにこんなに飲ませた奴は……」
    ため息混じりにそう言えば、周りの職員たちが必死に首を振る。この様子だと、シマカゼが勝手に飲んだのだろう。それに俺はさらにため息が出そうになる。なぜなら、シマカゼはお酒が入ると少しめんどくさいところがあるからだ。
    「僕、リュウジさんをお持ち帰りしたいです」
    「わかった。だから、少し水を飲め」
    「大丈夫です」
    「大丈夫じゃないだろ」
    いつもなら俺の助言を素直に受け入れるシマカゼが、突っぱねてくる。それでやっぱり酔っているなと確信する。
    「僕もリュウジさんと一緒に飲みたいです。もっと僕を構ってください」
    シマカゼはアルコールが入ると、いつもより欲を隠さなくなる。いつも我慢しているから少しくらいならと思うが、人目も気にしなくなるからタチが悪い。
    「今日こそ僕がリュウジさんをっ」
    「シマカゼっ」
    何か言いかけたシマカゼの口を手で押さえる。名古屋支部の面々が大集合している懇親会で、何を口走ろうとしているのか。
    「大丈夫か?」
    俺たちが騒がしくしていると、見かねた羽島指令長が寄ってくる。
    「大丈夫じゃなさそうなので、連れて帰ります」
    「僕は大丈夫です!酔ってないです!」
    「酔ってる奴ほどそう言うんだ。ほら、帰るぞ」
    そう腕をとれば、嫌ですと振り払われる。
    「僕がリュウジさんをお持ち帰りするんです!」
    「一緒に帰れば同じだろ?」
    「全然違います!」
    そう言うと、シマカゼが俺の手首を掴む。
    「お持ち帰りさせていただきます」
    そして、俺を引っ張り歩きだした。帰ってくれるならそれでいいかと、それに続いて店を出る。
    俺の腕を引いて、シマカゼは夜の道をずんずん歩いていく。こっちは俺の家でもないし、シマカゼの家でもない。どこに向かっているかわからないが、酔いも覚めるから好きに歩かせてやってもいいだろう。そう思って黙ってついていくと、簡素なホテルの前にたどり着く。あまり派手ではないが、所謂そういうホテルだ。迷うことなくここまで歩いてきたから、おそらく事前に調べてあったのだろう。それで、お持ち帰りしたいと言っただけはあるなと感心してしまう。
    「あ、の……」
    お酒の力でいつもより横暴だったシマカゼが、急にモジモジし始める。
    「きゅ、休憩していきませんか……?」
    控えめな誘いがいかにもシマカゼらしくて、つい笑ってしまった。
    「休憩だと終電に間に合わなくなるぞ」
    この時間から休憩で入っても、終電の時間を気にしてゆっくりできないだろう。だから、そう助言してやれば、じゃあとシマカゼは俺へと顔を向ける。
    「泊まりがいいです!」
    シマカゼの言葉に俺は満足げに顔を緩める。
    「俺をお持ち帰りしたんだろ?最後まで付き合ってやる」
    俺の答えを受け、シマカゼは俺の手を引いてホテルへ入る。初めてのお持ち帰りにしては上出来だなと、心の中でシマカゼを褒めてやった。
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    🍶👏👏👏👏👏💕💕💕💕👍👍👍👏👏👏👏👏🍻💕💕💕💕💕
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    そいそい

    DONEはっぴーリュウシマ真ん中バースデー🥳

    真ん中バースデーとはあまり関係ない話になってしまいました。あと、ひっちゃかめっちゃかしてます。すみません🙏

    ※注意
    かっこいいリュウジさんはいません。
    社会人リュウジさんと大学生シマカゼくんの話です。
    ヤマクラ前に考えた話だったので、シマカゼくんの進路は捏造しています。
    かっこいいリュウジさんはいません←ここ重要
    あの部屋 大学の最寄駅から地下鉄に乗って一駅。単身者向けのマンションの三階の一番奥の部屋。鍵を出そうとしたが、中に人の気配を感じてやめた。そのままドアノブをひねると、予想通りすんなりと回る。そして玄関の扉を開けば、小さなキッチンのある廊下の向こうで、メガネをかけて、デスクに向かっていたあの人がちらりとこちらに視線をくれた。
    「また来たのか」
     呆れながら言うあの人に、ここからの方が学校が近いのでといつも通りの答えを返す。そうすると、少しだけだろといつも通りにあしらわれた。
     ここは僕の下宿先というわけではない。超進化研究所名古屋支部に正式に入所したリュウジさんが一人暮らしをしているマンションだ。もう少し超進化研究所の近くに住めばいいのに、何故か程遠い名古屋の中心部に部屋を借りている。そのおかげで僕は大学帰りに寄ることができているのだ。
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    そいそい

    DONEフォロワーさんからいただいたリクを元にして書きました。あんまりリクに添えた話にならなくて、本当にすみません🙇‍♀️
    リクありがとうございました🙌
    安城家に子守り行くリュさんの話です。
    「こんなことまで面倒かけちゃってごめんなさいね。ほらうち、お父さんが仕事でいつも家空けてるし、おじいちゃんおばあちゃんも遠くに住んでるから、こういうときに困るのよ。だから、リュウジくんが来てくれることになって本当に助かるわ。お土産買ってくるからね。苦手なものとかない? あっ! あと……」
     リュウジさんが持つスマートフォンから母さんの声が漏れ出ている。母さんの声は大きく、よく喋る。それは電話だろうが変わらない。そんな母さんの大音量のマシンガントークをリュウジさんはたじたじとしながら聞いてくれていた。
     母さんは大学の友人の結婚式に出るため、東京にいる。しかし、帰りの新幹線が大雨で止まってしまったらしい。それで今日は帰れないかもしれないと超進化研究所で訓練中の僕に電話がかかってきたのだ。このまま超進化研究所の仮眠室を借りて一晩明かしてもよかったが、あいにくナガラはフルコンタクトの稽古で不在で、家には帰らなければならない。しかし、家に帰ったら帰ったで、僕たち子供しか家にいないことになる。それは母さん的には心配なようで、どうしようかと頭を悩ませていると、俺が面倒見ましょうかとリュウジさんが申し出てくれたのだ。それでいつ運転再開になるかわからないからと、母さんは東京で一泊してくることになった。
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