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    そいそい

    @soi_07

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    そいそい

    DONEはっぴーリュウシマ真ん中バースデー🥳

    真ん中バースデーとはあまり関係ない話になってしまいました。あと、ひっちゃかめっちゃかしてます。すみません🙏

    ※注意
    かっこいいリュウジさんはいません。
    社会人リュウジさんと大学生シマカゼくんの話です。
    ヤマクラ前に考えた話だったので、シマカゼくんの進路は捏造しています。
    かっこいいリュウジさんはいません←ここ重要
    あの部屋 大学の最寄駅から地下鉄に乗って一駅。単身者向けのマンションの三階の一番奥の部屋。鍵を出そうとしたが、中に人の気配を感じてやめた。そのままドアノブをひねると、予想通りすんなりと回る。そして玄関の扉を開けば、小さなキッチンのある廊下の向こうで、メガネをかけて、デスクに向かっていたあの人がちらりとこちらに視線をくれた。
    「また来たのか」
     呆れながら言うあの人に、ここからの方が学校が近いのでといつも通りの答えを返す。そうすると、少しだけだろといつも通りにあしらわれた。
     ここは僕の下宿先というわけではない。超進化研究所名古屋支部に正式に入所したリュウジさんが一人暮らしをしているマンションだ。もう少し超進化研究所の近くに住めばいいのに、何故か程遠い名古屋の中心部に部屋を借りている。そのおかげで僕は大学帰りに寄ることができているのだ。
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    そいそい

    DONEフォロワーさんからいただいたリクを元にして書きました。あんまりリクに添えた話にならなくて、本当にすみません🙇‍♀️
    リクありがとうございました🙌
    安城家に子守り行くリュさんの話です。
    「こんなことまで面倒かけちゃってごめんなさいね。ほらうち、お父さんが仕事でいつも家空けてるし、おじいちゃんおばあちゃんも遠くに住んでるから、こういうときに困るのよ。だから、リュウジくんが来てくれることになって本当に助かるわ。お土産買ってくるからね。苦手なものとかない? あっ! あと……」
     リュウジさんが持つスマートフォンから母さんの声が漏れ出ている。母さんの声は大きく、よく喋る。それは電話だろうが変わらない。そんな母さんの大音量のマシンガントークをリュウジさんはたじたじとしながら聞いてくれていた。
     母さんは大学の友人の結婚式に出るため、東京にいる。しかし、帰りの新幹線が大雨で止まってしまったらしい。それで今日は帰れないかもしれないと超進化研究所で訓練中の僕に電話がかかってきたのだ。このまま超進化研究所の仮眠室を借りて一晩明かしてもよかったが、あいにくナガラはフルコンタクトの稽古で不在で、家には帰らなければならない。しかし、家に帰ったら帰ったで、僕たち子供しか家にいないことになる。それは母さん的には心配なようで、どうしようかと頭を悩ませていると、俺が面倒見ましょうかとリュウジさんが申し出てくれたのだ。それでいつ運転再開になるかわからないからと、母さんは東京で一泊してくることになった。
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    そいそい

    MOURNING書きかけのタツリュウを供養🙏
    先生宛のメールの送信ボタンを押し、送信完了を確認したところで、俺は勢いよく立ち上がる。
    「終わったー!」
    そう叫んだ途端、立ち上がった勢いで椅子もバタリと倒れた。そんなことはもうどうでもよくて、俺は部屋を飛び出す。廊下を二、三歩歩き、隣の部屋のドアを開けた。
    「兄貴ー!終わったぞー!」
    「おつかれ、うわっ!」
    ベッドに腰を掛けて本を読んでいる兄貴に向かって、俺は飛び込み、押し倒す。
    「お、お前んっ……」
    そして、文句を言われる前にその口を塞いだ。だって兄貴の説教は長いから。もう待てなんてできない。
    俺は大学四年生。卒業に向けて、卒業論文を書いていた。だが、あまりにも筆が進まない。締切まであと一ヶ月というところで兄貴に泣きつけば、手伝ってくれることになった。相変わらず面倒見のいい兄貴に飛んで喜んでいたら、一つ条件を出された。それは、卒論が終わるまでそういうことは禁止ということ。俺は悩んだ。大いに悩んだ。だって、それはつまり一ヶ月もの間兄貴に触れられないということ。そんなの耐えられない。でも、卒論がヤバいのは確かだ。卒業できないのはかなりまずい。だから、仕方がないので俺はその条件を飲んだのだ。そして、今日、やっと卒論が完成した。もう俺を阻むものは何もない。
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    そいそい

    DONE初夏のリュウシマ。
    シマカゼくんが女装しているので注意。
    フォロワーさんがこのSSに合わせて、シマカゼくんを描いてくださいました🙏本当にありがとうございます🙏
    ひまわりの君「それで、その格好はどういうことなんだ?」
    黄色のワンピースに、ロングヘアのウィッグ。その上に大きな麦わら帽子を僕は被っていた。そんな僕の姿をリュウジさんは渋い顔で見つめてくる。
    「えーっと、これは…」
    リュウジさんは喜んでくれるとばかり思っていたから、思いがけず厳しい反応に口籠る。
    ことの発端は、リュウジさんに会いに行く前に大宮支部に寄り、シンたちに少し愚痴を言ったことだ。リュウジさんが東京の大学に進学した機に、僕たちはお付き合いをするようになった。名古屋と東京で遠距離ということもあり、色々不安はつきものである。特にリュウジさんはモテる。何度か女性に言い寄られているところを目撃している。そんなリュウジさんを一人東京に置いておくのが不安だ。それを、たまたま大宮支部に集まっていたシンたちに愚痴ったところ、僕が女装をしてリュウジさんに群がる女性たちに牽制をしたらどうかということになったのだ。話が決まれば、あれよあれよとことは進む。どこから聞きつけたのか、吾孫子さんと大石さんもノリノリで参戦してきて、服を決められ、化粧をされ、さあさあとリュウジさんの元へと送り出されたのだ。
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    そいそい

    MAIKING長くなりそうなタツリュウその④
    ひとまずここで一区切りです。一区切りはしますが、続く予定です。
    今しばらくお付き合いいただけると嬉しいです😊
    ※加筆修正が入る場合があります。
    タツリュウ④大学に入学してから三回目の春を迎えた。部活やサークルの勧誘活動も一段落し、校内は落ち着きを取り戻しつつあった。今日から講義も始まる。
    京都支部のご厚意で、アルバイトとして超進化研究所に出入りさせてもらっている。大学の勉強と超進化研究所での仕事を両立させるのは、名古屋支部で臨時指導代理をしていたときよりも大変だが、充実した日々を送っていた。少し気がかりなことがあるとすれば、忙しくて中々実家に帰れていないこと。母さんの体調は問題ないらしいが、タツミとミユのことも心配だ。特にタツミとは、家を出る前になんとなく気まずくなった。今でもそれを引きずっていて、あまり連絡を取り合っていない。大学に合格したとは母さんから聞いたが、どこの大学かは聞きそびれてしまった。忙しさにかこつけて、大学の合格祝いのメッセージすらタツミに送ってやれていない。気まずいからと逃げてばかりではいられない。ここは兄の俺から連絡をしなければ。
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