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    おなかいたい

    リ傭

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    おなかいたい

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    #リ傭
    mercenary

    刃という物 何事も刹那に終いとせず
    満身創痍なその身体に一線を設けたならば
    じわり と、真綿で首を絞められるように
    赤くて醜い生命が 矢継ぎ早に顔を覗かせ
    濃密に溶けてゆく。

    快感。愛でる ぱっくりと開いた疵口を
    枯渇した喉の音を 薄寂たる憂いを
    隠し背負った蒼を 貴方の全てを
    不可思議な愛で慈しみ纏う。

    「......いいえ、これは純愛なのです。私から貴方へ 真っ直ぐな、」

    無価値とも均しい憎悪の眼へ誘われる此頃
    悦楽に狂う自身の空っぽな鼓動が地を鳴らす。
    憎悪という“好奇心”で 脳内に聚合する私の影
    それは その哀(アイ)は、
    永遠に貴方の心に妄執付くのでしょう。

    私を見て、哀して、結ばせて

    血汗の混じる 混濁した熱を
    持て余した身体を抱き寄せて
    左指の紅差しへ 自身の象徴を刻んでゆく。
    決して切り落とさぬよう 慎重に
    紅の輪を 愛しい貴方へ、血痕を。




    冷たくて 寂しい 涙を拭い、キスを落とす。
    それはとても 汚くて、綺麗な、
    粉砕された硝子のような味がした。
    濡れた仮面を指でなぞりながら
    事切れそうな心臓に手を当てて
    腕を伝い、空っぽの胸へ 管を繋げれば
    愛しい貴方の鼓動を感じる。

    憂闇に広がる濃霧は まるでこの状況下を
    祝福しているかのように 辺りを覆い尽くしていた。


    「 Come on. Smile 」
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    DONEメモ: ベアフットサンダルはサンダルではない


    足元を死守した探偵リーズニングと彼にサンダルを贈るスヴェンガリさんの話。


    最大のネタバレ↓

    ハピエン!

    ベアフットサンダル、調べてみてください!!アレがエッチに見える目を持ってしまった私は…一体……同志いないかな…?
    靴下に関するアレコレって最高にスケベですよね…いやぁ…活かしていきたい。何にとは言わないけど…!
    メモ: ベアフットサンダルはサンダルではない「先生」
    「………」
    「先生?」
    「………」
    「リーズニングセーンセ?」
    「黙れ」
    「やっとこっち向いた」
    「………」
    「ああ、残念」

     ぱき、と筆の先が折れる。これで何本目だ。深呼吸をして引き出しからストックを取り出す仕草は慣れてしまった。
     スヴェンガリは探偵を職業とするリーズニングの事務所によく来る。といっても依頼があったのは最初の一回だけ。それ以降は多忙のリーズニングにちょっかいを掛ける為だけに顔を出すのだ。

    「先生はつれない男ですね。つまらない」
    「なら来ないでくれないか」
    「貴方が入れたのに」
    「入れなければドアを壊して好きに出入りしてやると脅したのはお前だ」
    「そうですが?ああ、先生。私は寂しくて死にそうだ」
    「此処以外で好きに死ぬといい」
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