五条と住み始めてやっと半年が過ぎようとしていた時、住所など教えていなかった悠仁が宿儺の居場所を突き止めて姿を見せてきた。
両親だけでなく悠仁の連絡先もブロックし、削除までしていた宿儺。これで完全に関わることがないと思っていたのが油断として現れた。
「やっと見つけたぞ!」
「騒ぐな。近所迷惑だろう」
「それはゴメン!でもいきなり連絡が取れなくなったら心配すんだろ?」
「心配?お前が?俺に?何故だ」
「いや、俺じゃなくて父ちゃんと母ちゃんが」
「ああ……別に俺には関係ないことだからな」
「関係ないって…」
「事実だろう。血の繋がりがあるからなんだ?以前の記憶まで引き継いでいる俺にとってはそこら辺にいる虫となんら変わりない」
3331