張り切って行こう来週は近所の夏祭り。
釘崎が浴衣を着たいというから買い出しに付き合わされている。
「もうー、あとどこ見んの?」
「あと5件はみるわ。まだ何も見つけてないもの。」
「あと5件?!もう疲れたんだけど。浴衣選び悩みすぎじゃない?」
「はぁ?真希さんに見せるのに、かっわいい〜のにしたいんじゃない!妥協はできないわ」
「まぁ…そうか…」
釘崎は、真希先輩に浴衣姿を見せるために張り切っている。
でも、女の子の楽しみなんだろうとは理解できる。
男の俺が好きな人のために、浴衣を選んだところで、可愛いとはならない。しかも俺の好きな人は男だし、尚更女性の浴衣姿の方が良いに決まってる。
「まぁいいわ。一度休憩にしましょう。マックで良いわよね。」
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