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    karanoito

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    POIPOI 207

    karanoito

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    ロイ←プレ

    私たちの武器は!

    「私たちの武器は! 愛と」
    「勇気と!」
    「…………き、 希望……」
     戦闘後にコレットとジーニアスがノリノリで始めたかけ合いに、照れ顔でクラトスが付け加える。
     久しぶりだな、それ! と器用に二本の剣を回し、鞘に仕舞いながらロイドが茶化した。
    「皆さん、楽しそうですね」
    「プ、プレセアもやろうよ! ほら、ミトスも一緒に」
    「けど、僕は戦えないし……」
    「そんなの関係無いよ。 ミトスは僕たちの仲間だし! そうだよね、プレセア?」
     はい、とプレセアが頷くとジーニアスが、ほらほらとミトスの手を引っ張って、コレットやクラトスの前に連れ出す。
     照れながらも嬉しそうなミトスに、4人でポーズを決めて練習を始めるジーニアスたちを眺めて、プレセアが小さく笑みを浮かべた。
    「プレセアは、行かないのか?」
    「ロイドさん……その、私は」
     ロイドさんとが、いいです。
     上手く言葉に出来なくて、 もじもじとスカートの前で手を合わせるプレセアに、ロイドは軽く首を傾ける。
     本気で解ってない、鈍いロイドにゼロスが助け舟を出した。
    「ロイドくーん、試しに手本見せてやってよ。 プレセアちゃん、こういうノリに慣れてないから、勝手が解んないのよ。でしょ、プレセアちゃん」
    「だったらお前でも……」
    「いや、俺サマにはしいながいるし?」
    「寄るんじゃないよ、このアホ神子!」
     胸に手を伸ばそうとするゼロスをお札を構えて牽制する、 しいな。
    「しょうがねーなぁ、ゼロスは……じゃ、コレットたちみたいなカッコイイの考えようぜ、プレセア!」
    「はい……よろしくお願いします」
     プレセアの頬に赤みが差すのをゼロスは見逃さず、ヤレヤレと肩を竦めた。
    「勉強もあれぐらい熱心だと良いのだけれど」
    「たまには息抜きも必要だろう。 休憩に紅茶でもいかがかな?」
    「ごめんなさい、紅茶よりコーヒー派なのよ」
    「では、風味豊かな焙煎珈琲でも挽くとしよう」 
     ありがとう、とリフィルが優雅に微笑んで本の頁を捲る。
     数十分後、ワイワイと仲良く、ティータイムに入るロイドたちの姿があった。

    2012.1
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