逸話の真偽「確かお前あの時…象に使う麻酔量、とか言っていたよな…死んだらどうするつもりだったんだ」
「死んでない」
「結果論だ」
「噂で聞いたんだよ。〝継国縁壱〟にホッキョクグマを昏倒させる麻酔銃を使ったが、欠伸をしながら一個中隊をものの数分で壊滅させた、ってな」
「嘘だそんなの」
「どうだか」
「お前以外に薬を打たれたことはないし」
「一個中隊の方は否定しないのか」
「うん。でも、」
「否定しないのか?」
「うん」
「……フーン」
「でもな、北極でとある作戦に参加した時、ホッキョクグマに遭遇して、」
「どちらがデカかった」
「なにが」
「お前とホッキョクグマ」
「もちろん向こうに決まってるだろ?」
「お前、3メートルもあるのにか」
「そんなにない」
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