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    oct_summer_moon

    @oct_summer_moon

    文章練習頑張りたい。基本オクライばっか書きます

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    oct_summer_moon

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    なるべく毎日かこうという自主練その5。天体観測するちびオクライの話。超ギリギリ

    星に願いを 退屈な一日が終わり、明日の退屈な一日を迎えるため渋々とベッドに潜る時間。正直眠くはないのだが、使用人の目を盗んで遊び回るのも難しい。明日の楽しみを考えながら目をつぶったときだった。

    ――コンッ

     何かが窓にぶつかる音がした。なんだろうとカーテンを開けて窓をの外観察すると、小さな影が動いた。

    ――コンッ

     再び窓になにかがぶつかる音がする。どうやらその影が小さな何かを投げつけているらしいと想像できた。枕元においている端末でライトを立ち上げ、窓の外を照らすと、そこには予想もしなかった人物が佇んでいた。

    「アジャイ!?」

     俺の声にその影は人差し指を唇に当てると「しーっ」と小さく息を吐いた。こんな時間にアジャイがこの場を訪れるなんて考えたこともなかった。俺は部屋を抜け出すために常備しているロープを窓から垂らし、地面へと降り立った。

    「どうしたんだよ。こんな時間に」
    「ちょっと、星を見たくなったの」

     星?アジャイにつられて空を見上げると、そこにはいつもと変わらない星空が広がっていた。

    「なんでまた急に」
    「今日は流れ星がいっぱい流れるんだって!お願い事しないと!」

     そういえばと、今日のHRで先生がそんな事を話していたと思い出す。だからといって彼女がここに足を運ぶとは思っていなかったが。
     流れ星には全く興味はなかったが、アジャイと夜中に家を抜け出すことはとても魅力的だった。何よりも、いい子で通っているアジャイがそんな『悪いこと』をするというのが、何故か俺にはとても嬉しかった。

    「星がよく見えるところっていったら……」
    「東発電所とリフトの間が一番キレイに見えるはずよ!」

     アジャイはもう場所のリサーチも済ませていたらしい。アジャイは早く行きたくて仕方なかったようだが、俺はアジャイに少し待つように告げる。
     その場で足踏みをしながら早く早くというアジャイをその場に残し、俺は一旦ロープを登って自室へと入る。リュックにコーラ二本といくつかのスナック菓子を詰め込み、俺は再び地面へと戻ってきた。

    「よし!行こうぜ!」
    「うん!早くいかないと流れ星終わっちゃう!」

     俺たちははぐれないように手をつなぎ、駆け足で俺の家を抜け出した。

    ☆★☆

     星空を見上げたことは、これまでに何度もあった。それはなんとなくだったり、学校の課題だったり。理由は様々だった。しかし、今日ほど楽しめたことはない。俺たちは草むらに腰を下ろし、空を見上げた。持ち出したコーラを一本アジャイに渡すとアジャイはお礼を言いながらコーラの蓋を開ける。ここまで走ってきたせいで炭酸が溢れ出し、アジャイの服を汚す。

    「バレちゃうかも」
    「夜中にコーラを飲んだのがバレたくらいじゃ、せいぜい反省文だろ?」

     外に出たと行ったら問題かもしれないが、夜中にジュースを飲むくらいならそんなに怒られないはずだ。それに納得したのか、アジャイは再び笑顔になり、コーラ二口をつける。悪いことをしているというのがスパイスになっているのか、「いつもより美味しく感じる」なんて幸せそうに笑う。

    「それよりさ。そろそろじゃないか?」
    「そうね!オーもちゃんと探すのよ!」

     アジャイが再び空を見上げたので、俺もそれに習って視線を上に向ける。満天の星空は、いつもよりずっと綺麗に感じた。
     しばらく他愛もない話をしていると、急にアジャイが「あっ!」と声を上げた。おしゃべりに夢中になっていた俺はその声につられて夜空を見渡す。一つしか流れなかったのだろう。そこに輝く星々は相変わらず定位置で自身を燃やしていた。
     願い事を言いそびれたアジャイは明らかに落胆していた。それを励ますように肩を叩く。

    「まだチャンスはあるさ」
    「そうよね。オー」

     今度は静かに俺たちは空を見上げる。数分もすると、空に一筋の光が横切った。
     柄にもなく、俺は星へと願いをかける。隣に感じる存在を想いながら。

    (アジャイの願い事が叶いますように)

    ☆★☆

     流れる星々に、私は願をかける。たった1つの願いを。

    (オーとずっと一緒にいられますように)

     空を彩る星々が、私達を導くようにきらめいていた
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    oct_summer_moon

    TRAININGなるべく毎日かこうという自主練その4。ゲームをする幼少期のオクライ(とその後)の話。ゲームに既視感がある?最近プレイしてるからね。ついね。
    ぼっこぼこ「オー。頼んでいたやつ、買ってくれた?

    「ああ、もちろんだぜ、アジャイ!」

     俺の部屋の扉を閉めるなり、アジャイは間を置かずに問いかけてきた。俺が準備していた物を取り出すと、アジャイは俺の手からそれを強奪して、真っ先に俺の部屋にあるテレビへと駆け寄る。
     それは俺のゲームなんだけどな、なんて思いながらもそれを咎めることはしない。彼女にとって唯一ゲームをすることができる空間がこの場所、俺の部屋だけだと知っているからだ。
     俺たちはそこそこの家の生まれだ。そう言われると欲しい物何でも手に入ると思われることもあるだろうが、実際はそんなに甘くない。それぞれの家庭の教育方針によって、手に入る者は大きく制限される。アジャイの家は娯楽に関するものは徹底的に親に管理され、自宅でゲームをプレイすることができない。その点、俺の家では比較的その辺は自由だ。なので、アジャイが気になるゲームがあれば俺が購入し、アジャイは俺の家でプレイするというのが俺たちのスタイルとなっていた。
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