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    oct_summer_moon

    @oct_summer_moon

    文章練習頑張りたい。基本オクライばっか書きます

    @oct_summer_moon

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    POIPOI 9

    oct_summer_moon

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    なるべく毎日かこうという自主練その9。桜の花言葉について話すオクライの話。超短い。

    私を忘れないで「昔は知らなかったんだけどね」

     オリンパスでの久しぶりの試合。盆栽プラザにて、レプリケーターでバッテリーを作成していると、隣の端末で操作していたアネキが話しかけてくる。俺はカタカタと鳴るレプリケーターをぼんやりと待ちながら、言葉の続きを待つ。

    「この花、桜っていうじゃない?この花……いえ、花には沢山花言葉があるって、シルバも知ってるでしょ?」

     レプリケーターから吐き出されたバッテリーをバッグにしまう。まだ空きがある。もう一つバッテリーを作ろうと端末へと手を伸ばす。

    「なんか聞いたことあるな」
    「私が知ってる桜の花言葉は『精神の美』なんだけどね。この前、ナタリーからも桜の花言葉を教えてもらったの」
    「へぇ。どんなのだよ」

     特に興味はない話題だったので空返事になってしまった。それを察したのだろう、アネキは「やっぱいいわ」と会話を中断してしまう。

    「なんだよ。話したかったんじゃなかったのか?」

     再び出てきたバッテリーをバッグに詰め込みながら問いかける。

    「Nem’oubliez pas……。分かるかしら」
    「そりゃ、まぁ……」

     その意味はなんとなくわかった。こういうとき、幼い頃いやいややらされていた語学の勉強が役に立つものだ。お互いの言葉が紡がれなくなり、沈黙が流れる。やがて、お互いにレプリケーターで作りたいものを受け取り、リングに追い立てられるように走り出す。背後では、桜の木がリングに飲まれている。

    「Je n'oublierai pas……」
    「……え?」
    「知りたいなら、後で調べるんだな」
    「ちょっと!!」

     俺は少し前にジャンプパッドを出す。何故か少し気恥ずかしくなったのを紛らわすかのように、高く高く跳んだ。
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    oct_summer_moon

    TRAININGなるべく毎日かこうという自主練その4。ゲームをする幼少期のオクライ(とその後)の話。ゲームに既視感がある?最近プレイしてるからね。ついね。
    ぼっこぼこ「オー。頼んでいたやつ、買ってくれた?

    「ああ、もちろんだぜ、アジャイ!」

     俺の部屋の扉を閉めるなり、アジャイは間を置かずに問いかけてきた。俺が準備していた物を取り出すと、アジャイは俺の手からそれを強奪して、真っ先に俺の部屋にあるテレビへと駆け寄る。
     それは俺のゲームなんだけどな、なんて思いながらもそれを咎めることはしない。彼女にとって唯一ゲームをすることができる空間がこの場所、俺の部屋だけだと知っているからだ。
     俺たちはそこそこの家の生まれだ。そう言われると欲しい物何でも手に入ると思われることもあるだろうが、実際はそんなに甘くない。それぞれの家庭の教育方針によって、手に入る者は大きく制限される。アジャイの家は娯楽に関するものは徹底的に親に管理され、自宅でゲームをプレイすることができない。その点、俺の家では比較的その辺は自由だ。なので、アジャイが気になるゲームがあれば俺が購入し、アジャイは俺の家でプレイするというのが俺たちのスタイルとなっていた。
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