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    moege3

    ワンクッションは入れるけど鍵はかけないから自衛してくれ。
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    【迂闊に~】怖い夢を見たfry
    ・付き合ってない(さっさと付き合え



    ・オリ主の鳥海鈴

    ##迂闊に~
    #オリ主
    oligarch
    #fry

    悪夢か正夢か逆夢か吉夢か深夜二時頃。突然の来客通知に起こされてインターフォンを覗けば妙にニコニコした表情の降谷が映った。そしてすぐにスマホが鳴りインターフォンの画面では降谷がスマホを耳に当てている。確認することも無いかと着信は無視してドアロックを解除した。

    「……どうぞ」

    数分して玄関のチャイムが鳴る。いつも通りに開ければすぐさま入ってきた降谷は後ろ手に鍵をロックしつつ抱き締めてきた。あまりに突然のことに無抵抗で抱き締められていると降谷が震えていることに気が付く。そっとその背に両腕を回してなだめるように背中を撫でた。

    「……このままでいいからリビングのソファーに行きますよ」

    ゆっくりと後ろへ足を進めれば降谷も器用に靴を脱いでその分だけ足を進める。ようやく到着してソファーへ座ろうとすれば降谷は同じように膝を折って二人で腰を下ろした。降谷の震えは止まらない。片手は背中に、もう片手は後頭部へ持っていきゆっくりと撫でてやる。降谷の金髪がさらりと指を通って気持ちがいい。

    「……怖い夢を見たんだ」
    「そうですか。起きていたくて来たんですか?それとも、眠りたくて来たんですか?」
    「眠りたい。眠りたいのにここ最近の夢見が悪くて、寝不足で。でも悪夢で眠れない。寝ないとそろそろ限界だと思ったから、睡眠薬を処方してもらったんだ。でも薬で眠ってしまったら睡眠中、何かあったとき確実に対処できないからどうしても飲めなくて、どうしようもなくて……気が付いたらここに向かってた。こんな時間なのに、ごめん」
    「それは大変ですね。なら、今日はちょうど寒いし一緒に寝ましょうか。私の湯たんぽになってくれます?」
    「……いいのか?」
    「いいですよ。ああ、湯たんぽなので先にお風呂で暖まってきてください。お洋服は洗濯乾燥回しちゃいましょう。スエット貸しましょうか?」
    「服やだ。パンツだけ履いて寝る」
    「お、おう。そうですか。ならお風呂入ってきてください。先にお布団入って待ってますね」
    「うん。うん……待ってて」

    勝手知ったるようにクローゼットを開くと中に置いてある小さい衣装ケースから男物のトランクスを手に取り降谷は早足でシャワーを浴びに行った。戻ってきた降谷の髪が濡れていたので待ったをかけドライヤーを持ってきて乾かす。ベッドに座らせ無抵抗でドライヤーを当てられる降谷はうとうとしており、乾かし終えると眠たげな瞳を向けてくる。

    「ほら、髪も乾かしたしお布団入って」

    素直に布団へ入った降谷の隣に身を滑り込ませるとギュッと向き合って抱き締められた。

    「暖かくてやわらかい……ふふっ。お風呂入ったら鳥海の匂いになって安心した」
    「うちのシャンプーコンディショナーボディーソープの一式使ったらそうなりますよねぇ」
    「ひとり寝が普通なのに、これじゃあ、もう……ひとりで、ねむるの……」
    「難しいこと考えていないで寝れば?」
    「んー……もう少し、お喋りしたい」
    「喋っていいですけど、私が先に寝落ちしたらスマン。先に謝っときます」
    「うん、わかった……夢で、僕がどんなに頑張っても、みんな間に合わないんだ……僕を置いて、逝ってしまうんだよ…………キミも」
    「勝手にコロコロすんな」
    「うん……そ、うだね……生きてる……」
    「あれだ、それって逆夢ですね。私めっちゃ生きるじゃん」
    「…………ああ、そっか……それなら安心、だなぁ………………」
    「え。そこで寝る?実は…………私は貴方が死ぬ夢を何度も見ている、なーんて……知らなくていいか」

    あどけない寝顔にホッとする。魘されたら起こしてやろうとじっと寝顔を見つめていたが、気が付けば私も知らない間に眠っていた。意識が浮上するが今日は起きたくないくらいに寝心地がよくて目を開けることができない。おかしいな、いつもはすぐに目を覚まして支度を始められるのに。あ、今日は休みだからもう少しくらい寝ててもいいや。たまにはいいよね。最高の二度寝じゃないか。

    「……ふふっ、僕も二度寝しようかな」

    髪や頬に触れる感触と何か声が聞こえた気がするけれど、今日の睡魔には勝てない。だってこんなにも心地よい。そしてお昼前くらいに目を覚ましてからその理由を知る。

    「おはよう、鳥海。いや……もうお昼前だから、おそよう?」
    「んー……おはようございま…………あ……あれっ?」
    「たまにはこんな日もいいな……もう少しこうしていたい」
    「……起きられなかった」
    「鳥海からすると予想外だよな。でも、そのおかげで僕は沢山眠ることができたよ。人が居ながらこんなにも熟睡できたのはいつぶりだろう?」
    「寝坊した……これは、ちょっとマズい」
    「どうして?」
    「こんなの、堕落する」
    「…………ふふっ。確かに、もう布団から出たくなくなるよなぁ」
    「はぁ~~~!起きなきゃ」
    「駄目。僕が満足するまでもう少しこのまま」

    ギューッと抱き締める力を強められる。首筋に顔を擦り付けスーハー匂いを嗅ぐのは止めて欲しい。さらりと金髪が目の前に流れてきて同じジャンプを使ったはずなのに少しだけ違う香りに感じて、これは降谷自身の匂いと混ざった物だと気付いてしまった瞬間に恥ずかしくなってきた。ゴクリと喉を鳴らしたのを気付かれてしまっただろうか。

    「なぁ、鳥海」
    「な、んです」
    「また、眠れなくなったらこうして一緒に眠ったら駄目か?」
    「………………寝坊が怖いので、休みの前日なら」
    「あ、癖になった?僕も一緒に寝るの、癖になっちゃったよ」

    そう言って無邪気に笑う降谷にもうどうにでもなれと諦めて目を閉じた。結局は一ヶ月に一度はこうして寝るようになり、降谷は味を占めたのか気が付けば二週間に一度となった。

    「私の生活サイクルが狂った。もう少し我慢できないんですか」
    「もう無理だ。安眠できる手段を手放してたまるか。これでも我慢している方だからな」
    「その我慢、是非とも今後も続けてください。お願いだからこれ以上増やさないで」
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    MOURNING【迂闊に~】心霊現象は科学で説明できるから信じないけどふと少し恐くなったfry
    ホラーにエ ロ混ぜると恐怖心が台無しになる(fry)ソファーで二人まったりとマグカップを持ちながら、降谷が選んで借りてきたディスクを見ているとまさかの濃厚なベッドシーンが流れる。横に座る鳥海が固まったのがわかった。相変わらず長く続いているベッドシーンにどうやらホラーよりもセックスが撮りたかっただけのようにも思えてくる。女と男がベッドで絡み合っては情事特有の音声が室内に響いていた。これじゃあただのAVを見てるのとそう変わらないなと降谷はリモコンを手にする。降谷「……飛ばそうか」コクリと頷いた鳥海はちょうど冷めて飲み頃な降谷が作ったハチミツたっぷりミルクティーを啜り始めた。今さらホラーシーンが続いても何も恐くない。そもそもホラーとエロは混ぜるとたちまち恐怖心が無くなってしまうものだ。鳥海の視線は画面へと向き続けており、物語や撮影セットにトリックなど製作サイドのほうに興味があるらしい。だから恐いと飛び上がり抱き付いてくるなんて期待は持てる筈がなかった。「なんか……思っていたのと違う」降谷「ハズレだったな」「でもベッドシーンで唯一、変なの写ってましたよね」鳥海のこういった事は真実であることの方が多く、あのとき身体がピクリと固まったのはそういうことだったのかと思い至った。「ベッドの下に」降谷「待て。やめとこう」口を閉じた鳥海はチラリといま二人が座っている足元を見る。「このソファー、下に隙間なくてよかったですね」降谷「心霊現象はだいたい科学で説明できるから信じないタイプだけど、お前が言うと恐いからやめてくれ」「巻き戻して確認してみます?私の勘違いかもしれないですし」降谷「そんなにベッドシーンが見たいのか」「男女が絡み合っていてもそれより目を引くモノがあったので。画面中央で目を引く行為をしているからみんな気付かないんでしょうけど。あれです、まるでミスディレクションってやつ」降谷「今日はもうやめとこう。ほら、一緒に歯を磨いて寝ようか」「降谷さん珍しく怯えてるじゃん」降谷「この家のベッドは下に隙間があるんだよ!」「あはは!まあ、たぶんあれはスケベな幽霊の悪戯ですよ。変な動きしてたし」こう、と言って鳥海が見たであろう動きの真似をする。上目遣いで親指と人差し指で丸を作った中に舌を突き出すと手を前後した。降谷が色んな意味で固まる。たぶん鳥海は恐怖心を和らげようと茶化して本当のことを言っていない。やはり確認してから眠った方が良かったのかもしれ
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    MOURNINGfry夢小説。キスで情報端末受け渡しするだけのお話。
    情報端末の受け渡し(fry)パーティー会場内で偶然居合わせて事情を話せば彼女は驚きながらも快諾してくれたので頬に手を添える。頭にハテナを浮かべた彼女の唇を奪った。固まる彼女の唇を割って舌を差し込み同時にマイクロ情報端末を口移しする。すぐ察したのかそれを上手く頬と奥歯の隙間へ寄せては絡ませてくる降谷の舌を素直に受け入れた。我ながらずるいのはわかっている。大切な情報の受け渡しの協力だけを頼んで、その方法を教えなかったのだから。本当はウエイターに扮した部下がグラス回収のときにその中へ情報端末を落として回収させる予定だったが手違いが発生してしまったのだ。名残惜しげに唇を解放して額を合わせて見つめ合う。目を細めれば少し頬を染めて目を逸らした。その仕草が男を煽ることに気付いた方が良い。会場外への扉の前へエスコートする。地下駐車場で待機する男に渡せば良い。降谷「お気を付けて」彼女は上手くやってくれたようだ。バーボンとして仕事をしなければならないのでまだこの場を離れられない。後から情報端末を受け取った部下に聞けば、ハンカチに包んで目の前でわざと落としたのを拾わせて回収させたらしい。そんな事は教えていないので彼女が配慮してやったことだろう。その部下が彼女の事を聞いてきたのですぐに察した。一目ぼれしたらしきその部下に釘を刺すべく、わざと見えるところで休憩中にテレビ電話で今日は泊まりに行くということをわざわざ伝えて彼女との仲を見せつけてやる。後で風見に教えられたのだが、一目ぼれ相手は上司の恋人だった、ということでその部下は他の仲間達から盛大に慰められたらしい。残念だったな。まあ、まだ恋人じゃないけど。意外にもテレビ電話でも出てくれるので、それから何かと手が空けば休憩室からテレビ電話でかけ続けると彼女は面白そうに「最近のマイブームですか?」とクスクス笑っている。降谷「キミがちゃんと生きているかの生存確認だよ」「貴方よりは社畜じゃありませんから!」思わず笑い声を上げると周囲の視線を感じたが、例の部下もいたので気にせず通話を続けた。降谷「たぶん、二日後にお邪魔するよ」「私はちょうどその日にお休みなので、いつでも大丈夫ですよ。お食事用意しましょうか?」降谷「うん。僕の好物を作って待っていてくれ」そのあと風見にそれとなく部下達が可哀想なので、と注意された。
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    MOURNING【迂闊に~】で3顔。お題:眼鏡
    なんでも大丈夫な方だけどうぞ
    視力の悪い鳥海だからこそ鳥海が眼鏡をかけていない裸眼のとき、降谷は「きみがすきだよ」「きみをあいしてる」「きみにふりむいてほしい」「ぼくをすきになって」「ぼくにこいして」「ぼくをあいして」と音無く囁く。眼鏡をかけず普段よりも開いていない瞳を見て、どれくらい近付けばこの音無き囁きが拾われる距離なのだろうかともどかしくもある。でも、この気持ちは組織を壊滅させるまで腹の奥底へ眠らせると決めたから。この想いが溢れこぼれる前に、少しずつこうして口からこぼす。いつかこの言葉達を音に乗せて伝えられるように願いながら。

    ===

    #バーボンVer

    今日も僕は闇に身を沈める。目の前に喉から手が出るほど欲しい獲物が飛び込んできた。こんなチャンス、僕が逃す筈ないでしょう?「愛してます。僕だけを愛しなさい。そうすれば貴女の身の保証はしましょう」こんな怪しい侵入者に何を言い出すのかと周りのネームドがザワつく。「前から目をつけていたんです。それが、自ら飛び込んできてくれるなんて……もうこれって、運命、ですよね?」眼鏡はどこかへ落としたのだろう。拘束され床に転がされている鳥海は見えていなくとも声で判別できたようで、顎を掴んで持ち上げると目を見開いた。普段は伏せ目がちな瞳がしっかりと僕を写す。「こんなところへ足を踏み入れなければ僕に捕まらなかったのに。本当に、本当に可哀想」嬉々としながらも興奮を隠せていない声に鳥海が真っ青になって震える。いま、鳥海には僕がどう見えているのだろうか。「もう明るいところなんて歩けませんよ、貴女。ずっと、ずっと僕の腕の中で生き続けるんです。好奇心は猫をも殺す……そうだ、貴女は可哀想な猫だったんですね。ならばとびきりお似合いの首輪を用意してあげなければ。これって、飼い主として当たり前ですよね?」鳥海の口が「いやだ」と動いた瞬間、許しがたくて顎を掴んでいた手で首を締める。周りのまだ穏便なネームドがやめてあげろと言うが、最初の躾が肝心なのだ。邪魔をしないで欲しい。気道を潰され息が出来ない鳥海の瞳からポロリと涙がこぼれた。ゾクリと快感から背筋が震える。「僕が優しくしているうちに、ちゃんと言うことを聞いた方がいいですよ?」声は出ていないが鳥海の口の動きが肯定を示す。パッと手を離してあげた。ほら、支えてあげていないとキミは座っていることも儘ならないじゃないですか。
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    moege3

    MOURNING◇注意!
    何でも許せる方のみ。深いこと考えたら駄目だ。
    ヘビースモーカーなK学同期原作知識ありトラ転女主です。

    ※本当の名前(トラ転前の名前)を明かせば存在自体が無かったことになる世界で、それでもお互いに恋情を持っていたfryのみは彼女のことを覚えていたら。



    ?「これは、駄目な私の [[rb: I F > しあわせな]] 物語」
    医療従事者の方々にはマジで申し訳ねぇ!▼僕が欲しいもの▼


    懐かしい場所に呼び出され《少し曰わく付きな彼女》が誰にも明かさなかった本名を教えてくれた。そして突然の『さよなら』を口にした瞬間、目の前のその身が砂のようにサラサラと消えはじめる。『目的を達成したらどうなるかわからない』と言っていた癖に、知っていたんじゃないか。どうにか抱き締めようとしたのに間に合わず伸ばした手の中にキラキラしたものを掴めただけで、手を開くと同時にそれも消えてしまった。彼女の吸っていたタバコの香りだけが残っている。僕には将来を共に歩むのならキミしか居ないのに、どうして。それからこの世から彼女を知る人間が消えた。警察学校同期達をはじめ彼女と親しくしていた者や彼女に関する情報全てが元より存在しなかったかのようにそれとなく改変され何も無い。彼女が好んで吸っていたタバコに火をつけ、あの日からもう何年もこのタバコを吸わなければ眠れないという事態に陥っている。重症だ。最早これは自傷行為に近いなと苦笑した。
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