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    K04668410

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    K04668410

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    スティーヴ一人称でマクダノ。
    ジュニアが居なくてスティーヴが張り切ってるある夜のまくだのちゃん。
    ちょっとだけえちちな描写があります。

    ある夜のことシャワーからあがった俺の目に入って来たのは、先にシャワーを浴びて寝室に行ったはずの相棒ダニーが、くつろいだ様子でリビングのソファに座りテレビ画面を眺めている姿だった。
    「ダニー、先に上がったはずじゃ?」
    俺の声にテレビからチラ、と視線をこちらに寄越したが、手に持ったコナビールをあおると視線はまたテレビの方へ戻ってしまう。
    「めずらしいなこんなにシャワーが長いの。メールチェックついでにネット見てたら、見たかった映画の配信が始まってたんだよ。ほら俺がもう上映期間ギリギリだから今日は絶対見に行くって言ってたにも関わらず、スティーヴちゃんが無駄な発砲して犯人とカーチェイスする羽目になって結局見られてなかったやつ」
    ダニーのいつも通りの嫌味は置いておくとして、今日の俺のシャワーが長かったのは居候のジュニアが不在で相棒との夜のために念入りに手入れをしていたからだ。とくに爪はここのところ二人の時間が取れずにそれを想定した手入れをしていなかった。
    「俺のシャワーが長かったのはお前のためだってわかってるか」
    「はー、その言い方。俺の為?お前のためでしょ?」
    ダニーはソファの隣に腰を下ろした俺の肩をビールを持った手で小突く。
    「別に俺は今日セックスしようなんて言ってないし、シャワーお先にって言っただけ。お前が勝手にそういうことしてるだけでしょ。そういうのまでコントロールフリークなの?自分が準備したからさあヤるぞって?」
    確かに。確かに誘いもかけていない。ただ今日はジュニアが居なくて久し振りに家の中に二人だけで緊急の電話も鳴っていないというだけ。
    「でも、わかるだろ?」
    「さあね」
    口ではそんなことを言いながらも隣から俺に体重を預けてくるあたり、わかっているのだ俺の相棒は。なのにお預けなのか?
     テレビからはこの映画のシリーズのテーマが流れ、視聴者のなかにこれから物語が始まるのだという期待感と高揚感が生み出される。ダニーももちろんその視聴者のひとりになって完璧に気持ちが映画に持っていかれてしまっている様子だ。俺は今たぶんダニーにとってソファの一部なのかもしれない。これではダニーに色事を仕掛けたところで睨まれるだけだろう。そう思って俺はソファにどっしりと腰を据えることにしたのだ。
     
    時々ダニーと言葉を交わしながら隣で相棒の体重を感じつつ映画を見るでもなく眺めているとシャワーを浴びた後の相棒からは清潔ないい香りがして来てそちらを見やる。普段はめったに乱れることのないツーブロックに刈り上げた洗いざらしのトップの髪筋がはらりと額にかかっていて、映画に夢中な相棒は口が半開きになって白い上の歯がちらりと覗いていることに気が付いていない。小さな口が開いている事はあれど髪が乱れるのは情事の時だけだ。昼間のウィリアムズ刑事しか知らない人々は彼の髪はなにがあっても乱れることはないと思っていることだろう。彼が髪を乱しながらその小さな口で相棒のディックを咥えているなど想像すら出来ないに違いない。
    駄目だ。気を逸らそうとしていたのに余計な事を考えてしまった。自分によりかかる相棒の肩を抱いて綺麗に刈り上げられたサイドの短い毛髪を指でさりさりと撫で擦れば、うっとうしそうに手を払われる。それでもめげずにさりさりさりさり、時折耳の外郭に指を沿わせてくすぐるように触れる。映画はクライマックス一歩手前。主人公が愛する人の無事を確認して二人それぞれの思いが視聴者にひしひしと伝わってくるところ。柔らかくダニーの耳を食めば相棒の口から熱い吐息が漏れた。

    そのまま唇を移動させ顎、首、とキスを落としていく。もうダニーからの抵抗はない。このところ一回り小さくなった相棒の身体をまさぐり、唇を合わせながらソファへと押し倒した。お互いの分身が熱く、手を差し入れるとダニーのものはすでに緩く立ち上がっていて、「いいだろ」と耳元で囁けば「映画終わるまで我慢できなかったの?ダメなわんちゃんだな」と言う答えと共に唇が合わされた。ダニーの舌が自分の歯をなぞって行くのを感じながらその舌を絡めとり、吸い上げる。今度は俺がダニーの歯をなぞって口腔内を舌で蹂躙し、ダニーの口端から唾液が落ちていく。俺がその唾液を指で掬い取ればその指をダニーがゆっくりと舐めあげてこちらを見上げる。人差し指、中指、薬指。小指まで見せつけるように舐めたところですべての指を湿らすようにくちゅくちゅと丹念に舐め、自分の後口へと導いていく。久しぶりのそこは入り口こそ狭かったものの、するりと中に指が導かれてねっとりと締め付けられるのがわかる。
    「ダニー…お前やっぱり準備して?」
    「俺のシャワーだってそんなに早くなかっただろうが。シたいのお前だけだと思う?」

    ダニーからジュニアとの共同スペースでするのはイヤだと言われているので唇を貪りあいながらそのまま二人でベッドルームになだれ込み、Tシャツとタンクトップを脱がせ合う。下への刺激で豊かな金色の毛の中でツンと立ち上がり早く触れて欲しいとばかりにその存在を主張していた乳首を見つけてむしゃぶりつく。久しぶりのセックスは思った以上に二人を高みに上らせそして心地よい疲労感をもたらした。事前に自身によってほぐされたダニーのそこはみちみちとスティーヴを受け入れるとそれに絡みついて快感を与え、幾度となく薄いスキン越しの吐精を受け入れた。
    「は…ぁ…」
    しっとりと汗をかいた髪を掻き上げてダニーが身を起こす。
    「…した、いってくる…」
    「ああ」
    ダニーの声はガラガラだ。水でも飲みに行くのだろう。のろのろとタオルケットを巻いてベッドを降りるとそのまま扉を開けて階段を下りるダニーをまだ熱い体のままベッドの上で見送り、帰ってきたら来たらもう一回くらいは許してくれるだろうかなどと思いながらスキンの箱を確認したのだった。

     しかし10分待っても15分待っても相棒は帰って来ない。腰が限界?それともまさかもう今晩は終わり、とシャワーを浴びているのか?訝しんで自分も寝室を出て階段を降りると暗闇の中テレビの光を浴びてソファに座りこむダニーが居た。タオルケットに丸まり、その目は心なしか潤んでテレビの光を反射している。
    「ダニー?」
    ダニーの前に回り込んで頬に手を当て、涙で光る眼を確認しようとすると、ぐいっと思い切り横に押しやられた。
    「今一番いいとこなんだから邪魔!!」

    は?
    テレビからはテーマ曲の物悲しいアレンジが流れてきて、ここがラストシーンだと言う事がわかった。まさかまさか
    「まさか、ダニーさっきの映画…」
    「そう、続き」
    「…俺との続きは…?」
    「お前とは十分シたでしょ?」
    「いっつもお前が言う事だろ?お前ほんとアニマルな?もうちょっと雰囲気ってもんがあるでしょ?出してスッキリおしまいって最低。とかなんとか」
    「お前がね、映画を見てる時にあと30分いい子で我慢出来ればもっとベッドで楽しめたかもね。とろとろと甘い時間を過ごして?さらにお前の上で腰振ってやってたかもしれないけど?それをダメにしたのはスティーヴお前」
    映画はテーマ曲が終わって、エンディングテーマに代わっている。テロップが流れおしまいの合図だ。
    「映画もおしまい、セックスもおしまい。いい子で寝ろ。俺はシャワーを浴びてここで寝る」
    こうなったらもう今日のお楽しみは終わりだろう。でも俺はここでいいことを思いついた。
    「なぁダニー。エンドロールの後におまけがつく場合だってあるだろ?終わった、と思ったらちょこっとあるやつ。それが重要なときもあるし」
    我ながら冴えている。おまけがあってもいいじゃないか。
    「残念、この映画におまけはない。この次はおまけ付映画を見てる時にするんだな」
    ダニーはテレビの電源を落とすと、俺にキスしてバスルームへ消えて行ったのだった。
    ほんのちょっとしたおまけを残して。
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    わかめごはん

    MOURNINGお題は「いいか、よく聞け」
    なんともしっくり来てないけど投げちゃう
    地下の取調室で、スティーヴ、ダニー、そしてルーの三人が喋らない容疑者を前にして立っていた。しかしルー以外の二人は、入室するなり出入口の両脇に腕組みをして立ち、一言も口を開いてはいない。その異様な威圧感に、容疑者の男も額に汗を浮かべ始めていた。
    「おい、仲間の居場所をしゃべる気はないのか」
    「……」
    無言を貫く男に、ルーが顔を近づけた。
    「いいか、よく聞け。お前さんだってハワイの犯罪者の端くれなら、FIVE-0のスティーヴ・マクギャレットとダニー・ウィリアムズの話くらい聞いたことがあるだろう。あいつらがその二人だ」
    男の視線がルーの背後を行き来する。スティーヴとダニーは微動だにせず、冷たい視線で見下ろすばかりだ。
    「しかもあんた、最高にツイてない。今日はあいつら最高に機嫌が悪いんだ。こんなのはあれ以来かな……スティーヴが参考人の腕を折った時か、ダニーが犯人に喋らせるまでボコボコに殴り続けたときか。あんたがこのまま喋らなかったら、俺も二人を止められるかどうかわからんぞ」
    声を潜めてルーが囁けば、男の喉仏が上下した。
    刑務所へ行った者や同業者たちから、FIVE-0の噂は聞いていた。てっきり尾 1186

    わかめごはん

    DONEお題「お前に言ってなかったことがある」
    中の人のイメージから、勝手に歌が上手なダニーさんのお話。
    金曜の夜、二人の酔いも深まったマクギャレット邸で、なんとなく見ていた退屈なアクション映画は、エンドテロップが流れるばかりになっていた。カウチに沈んだダニーは、自分の隣に陣取るスティーヴを見る。その腕はカウチの背もたれの上に伸ばされていて、ダニーの肩には落ちてきていない。
    「なぁ」
    「ん? そろそろ寝るか? 泊まるだろ」
    カウチに寝るダニーのためにブランケットを取ろうと、立ち上がったスティーヴの手をダニーが掴んだ。
    「ギター」
    「なに?」
    「俺がやったギター。持ってこいよ。演奏会しよう」
    「え……今から?」
    「あぁ。嫌とは言わせないぞ、俺がやったんだからな。弾いてるか? あれ」
    「あ、いや……うん。実は、たまに」
    「一人で?」
    「だって、聞かせるやつもいないし」
    「ここにいるだろ。早く持ってこい」
    スティーヴはわずかに逡巡しながらも、二階の自室からギターケースを持って降りてきた。
    テーブルに置いて、観念したように勢いよく蓋を開ける。手にすると、わずかなチューニングで良い音が鳴った。まめに弾いているようだ。
    「何が弾ける?」
    「メジャーな曲なら。コード鳴らすだけでよければ」
    「そうだな。… 1168