フォ…… だいたい⭐🎈落書き用保管庫。皆さんのスタンプに助けられています……ありがとうございます…………!@prsk_ruirui ⇒ツイッター ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 29
フォ……☆quiet followTRAINING類の野菜嫌いについてお題「フハハハハ!それはぷにぷに」15分トレーニング 161197文字(所要時間約3分) ##司と類 「その場所は行けないね。僕には食べられないものばかりだ」 吐き捨てるような類の言葉であった。司と類は、これまで大きな喧嘩もせずにこれまでやってきた。けれど、今日でそんな穏やかな平穏は終わりなのかもしれない。司にそう思わせてしまうほど、彼の勢いは思いの外強かった。「……いや、すまん。お前の野菜嫌いがそこまでだとは思わなくてな」「いいや、僕こそ済まないね。でも、少し違うんだよ。僕が野菜を嫌いなのではなくて、僕の体が野菜を嫌っているんだよ」「同じことだろうが!」 思わずその言い訳に苦言が出てしまう。けれど、何に対しても向かえば強情な類のことである。彼のその気持は司がどれだけ言ったとしても、覆る事はない。司は、手に持っていた一つのパンフレットをしまい込みながら、頑なな態度を取り続ける彼の方へ向き直る。「……しかし、不思議なものだな。そこまで全て、嫌いだって言うのもな」「確かにそうだねぇ。まぁ、僕には理由はわからないけれど。詳しくは僕の体に聞いておくれよ」「まだその設定続けるのか?」 司にも、好き嫌いがあるのでその気持ちは少しだけよく分かる。彼の嫌いな人参の、あの独特の生臭さや味の浅っぽさ、それに甘みを取ろうとしても頑なに煮えてくれないもどかしさにはどうしても憤ってしまうというものだ。そこに深い理由はない。けれど、だからこそ許せないものというものもある。「司くん、そんなにその有機野菜ランチとやらが食べたいのなら、一緒に行くだけならしてあげようか?」「ん、いいのか? ……だが、それでは類が暇になってしまうだろうが」「いいんだよ。司くんだって、その場所に行きたいのは『ランチ』が食べたいってだけが理由じゃないんだろう?」「うむ。そうだな…。では、少し付き合ってもらおうか」 類には、よくよくお見通しのようだな。と続けると、昨日の夕方にテレビでやっていたからねとサラリと返された。そうなのだ、司がその場所へ行こうとしたのはその料理が滋養強壮によくよく良いという情報を入手したからで、それを一度自分で食べてみて、病弱な妹へ、その知識を培った料理を食べさせてやりたい、というのがその本意なのだった。 だが、その場所に一人で行くのは心もとなかった。そこへするりと現れてきたのが類で、ついうっかり、彼が重度の野菜嫌いだった事を忘れて誘ってしまったのであった。「ふふ、ちょっと良いことも思いついたしね」「それは聞かなかった事にするな」 彼は、あいも変わらず何やらニコニコしているが、司はそんな彼をの良くない妄想をかき消すようにその店の場所に向き直る。 ランチ。休日に、二人で。 何だかデートのようだなと少しだけ浮つくが、それなら彼が食べたいものを探してやればよかったかなとも思う。けれど、それでも彼は司の話に乗ってくれたのだ。 今回は、それでいい。次回はきちんと誘ってやろう。司はそう思うのだった。[20210412]Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow フォ……DONE二十代後半 半同棲?の⭐🎈※🎈誕サイストネタバレあります。「……そういえば、初めてキスをしたのも、僕の誕生日だったね」まるで物語のように進む僕達の恋は きしむ窓をザラリと開いてやると、閉め切られ、停止していた気配が少しずつ動き出してくる。新鮮な空気だ。司は、そんな様子を慣れた調子で感じつつ、気を良くして何度も深呼吸。そして、腰に手を当てては持ち前の超大デシベルの大声で「帰ってきたぞ!」などと高らかに叫んでみるのであった。 久しぶりの我が家。前に住んでいたのはもう一年以上前にはなるが、やはり自分の家というのは落ち着くというものだ。 浮ついた気分。 そのまま、彼は勢いづいて美しくターンしながら踵を返す。そして、そんな司の奇行をクスクスと笑いながら見つめている、彼の愛おしい人に向き直り「はじめるぞ、類!」と軽やかに声かけるのだった。 「水道とガス、電気は問題なく通っているみたいだよ。部屋はこれから見てくるね」 2954 フォ……DONE司類版ワンドロワンライ お題:『化粧』『本番5分前』より 1h(2766文字)光の中へ 舞台袖に準備したペットボトルに手をかける。幕はまだ降りている。舞台袖に光はなく薄暗闇の中でだが、しかしいつもの習慣ともなれば何ら問題はない。 類はぞんざいにキャップを取り外し、その中身をグビリと流しこんでいく。乾いた口内に清らかな水分が満たされて、ああ、自分の身体は随分乾いていたのだと気づかされるのだ。 ワンダーステージで公演されている、ワンダーランズ×ショウタイムの舞台開始五分前。常日頃は自己管理をたいして行わない類ではあるが、このタイミングでだけは、伸びやかな演技をこなすためにも水分補給を心がけているのであった。 類がそうやって水を含んでやると、後ろ隣からも似たような喉の音がする。果たして、振り返ってみてやると、思っていた通りに類の恋人である司が舞台衣装に身を包み、同じように身体を潤しては舞台に飛び出すための準備をしているのであった。 2773 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……(2153文字)5.閉じた目の上なら憧憬のキス 端正な顔だな、と思った。 それは類が司の眠る顔を見て初めて気づいた感情だ。 ワンダーランズ×ショータイムの劇場で、その公演を終えたさなかの一幕だ。 次の公演までは、あと一時間程度ある。忙しない公演と公演の合間だ。少しばかりの隙間を使い、天馬司は舞台裏の古びたソファの上で仮眠を取っていた。 「司くん?」 そこへ、通りがかった神代類。いつもであれば類もその辺りで舞台演出の修正を行いながら次の公演へ向けて準備しているのだが、今日はそこに意外な先客がいたのであった。 類が、覗き込むようにして問いかけるが彼からの反応はない。 やあ、困ったね。君がこんなところにいるなんて思わなかった。 天馬司は体力のある男だ。だから、常日頃から彼が弱っているところを見ることは意外にも少ない。暑さにとろけ、あるいは空に飛ばされたとしても、少しばかりの暗転をしてからはけろっと元に戻っている彼なのだ。 2238 フォ……MOURNINGPCから発掘された落書き⭐🎈キスお題の一部だったはず……※15禁(886文字) 1091 フォ……INFOこれ以前のお話はだいたいpixivにまとめています。どうぞよしなに……司類log1https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15224854 フォ……TRAINING司の作るカリカリベーコンお題「嘘の夜風」15分トレーニング 201372文字(所要時間約3分)妙に気だるい朝だった。目を開き、辺りを見渡すが照準が合わない。もぞもぞと動いてみるが、肩と腰が妙にぎくしゃくと軋んでいる。 類は、元より低血圧である。だから起きがけの気分は大抵最悪なのではあるが、今日のそれはいつもの最悪ともまた違う、変な運動をした後のような気だるさがあるのだった。「類、起きたのか?」 まだ起ききっていない頭の片隅を、くぐもった通る声が聞こえてくる。司の声。どこから声をかけてきているのか。それに、妙な雑音が彼の言葉に混じって聞こえ、よくよくその場所を判別できなくなった。「……起きてるよ、たぶんね」 重い体を何とか起こしてみる。体に巻き付いているシーツがいつもと違う。自室にあるソファに投げ捨てられているシーツでも、家の中にあるベッドとも違う、少し手触りの良い物だ。それに、類は今、何も身につけていなかった。 布団を通り抜け、ひやりとした風が入り込んでくる。少し回復してき思考が回り始めてからようやく、昨日、司の家に泊まったのだと思い出すのだった。 司は、大学に入ってから一人暮らしを始めた。類はそんな彼の現状を甘んじて受け止めて、よくよく彼の家に泊まるよ 1422