×××レオーネの心域へと形を変えた塔を上がり続け、その途中で彼の身に起きた様々な出来事を見た。
心の奥底に沈めた本音の数々。
切ない思い、期待、意思、そして絶望。
それらすべてを振り切り上へ上へと向かう度、「お前はどうだ?」と問われ続けているようだった。
私は貴方じゃない。
“時代は違えど立場は同じ”
私は今まで乗り越えられてきた。
“じゃあこの先は?”
問われる度に、心で答えた。
これは迷いではなく惑いであると自分に言い聞かせ、歩みを続ける。
…
頂上での決戦。
ユーライザの手助けや、途中からアシュレイの協力もありジア・ルミナとレオーネを食い止めることに成功した。
私は世界の、これからの人々のあり方を信じて欲しいとレオーネに訴え続けた。今を生きる私たちは、未来に希望を持って生きていると。
また、兄であるアシュレイの必死の説得もありレオーネは徐々に平静さを取り戻していった。
みるみるうちにレオーネのジア化が解かれていく。
顔や腕の硬化は、剥がれるように空へと上がっていった。
アシュレイがレオーネに駆け寄ると、強く抱擁をかわしていた。
………その光景を、私はどれほど待っていただろう。
間に合った。彼にも救いはあったのだ。
彼に救いがあったのなら、同じ盟友の私の未来にもきっと救いはある。
私は安堵でその場に座り込んだ。
その瞬間。
視界が真っ黒になった。
何事かと目を凝らすが、まだ何も見えない。
暗闇に慣れてきた目が徐々に辺りの景色を明らかにしていく。
(ここは……まさか塔の中…?)
というレオーネの心域の中で“期待した未来”を現実とすり替えられた主人公が、
“改心したレオーネ(主が期待した姿)”の振りをしたレオーネにうまいこと説き伏せられる話を考えたけど書ききる自信がないのでとりあえず書き出せるだけメモっとく