Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    saraco_elanor

    @saraco_elanor
    お試しで文庫メーカーの使い方を試しています。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 39

    saraco_elanor

    ☆quiet follow

    霧の晴れた朝

    ちんじょれ50話後に帰宅する江澄と金凌のお話。
    帰ってすんなりと休めるような気が全くしないのは何故ですか?
    日常生活に振り回されている姿しか見えてこない。

    #江澄
    lakeshore
    #金凌

    Tap to full screen (size:618x1132).Repost is prohibited
    💯👏👏👏☺❤❤👏💯💯👏💘☺🇴👏💖💖💖💖💖💗👏❤👏👏👏👏❤❤😭🙏💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    takami180

    PROGRESS恋綴3-4(旧続々長編曦澄)
    あなたに会いたかった
     翌日、清談会は楽合わせからはじまった。
     姑蘇藍氏の古琴の音は、軽やかに秋の空を舞う。
     雲夢江氏の太鼓の音は、色づく葉を細かく揺らす。
     世家それぞれの楽は、それぞれの色合いで清談会のはじまりを祝う。
     江澄はふと、ここしばらく裂氷の音を聞いていないことに気がついた。藍曦臣と会っていないのだから当然である。
     藍家宗主の座を見ると、藍曦臣は澄ました顔で座っている。一緒にいるときとは違う。宗主の顔だ。
    (少しは、話す時間があるだろうか)
     あいさつだけでなく、近況を語り合うような時間がほしい。
     夜にはささやかな宴が催される。
     酒はなく、菜だけの食事だが、さすがに黙食ではない。
     そこでなら、と江澄は期待した。藍家宗主も、江家宗主にはある程度の時間を割くだろう。
     ところが、である。
     藍曦臣は初めに江澄の元へやってきたものの、あいさつもそこそこに金凌のほうへ行ってしまった。そうでもしないと、まだ若い金宗主の周囲に、あらゆる意図を持つ世家の宗主たちがたかってくるのは江澄も承知している。
     江澄とて、藍曦臣と少し話したら、金凌の傍らに張り付いていようと思っていたのだ。
    「おや、沢蕪君 1622

    takami180

    DONE曦澄ワンドロワンライ
    第六回お題「願い事」

    恋人関係曦澄、それぞれの願い事。
    ラスト、下からみんなに見守られてます。
     ――とうとう姑蘇藍氏の宗主が嫁を取るのだって。
     巷間に噂が行き交うようになったのは数日前のことだった。
     おそらく姑蘇から広がったその噂はあっという間に雲夢にまでやってきた。町の人々はおかしく話し合い、額を突き合わせては相手は誰かと言い合った。
     当然、その噂は雲夢江氏の宗主の耳にも届いた。
     江澄は鼻で笑っただけだった。

     ところが、江澄が噂を耳にしたその数日後、姑蘇からはるばる客がやってきた。
     その客は天子笑の甕を揺らして、「飲もうぜ」と江澄の私室に上がり込んだ。
    「何故、お前が来る。含光君はどうした」
    「藍湛はお留守番。いいから、いいから」
    「天子笑はひと甕だけか。足りぬだろう。次はもっと持ってこい」
    「雲夢の酒が飲みたいんだよ。これはお前の分。俺はいつも飲んでるからな」
     江澄は遠慮せずに天子笑を盃に注いだ。
     魏無羨は相変わらず甕の口から直接酒を飲む。
     しばらくは二人ともが無言であった。落花生の殻がただ積まれていく。
    「なあ、噂なんて気にするなよ」
     だしぬけに魏無羨が言った。
    「気にしていない」
    「嘘だね。じゃあ、なんで、沢蕪君に別れようなんて文を出したんだ」
    2765

    sgm

    DONE江澄誕としてTwitterに上げていた江澄誕生日おめでとう話
    江澄誕 2021 藍曦臣が蓮花塢の岬に降り立つと蓮花塢周辺は祭りかのように賑わっていた。
     常日頃から活気に溢れ賑やかな場所ではあるのだが、至るところに店が出され山査子飴に飴細工。湯気を出す饅頭に甘豆羹。藍曦臣が食べたことのない物を売っている店もある。一体何の祝い事なのだろうか。今日訪ねると連絡を入れた時、江澄からは特に何も言われていない。忙しくないと良いのだけれどと思いながら周囲の景色を楽しみつつゆっくりと蓮花塢へと歩みを進めた。
     商人の一団が江氏への売り込みのためにか荷台に荷を積んだ馬車を曳いて大門を通っていくのが目に見えた。商人以外にも住民たちだろうか。何やら荷物を手に抱えて大門を通っていく。さらに藍曦臣の横を両手に花や果物を抱えた子どもたちと野菜が入った籠を口に銜えた犬が通りすぎて、やはり大門へと吸い込まれていった。きゃっきゃと随分楽しげな様子だ。駆けていく子どもたちの背を見送りながら彼らに続いてゆっくりと藍曦臣も大門を通った。大門の先、修練場には長蛇の列が出来ていた。先ほどの子どもたちもその列の最後尾に並んでいる。皆が皆、手に何かを抱えていた。列の先には江澄の姿が見える。江澄に手にしていたものを渡し一言二言会話をしてその場を立ち去るようだった。江澄は受け取った物を後ろに控えた門弟に渡し、門弟の隣に立っている主管は何やら帳簿を付けていた。
    5198

    sgm

    DONE去年の交流会でP4P予定してるよーなんて言ってて全然終わってなかったなれそめ曦澄。
    Pixivにも上げてる前半部分です。
    後半は此方:https://poipiku.com/1863633/6085288.html
    読みにくければシブでもどうぞ。
    https://www.pixiv.net/novel/series/7892519
    追憶相相 前編

    「何をぼんやりしていたんだ!」
     じくじくと痛む左腕を抑えながら藍曦臣はまるで他人事かのように自分の胸倉を掴む男の顔を見つめた。
     眉間に深く皺を刻み、元来杏仁型をしているはずの瞳が鋭く尖り藍曦臣をきつく睨みつけてくる。毛を逆立てて怒る様がまるで猫のようだと思ってしまった。
     怒気を隠しもせずあからさまに自分を睨みつけてくる人間は今までにいただろうかと頭の片隅で考える。あの日、あの時、あの場所で、自らの手で命を奪った金光瑶でさえこんなにも怒りをぶつけてくることはなかった。
     胸倉を掴んでいる右手の人差し指にはめられた紫色の指輪が持ち主の怒気に呼応するかのようにパチパチと小さな閃光を走らせる。美しい光に思わず目を奪われていると、舌打ちの音とともに胸倉を乱暴に解放された。勢いに従い二歩ほど下がり、よろよろとそのまま後ろにあった牀榻に腰掛ける。今にも崩れそうな古びた牀榻はギシリと大きな悲鳴を上げた。
    66994