寝ても醒めても やっと訪れた休日前夜。いつも通り飯を食ってのんびりして、角名の気分が乗ったら一緒に風呂入って、そんでそのあとはお楽しみ…となるはずだった。少なくとも先週はそうだったから、今週もと期待していた、のに。
「もうええわ!勝手にせえ!!」
そんな捨て台詞を吐いて引っ込んだ寝室。同棲を始める際、ベッドは大きいのを買って一緒に寝ようと決めた。個人の部屋はあった方がいいと言われたが、これだけは譲れなくて。お互いそれなりにガタイのいい体躯をしているため、必然的にベッドも通常サイズでは収まらない。個人の部屋でそれぞれにそのスペースをとるより、寝室をひとつ設けた方が自室を広く使えるのではないかと提案した結果である。
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