あの子と僕/結婚前提の付き合い[リバミファ] 気付けばミファーと付き合うことになっていた。それも結婚前提の。
ミファーは何を考えているのだろう。
「どうしたの? ハーブティー、冷たかった?」
ゾーラの里のミファーの部屋でヒンヤリハーブの冷茶を二人で飲んでいると、ミファーが不安げにこちらを覗き込んできた。
「君は一体どういうつもりなのかい? 急に僕と付き合うとか言い出して…。しかも結婚前提なんて…」
「あぁ、そのこと…」
ミファーは飲んでいたグラスから口を離し、テーブルに置いた。夜光石製のグラスはカタリと上品な音を立てる。
「そうでも言わないと、貴方と付き合えないから」
「は? それはどういう…」
続きは彼女の手に嘴を捕われて言えなかった。
「知りたいの。貴方のことをもっと」