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    ルキです

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    ルキです

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    イメアドの小説第ニ章です。
    ここからだんだんと進んでくよぉ〜

    これは第二章だよ!
    前のを読んでから来るのがオススメ(b・ω・)b




    次の日、俺はまたおっさんのところに行った。
    「よぉおっさん、また来てやったぞ」
    「だから、おじさんにはちゃんとした名前が…」
    「おっさんのが呼びやすいんだよ」
    「じゃあせめておじさんで…」
    「嫌」
    「えぇ〜…」
    そう言いながらもおっさんは嬉しそうな素振りをする。やっぱり俺が来て嬉しいんだな。まぁそりゃそうか。俺はここらじゃ有名人だもんな。いい意味じゃないけど。
    そんなこんなで毎日のように飴を貰っては談笑をし、を繰り返していた。正直もう"おじょーちゃん"にいちいちつっこむのは面倒くさくなったからやめた。
    とある日、おっさんがこんなことを言ってきた。
    「おじょーちゃんさ…おじさんがこんな見た目なのに何も聞こうとは思わないのかい?」
    「あ?いや、どーでもいいだろ」
    「……え?」
    「聞こえなかったのか?どーでもいいつってんだろ」
    「な、なんでだい?」
    「いやだって、おっさんが何してようとおっさんの勝手で俺には関係ないし、おっさんが困ろうと俺は困らないし。あ、でも飴が貰えなくなるのは困るな。おっさんそれ自分で作ってんだろ?めっちゃうめぇしこれが食えなくなるのはマジでやだ。それに、」
    「それに?」
    「俺はおっさんのこと気に入ってる。おふくろや親父よりも」
    「?何故?何故だい?おじょーちゃんのお父さんやお母さんは、誰よりもおじょーちゃんのことを大事に思っているんじゃないのかい?」
    「……いや、むしろ俺のことを怖がって、まともに話しかけてくれない。俺から話しかけても怯えて俺の機嫌を取るような話し方をするんだ」
    「……」
    「他のやつだってそうだ。俺とまともに話してくれるのは、喧嘩をふっかけて来るやつか、おっさんくらいだよ」
    「そう…か……」
    「ほら!次はおっさんが話せ!」
    「え?」
    「え?ってなんだよ。俺が話したんだ。次はおっさんが話す番だろ」
    「あ、あぁ…でも、何から話したらいいのか」
    「じゃあ俺が聞くから、それに答えろ」
    「わかった」
    「まずさ、最初から思ってたんだけど、おっさんなんでそんなボロボロで髪も汚くてこんな場所に住み着いてんだ?」
    「お、おぉ…一気に来たね……えーと……本当に話してもいいのかい?」
    「いいから話せっ!」
    「あ、はい」
    それからおっさんはポツリポツリと話していった
    話すと長くなるから簡単にまとめると、
    おっさんはクイーンってやつの城で働いてたんだと、そんでそこに来る客がすげぇ迷惑とかかける悪いやつで、おっさんはそれにキレてその客を殴ったらしい。そっからおっさんは仕事辞めさせられて、借金取りにも追われて逃げた先たどり着いたのがここなんだと。借金取りはここら辺は俺みたいなやつらがたくさんいるから来ないだろうって思ってるからまだ見つからずにすんでるらしい。
    なるほどな。だからこんなボロボロなんだな。
    おっさんは俺より可哀想なやつだった。じゃあなんでいっつも飴をくれるんだ?どうやって作ってるんだ?って思ってそれもついでに聞いてみたら、前に作ったやつが残ってて、それを食料としてたみたいだけど、俺が来てビビって慌てて差し出したんだと。
    俺は今までにないくらい誰かを哀れに思い、それと同時に助けてやりたくなった。俺が?誰にも情を出さないはずの俺が?いや、これが俺なんだろう。よく考えれば俺は喧嘩を売られてばっかりでふっかけたことがほとんど無かった。あるとしても自分が困ってるから申し出ただけだ。じゃあここで俺がおっさんを助ければ、何か変わるんじゃないか?おふくろや親父とももっと話せるようになるんじゃないか?
    「おい、おっさん。」
    「なんだい?」
    「おっさんがやったことは間違ってないと思う」
    「いや間違ってはいると思う」
    「とにかく!おっさん、俺の家に来い」
    「あぁわかっ……は?え?おじょーちゃんの家に?」
    「そうだ。俺の家は菓子を作ってんだ。おっさん飴作ってたってことは甘いのが好きなんだろ?それにおっさん超汚ぇからな、まずは綺麗にしねぇとなんもできねぇぞ。だから俺の家に来い」
    「いやいやいやいや駄目だってそれにおじょーちゃんのお父さんやお母さんが……!」
    「大丈夫だ。さっき言ったみてぇにおふくろと親父はなんも言ってこねぇから。」
    「いやそれでも……!」
    「いいから黙って来やがれ!」
    そう言って俺はおっさんを無理やり自分の家に連れて帰った。
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