すきすきだいすきつきあって!(3)「傑ーぅ、好きだよ♡」
「はいはい」
「結婚して♡」
「聞こえなかったな」
「け っ こ ん し て!!!」
「うるさ」
「聞こえてんじゃん!」
もはやおなじみとなった光景に、同席している家入や夜蛾は何も突っ込まない。終わった授業の教科書類を鞄にまとめつつ、夏油はにじり寄る五条をあしらっていた。
最初は座学と実践半々だった授業も、雨がばたばた降る頃には寝る時間を削って任務に行くようになった。1年生ですらこれなので、呪術師は相当ブラックなんだろうなぁと夏油はすでにげんなりしている。五条の方はと言えば相変わらず無尽蔵な体力と慣れもあってか文句は聞けども疲れは見えず、家入の方はと言えば純粋な睡眠不足が辛いようだった。
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