一番「類、折行って相談があるんだが」
「どうしたんだい? 急に改まって」
「お前の一番になるには、どうしたらいい?」
「は……?」
言葉の意味を咀嚼する類。
「それは、ショーの話かい?」
「全部だ。神代類の全てにおいて一番になりたい」
「それはまた……難しい話だね……」
「どんなに困難だろうと、オレは……」
「というか、意外だったね」
「……何がだ?」
揶揄うように目を細める類。
「君のことだ、てっきり『お前の一番はオレだ』くらい言ってのけてくれるかと思っていたよ」
数回瞬きをして意味を考える司。
「さて、じゃあ終わった話は横に置いておくとして」
「待て待て待て! 何も終わっていないが!? というか今の言い方だと……えっ!?」
「次に試す演出は……」
「おい! 類!」