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    1105oth_arwan

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    月島軍曹の教養について考えています。主観しかない。
    メモ代わりの掃き溜めなので、今後追記するかも。

    月島軍曹の教養について考える※まとまってなくて長い

    いきなりメチャクチャ失礼な話なんですが、「月島軍曹って『無教養ですいません』みたいな顔をするときがある」と思うことがあります。というか二次創作でこのセリフを言わせようと思って、でもやっぱ言いそうにないなと思ってやめました。しかしそれ以来、あんなにロシア語が理解できて話せるのに月島軍曹にはさほど教養がないように見えてしまうのはどうしてだろうというのをずっとぼんやり考えておりました。

    (※上の「月島軍曹って~」というのを知り合いに言ったら「それは知らん」と一蹴されたのでこれから書く文章の前提が限りなく私の主観・幻覚です)

    月島軍曹と教養について考えるには、月島軍曹について考える必要があると同時に「教養」とは何なのかについても考える必要がありました。ぼんや~~りと考えつつわからんな~と思っていたら、私の知る賢人(かしこびと)が先日「教養とは何か」というのを少しお話していて、わずかながら月島軍曹についての考えも進展したので、メモ代わりにでも書き留めておこうと思いました。

    賢人は、教養(liberal arts)とは「自由で自立した思考」のことだと言っていました。
    諸々の詳細は省きますが、
    ・「自由」=支配者・実務から解放されたところでの思考
    ・「自立」=民主主義社会において個人が価値判断をすること
    ・「自由で自立した思考」を構築するために必要な情報や知識を集める手段のひとつに語学がある
    みたいな感じで、「語学力=技能」だと言っていました。

    語学力=技能だと考えると、月島軍曹は技能者止まりなのかなあと思いました。技能者になることがまずとてもすごいとは思いますが。
    月島軍曹自身がその技能によって集めた知識や情報は月島軍曹の思考に役立てられているはずですが、その思考が自由で自立しているとは思えないために教養がないように見えているのだと考えられます。
    これまでの月島軍曹は、鶴見中尉のおかげで処刑を免れたという経験+甘い嘘によって彼の判断のほぼすべてが鶴見中尉の強い影響下・支配下にあり、手に入れた知識や情報を批判的に見たり疑ったりした上で自分の考えを組み立てるという作業を放棄しているようにさえ思えます。
    このことにより、今後月島軍曹は鶴見中尉の支配から自由で自立的な選択をできるのか、いち読者としてとても恐々とさせられています。仮に月島軍曹が鯉登少尉に付いていくことを選んだ場合、そこに一時の自由と自立があったとしても、その後に自ら鯉登少尉の支配下に身を置いてしまってはやはりまた同じようなことの繰り返しになってしまうように思います。まあ鯉登少尉が鶴見中尉のように月島軍曹を支配することは考え難いですが……。月島軍曹は誰かに依存した方が生きやすいのかもしれんとも思いますが月島軍曹が自由と自立を得る着地点があってほしいと感じます。自分で、かつ自分のために生きていかなくては……。

    とはいえ、149話の「判断は任されています」とか169話の「山猫の軽口はくだらない」とか、自分で価値判断をしていると感じる部分もあるので、月島軍曹には教養がない! ときっぱり決めつけてしまうのは違う気がして、鶴見中尉や鯉登少尉が近くにいるために相対的にそう見えている部分もあるかなと思いました。

    鶴見中尉が教養のある人物なのは、語学力、批判的思考、妻子についての考え(=実務から離れた生活についての思考)等、賢人が言っていた「教養」の定義に当てはまる部分が割と多いことからももう言わずもがなという感じがします。鶴見中尉は鶴見中尉なりに「良い」世の中を作りたいとしているようにも見えるし……。

    一方で、鯉登少尉が使う言語は日本語のみだけれど、それによって集めた情報に基づいて構築する思考が自由で自立しているように見えます。鶴見中尉に疑問を持ち、彼の支配から距離を取れているし、自分が触れる様々な価値観の良し悪しを自分で判断していると思います。最近特にすごい。

    被支配者層の人間が自由と自立とを得られず支配者層にいる人間が自由で自立している、という状況になりやすいのでは(鶴見中尉>鯉登少尉>月島軍曹の図式も階級順にできちゃうのでは)? とちらっと思ったけれど、教養の起源は古代ギリシアの民主主義社会(奴隷制(近現代の奴隷とは違う)がある)にある的な話もあったので、階級のことはひとまず置いておくことにします。ここは今後の課題!


    結論としては、月島軍曹のロシア語は、知識ではあるけど教養ではないだろうなといまのところ思います。「教養」というのが、何の支配も受けずに様々な価値観を比較したり時に批判したりして判断していくことだとすると、鶴見中尉の支配下にある月島軍曹は現状それをしていないように見えます。

    今後、機会があれば月島軍曹と良心についても考えてみたいです。


    語学力=技能とはあまり関係ないですが、灯台のところのビーツの説明をする月島軍曹が素敵だと思います。言語ってその言語が話されている国の文化や歴史に必ずしも関心がなくても習得できてしまうし、月島軍曹も通訳さえできるようになればいいタイプかと思っていたので、ロシアの食文化について詳しいの良いなあと思いました。本人の好奇心からなのか、より精度の高い通訳のための義務感から得た知識なのかはわかりませんが……。
    ペチカの説明は月島軍曹自身の知識なのか灯台の男性の通訳なのか判断しかねるところがあるので保留。(20211101)
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