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    yu_2710_

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    yu_2710_

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    https://twitter.com/yu_2710_/status/1393455748919689219?s=20
    ここ最近煙草と指フェらが書いていて楽しくて。
    「オマエも吸ってんじゃん(だから僕もやめない)」と迷いましたがこっちになるのもいいかもと。

    くちゅりという音とともに差し入れられた指が舌を撫でる度に、絡みつく苦い味に顔を顰める。
    「ここ撫でられるの好きでしょう?」
    指の腹で舌を、曲げられた関節で上顎をくりくりとされるのは、言いたくはないが気持ち良くて、どんどんと自身を昂らせていく。だが、その苦味が嫌なのだ。
    「ふぅ、ん…ぅぇ」
    「あれ、え?ほんとに嫌、ご、ごめんね?」
    吐き出すように口内をうねらせば、拒絶を感じたのだろう、焦ったように口内から長く美しい指が引き抜かれた。涎でてかてかと光る指を五条さんは近くにあったウェットティッシュで拭き取り、ごめんごめんと言いながら頬や頭を撫でる。その感覚に思わずとろんと目を細めれば、ぐりぐりと額を押し付けられた。
    「……苦いんですよ」
    「指?」
    「煙草、止めません?」
    もともと煙草は自分しか吸ってはいなかった。だが、ベランダで一人吸う姿を見ているうちに、一緒に横で吸ってみたくなったとここ最近五条さんも軽いものを吸うようになった。まぁ、ある日急に胸元を捕まれシガレットキスをした五条さんが大変満足そうだったので、本音はそちらだったのかもしれない。正直自分もしてみたかったので、嬉しかったのは内緒である。
    「そんなわかる?」
    「あれだけ舌を嬲られれば分かります」
    「嬲るって、エロいな」
    「……」
    舌は味を感じる器官だ。
    煙草を吸ってる人間は息はもちろん、指にも匂いが移る。そんな指で舌を嬲られれば、その苦味は正確に自分へと伝わった。
    「てかそれならキスは?」
    「…アナタ、キスする前にちゃんと匂いを消そうと努力するじゃないですか…あと、その、気持ちよさの方が大きい、というか」
    「ふ〜ん、気持ちいんだ。確かに、気持ちよさそうだもんねいつも」
    目元が緩むんだよ、そう言いながら親指の腹がそっと目の下を撫ぜた。マッサージをされるようにちょうどいい強さでぐいぐいと揉まれると、いつも険しく潜めている目元の筋肉が緩んでいく気がして気持ちがいい。
    「でも、指は、結構気持ち悪くなってしまって……」
    口内を犯されて、気持ちいいと思うようになったのは五条さんのせいだ。最初は苦しくて嫌だったが、前戯の一つとして何度もされるようになるとその感覚はだんだんと変化していった。されれば気持ちもリラックスするし、甘やかされている気がする。気持ちいいと思う箇所はすぐさま看破され、惜しげなく擦られ撫でられるのが好きだった。だが、それがこんなに苦くて、そして苦しい。
    「もう、シガレットキスもしましたし止めませんか?」
    「……あ~、ん~、別にさ、シガレットキスも吸いたいと思った一つだったんだけど、オマエがさ、一人で吸ってんの見るの嫌だったんだよ」
    「え、」
    「でも、ほんとに嫌なんだなってわかったし、止めるわ。正直オマエと吸う以外に吸ってなかったから、多分すっぱり止められると思う」
    そう言うと五条さんは、テーブルの上に置いていた自身の煙草をぐしゃりと握ってゴミ箱へと放り投げた。くしゃくしゃになった煙草は、綺麗に弧を描いてスコンという間抜けな音とともにゴミ箱へと吸い込まれた。
    「あ、えっと……」
    「ん?ってか、僕から言わせてもらえばオマエにも止めて欲しいんだけど」
    「……そ、れは。嫌ですね。というか無理ですね」
    「いっそ潔いなおい。ニコチン量減らせよマジで、一人の体じゃないんだからネ!?」
    「私の体は私の物ですが」
    「僕の物でもあるんだなぁ。でもさ、ねぇ、とりあえず禁煙しろとまでは言わないから、ね?」
    ニコチンパッチ張って?飴やガムを噛んで?常に吸えないイライラに悩まされる?そんなの無理に決まっている。
    「まぁ、訓練だと思ってさ~、ちょっとずつでいいからさ~」
    管理、されたくない?
    耳元でぼそりと呟かれた一言はいつもよりワントーン低い声で、背筋がぞくりと甘く痺れる。管理?どうやって?
    「僕も頑張るから、七海も頑張ってね」
    その有無を言わさぬ物言いに、はいと返事をするしかなかった。
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