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    yu_2710_

    @yu_2710_

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    yu_2710_

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    893パロでこういうの書きたいのメモ
    裏で繋がってる五と夏。
    関係は……?
    猛犬は灰君。
    ネタです。

    893パロ「ネコっていいよね」
     袂を分かちながらも未だに飲めぬ酒を持って気紛れに訪れる元兄弟に、お前のその行為も割と猫に近いんじゃないのかと口に付けたお猪口の中で笑みを浮かべた。
    「龍を飼ってる男が何を言うのさ」
     背中に立派なのが居るだろう、そしてここにも、と足で突けば、今日はそういうことをしに来たわけじゃないのと叩かれた。
    「大体、悟に猫は飼えないよ」
     私には、この男に自分とじくらい気紛れな猫が飼えるとは到底思えなかった。そも、人間の子を育てているということも未だに信じられることでは無い。だが、そちらなら同じくらいの子を育てる身としては口出しが出来る分、何とかなるとは思っているのだが……。
     因みに私の背には猫も龍もおらず(美人は居るが)また、側にいるのもそれは素直な猛犬なので飼い方を指南してやることは難しい。
    「猫じゃないんだなぁ」
    「は?」
    「お前のとこの犬と同じだよ」
    「あー、そういう…」
     この間拾った男か。なら放っておいても勝手に育つか。
    「私というものが居ながらね」
    「お前のほうが先に犬を側に置いたくせに。……あげないからね」
    「そう言って自慢しに来るくせに」
    「それとこれとは別だから」
     じゃぁ、またね。
     ほんとに酒だけ持ってきて、ただそれだけ話して帰り支度を始めた男を見送りに門まで出れば、黒塗りの見慣れた車の前で、これまた見慣れた男が頭を下げて待っていた。
    「やぁ伊地知。お疲れ様」
    「こんばんは、夏油さん。お疲れさまです」
     挨拶もそこそこに、それじゃぁと車に乗り込んだ悟は最後に少しだけ窓を開けた。
    「また来るね」
     それだけ言って伊地知に車を出すように体を浮かせたその一瞬、向こう側で見慣れぬ金の髪が揺れた。
     なるほど、ネコか。
     自慢したいなら会わせてくれても良かったのにと思いつつ、そのうち会えるかと結論付けて、走り出す車に背を向けた。
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    matchajio36

    MOURNING【マイバジ】
    文字数オーバーしてしまってますがこのお題でどうしても書きたかった吸血鬼ネタがあったので書きました🙏(※マが吸血鬼です)

    貴方はマバで『いくらでもくれてやる』をお題にして140文字SSを書いてください。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/587150
    マイバジ 『いくらでもくれてやる』 ぢゅるり。血を啜る音が鼓膜を震わせる。首筋にかかる熱い吐息も、ねっとりと這う舌の動きも擽ったくて堪らない。バジ、と熱っぽく名前を囁き、未だ飢えの収まらぬ瞳で射貫くように見つめてくる万次郎の後ろ頭に場地は右手を伸ばし、ぐっと引き寄せた。再び首筋に顔を埋める体勢になった万次郎は一瞬息をのんだが、噛み痕から伝う真っ赤な血と唆られる香りに繋ぎ止めていた理性がぐらりと揺れた表情を見せた。離れようとする頭を逃さぬようにぎゅっと抱き込めば、諦めた万次郎は衝動のままに首筋へと被りつく。鋭い牙がブツリ、と新たに皮膚を突き破る痛みに顔を歪めながらも、場地は万次郎の衝動が収まるまで離れる気はなかった。血に飢えた幼馴染を助けたい、その為ならこの身がどうなろうと構わないから。必死に血を啜りながら抱き締めてくる万次郎の頭を、まるで子どもをあやすかの様に優しく撫で続けた。
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