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    狭山くん

    @sunny_sayama

    腐海出身一次創作国雑食県現代日常郡死ネタ村カタルシス地区在住で年下攻の星に生まれたタイプの人間。だいたい何でも美味しく食べる文字書きです。

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    狭山くん

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    2022-08-03/空閑汐♂デイリー8月分3本目!!
    学院2年目の空閑汐♂、以前書いたハッピーエンド空閑汐♂+シェルツちゃんネタを入れとかねばならぬと思った。

    ##空閑汐BL
    ##静かな海
    ##デイリー
    #BL

    空閑汐♂デイリー【Memories】03「アマネ! この間女の子に熱烈な告白されたんだって?」
     久々にご飯でも、と顔を合わせた瞬間に楽しそうにそう口にするのはフェルマーで。そんなフェルマーの第一声に汐見は肩を竦める。
    「よく知ってるな、女の子って言っても本当に小さな子供だったからな。すぐに忘れるだろ」
    「あれは本気の目だったよ、俺あの後ヴィンに泣きついたもん」
     汐見の肩口から不満げに声を上げるのは空閑で。ズシリと体重を掛けられた汐見は、その重量には文句を言わず「出所はお前かよ」と呆れたように深いため息を一つ零した。
    「空閑は相変わらずだな、クラスでもこんな感じなの?」
    「入学したての頃にヒロミが牽制しまくったせいで、同期達から生暖かく見守られるようになった」
     苦笑混じりの篠原に問われた言葉に、汐見が答えていれば「アマネ狙ってそうな奴も居たんだよ!?」と背後から再び不満の色が滲んだ声が飛んでくる。
    「あのなぁ、ヒロミ。俺はそんなに狙われるような人間じゃないし、狙われた所でヒロミ以外には興味ないんだから問題無いだろ」
     今日は面倒臭い方だな、と内心で嘆息した汐見は肩口に顎を乗せている空閑の頭を雑な手つきで撫でてやる。そんな光景を見せつけられるフェルマー達は苦笑を浮かべていた。
    「空閑も相変わらずだが、汐見も相変わらずだな」
     ため息混じりに溢された高師の言葉に、汐見は笑う。
    「まぁな、ヒロミが安心するならその方が良いだろ」
    「愛だねぇ」
    「おう」
     フェルマーの合いの手みたいな言葉に、短い言葉と共に頷く汐見は視界の端に見えている空閑の頬へと唇で触れて。そんな戯れのようなキスを贈る汐見に、篠原はやけくそじみた声を上げる。
    「ああもう! お前らは時と場所と場合を考えてくれよ! っていうか、四六時中こんなんなのか!? 高校の時もう少し落ち着いてたよな!?」
     篠原の声に汐見は今更だと口元だけに笑みを浮かべる。今更取り繕って離れても、互いに良い事なんて特にない。
     それであれば包み隠さずこうしていた方が、面倒は少ないし同期も生暖かい視線を送るだけで面倒な絡まれ方をしないし――なんて言ったって空閑の機嫌がいい。面倒臭い空閑も嫌いではないが、脳内花畑ポジティブシンキング野郎をしている空閑の方が楽しそうなのだ。
     そしてそんな空閑の姿は、汐見を人知れず安心させてくれる。
    「日本校の頃みたいに変な絡まれ方しないしな、こんなんでヒロミが安心するなら俺は構わないし」
     それが一番合理的だろ、危うく口から溢れそうになった一言を飲み込んだ汐見は篠原に向けて楽しげな笑みを見せるのだ。
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    狭山くん

    TRAINING2022-07-24/空閑汐♂夏祭りホラー回(???)汐見♂が叫ぶのって多分よっぽどの事が起きた時か怒ってるかベッドの中だけですよ……それはそれとして私はファースト・マンが割と好きです。
    文披31題・夏の空閑汐♂祭:Day24 照明を落とした部屋に設置されたスクリーンには映像が流れる。そして、部屋中に轟くような男の悲鳴が響いた。
    「無駄な腹筋を使うな!」
    「だって……!」
     大声を放った男――空閑の頭を叩いた汐見は苛立たしげな声を上げる。そんな汐見の言葉に言い訳するように情けない声を出す空閑は汐見の腕にしがみ付いていて。
    「ていうか、ヒロミってホラーダメだったんだ?」
    「みたいだな」
    「映画って言うからアクション系とかかと思ったのに……」
     カラカラと笑うフェルマーの言葉に汐見が頷き空閑は項垂れる。汐見の腕にがっしりと巻き付けられた空閑の腕はギチリと力を増し、汐見は眉を寄せたがそのままにさせていた。
     寮のシアタールームが借りれたから映画を見ようと言い出したのはフェルマーの誘いに乗ったのはいつもの顔ぶれで、シアタールームで機械を操作しながら「やっぱり夏にはジャパニーズホラーだよね!」と鼻歌混じりに口に出していたのに空閑が肩を震わせていたのは篠原も知っていた。しかしこれ程とは。
    1180

    嗟弓@ A29393221

    DONEアテンション
    BLオリジナルストーリー 異世界現代風 小説参考キャラビジュイラストあり
    他サイトに掲載済み
    ね、見て綺麗かつては人間が支配していた青い星。その支配はある日を境に変わってしまった。人間以外の動物が人間と同等の知を持ち、四足歩行を突如として始めたのだ。動物上分類で、自らと種類が異なると相手を他種族と呼び、逆もそう呼んだ。人間の築いた文化は崩れ、元々飼われていた動物の文化と混ざり、新しいものとなった。そこで起きた社会問題についてこの本では解く。
    1〜
    『他種族と混ざってはいけない』これはこの世界に周知されたルール。
    他種族を決して愛しても、恋をしていても。体を重ね、一線を越えることはこの世で社会的に死ぬのに等しい。周囲にバレると死刑は確定する。
    もし、仮に他種族と体を重ね産まれてくる子がいるのなら。その子はまず死に至る。有名かつ常識的な話。自らの持つ種族遺伝子とパートナーの持つ種族遺伝子が別である…つまり他種族同士場合。その遺伝子同士は決して結び付くことはない。ゲイやレズ…同性同士では子が孕めないことに似ている。ところが、それらと違うのは腹を大きくできるところだ。しかし残念ながら、腹を痛めて産む子は生物ならざる姿、形で産まれる。そして半日もすれば死に絶える。肺も、エラもなく心臓どころか、脳も骨もない体で産まれ息もできず死ぬ。
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