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    狭山くん

    @sunny_sayama

    腐海出身一次創作国雑食県現代日常郡死ネタ村カタルシス地区在住で年下攻の星に生まれたタイプの人間。だいたい何でも美味しく食べる文字書きです。

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    狭山くん

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    2022-08-04/そうだ!ドイツは飲酒可能年齢早いんだった!!!!!って突如気付いてやっと酒飲み話が解禁されました!酒タバコが手癖すぎる。

    ##空閑汐BL
    ##静かな海
    ##デイリー
    #BL

    空閑汐♂デイリー【Memories】04 カチンと軽い音を立ててガラスが触れ合う。そうして各々が己のグラスの中身を呷れば、そういえば。とフェルマーが声を上げた。
    「五人でお酒飲むってはじめてじゃない?」
    「そういやそうだな、俺らは同期と飲みに行く事もあるけど五人揃うのは初めてか」
     ジョッキに満たされたビールを一息に半分飲み干した汐見が、フェルマーの言葉に同意する。
    「ていうか、汐見お前相変わらず強いのな」
     一気に半分に減らされたビールを見ながらちびりとジョッキに口を付ける篠原に指摘され「そうか?」と首を傾げれば、篠原は「俺のジョッキとの差を自覚しろ」と揶揄う調子で言葉を重ねた。
    「あれっ? 浩介はアマネと飲んだことあるの?」
    「あぁ、ホラ、ドイツはビールだと十六で解禁だろ。一年の冬季休暇でヴィンの所に泊まった時に三人でな」
     既に顔を赤らめはじめている空閑の問いかけに、篠原は笑って。「逆に空閑は弱そうだな」と重ねられた言葉に笑いながら汐見はジョッキを空にする。
    「レアブリード、ロックで」
     瞬く間に空になった一杯目のジョッキに瞳を瞬かせた高師は、次いで口に出された注文に眉を寄せる。
    「バーボンのロックかよ……」
     思わず溢されたといった声にカラカラと笑う汐見は「ビールだけじゃ酔えねぇし」と言い訳じみた言葉を紡いで。届けられたロックグラスをちびりと舐めて「あ、ヒロミに飲ませ過ぎんなよ。面倒だから」と言葉を重ねる。
    「面倒臭いって! アマネ酷い!」
    「出来上がるの早くねぇか?」
     ビールを呷り汐見へ文句のような声を上げた空閑に、呆れたような篠原の声が続く。
    「いつもこんな感じだぞ、こっからいつも……っん……、」
     アルコールが入っても変わらない淡々とした汐見の言葉は、空閑によって堰き止められる。面倒ってこう言うことかぁ、と納得したようなフェルマーの言葉が汐見の耳へと届いたがそれに応える事すら出来なくて。
     汐見の言葉を喰らい尽くすように、空閑は彼の唇を自身のそれで塞いでいた。差し入れられた空閑の舌先が口腔を蹂躙する快感に、堪えきれない吐息が漏れる。
    「お前ら、ここ普通に飲み屋だって事忘れてないか?」
     呆れたような篠原の声に答えようと空閑の肩を押すが、より深く舌を絡められるだけで言葉を紡ぐ余裕すら与えられる事はない。ジュル、と溢れそうな唾液を啜られてようやく解放された汐見の瞳はすっかり潤んでしまっていた。
    「コイツ、酔うと所構わずこうなんだよ。だから言ったろ、面倒だって」
    「……アマネ」
     ため息混じりに肩を竦めてようやく言葉を返すことに成功した汐見の唇を、空閑の指先が撫でる。常よりも低い空閑の声で自身の名を呼ばれ、ぞくりと背中に甘い疼きが走った。
    「また口封じされたいの?」
    「……寮に帰ってからな」
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