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    amarinimocawaii

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    amarinimocawaii

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    🐬に惚れてる🦈と🦈ではなく🦈の♂に惚れてしまう🐬(ヤることはやってる)
    もうこれ以上書かないなと思ったのでした。こういうのばっかりね。

    「オレのちんこってことはオレじゃん!」
    「違いますよ。この前だって『やる気ねー』なんていうから、がんばれがんばれと応援したらしっかり反応したじゃないですか」
    「いやだからそれはセーリ現象!オレじゃん!」
    「おや、そうなるとあの時確かにやる気になっていたということになりますね?ではあの時僕に嘘をついたということですか?よりにもよって?僕に?」
    「いや、その、そこは嘘じゃないというか」
    「じゃあフロイドの意思とおちんぽ様は別ということじゃないですか」
    「どういう理論でそうなるんだよ、ってかそのおちんぽ様ってのヤメロよ」

     最低最悪の会話をよりにもよって寮の談話室でするんじゃない。本当にやめてほしい。アズールは頭を抱えた。時刻は0時をまわった頃。他の寮生は各々睡眠や趣味のために自室に戻っている時間帯で本当によかった。こんな品性も知性もない会話を見られるなんて耐えられない。こいつらが幼なじみで優秀な補佐でなければ今すぐここで縛り上げてダンボールに詰めて珊瑚の海に朝一の便でチルド指定で送り返していたところだった。痛む頭を押さえつけて努めて冷静に、アズールは会話に割り込んだ。
     
    「……お前達、なんて会話をこんなところでしているのです。そういうあけすけな話は自室でしなさい」
    「だぁってさぁ!ジェイドのやつ、オレとは番にならないっていうんだよ。ヤることヤってんのに」
    「僕がどうしてフロイドと番を前提としたお付き合いをしなければならないのですか?」
    「何言ってんだこいつ」
    「アズールもこう言ってるよ」

     頭痛が目眩に変わった。
     もうその話は僕のいないところでしてください。
     
    「どこいくんだよアズール」
    「フロイド、アズールが困ってますよ」
    「元はと言えばジェイドだからね、ややこしくしてるの」
    「解散、解散です、勝手にやってろ僕を巻き込むな」
    「助けてアズール」
    「アズールを離しなさい」
    「ほらジェイドもこう言ってますよ」
    「明日のキッチン、期待していいよ」
    「ジェイド、僕たちにも納得できる理由を言いなさい」
    「掌返すじゃないですか、ああ、あなたの場合は脚でしたね」
    「御託はいいんですよ」
     
     ニヤニヤと厭らしい笑みでジェイドが憎まれ口を叩くも頭痛が目眩に昇華したアズールはにべもなく叩き斬る。アズールの虫の居所の悪さを察したジェイドは普段であれば煽るところをフロイドと結託して二対一で詰め寄られている現状に逃げることを諦め重い口を開いた。
     
    「……そういう意味でフロイドを好きではないのです」
    「えっ」
    「フロイドのことは唯一無二の兄弟として愛してはいますがそれ以上、というのは」
    「えっ、えっ、でも交尾してるよね?」
    「新手のスキンシップか自慰の延長線だとばかり……」
    「……フロイド……諦めなさい」
     
     開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。乙女心と秋の空よりも変わりやすい超絶気分屋奇想の天才フロイドも、ジェイドのことを唯一無二の兄弟であり、そして番として愛することの筋を通すつもりでいたというのに、肝心のジェイドのクラゲよりも軽い貞操観念による触れ合いへのモチベーションが露見した。あまりにも喜劇……悲劇である。アズールは笑いそうな口元をキリと結び、慰めるようにフロイドに恋慕の断念を勧めた。わずかばかりの慈悲である。
     
    「……オレ……オレ……うん……部屋帰る……」
    「おやすみなさい」
    「ちゃんと自分のベッドで、布団をかけて寝るんですよ」
    「うん……うん……」
     
     パタリ、フロイドにしては弱々しいドアの閉まる音が談話室に響いた。しぃんと静まり返った後に小さな笑い声が空気を震わしそして我慢が利かなくなったのか二人して大きく笑い出した。
     
    「アッハッハ!なんですかあれ!打ち上げられてしなびたワカメみたいじゃないですか!」
    「フッ、クク……ハハハ!あんなフロイド僕もそうそう見たことないですよ!」
    「ひどい男ですねお前も!」
    「あなたも負けてないですよアズール!」
     
     涙が出るほどに一頻り笑い転げて落ち着いたのか眼鏡を外し涙を拭いながらアズールは尋ねる。そう、この男は本音を隠し、偽るのだ。
     
    「それで……本当のところはなんですか?」
    「はい?」
    「お前の理由としては弱すぎるでしょう?」
    「……面白そうだからですよ」
    「は……?」
    「見たでしょう?あの様を。どうなるのかと思って断って正解でした」
    「まて……じゃあお前……あんなフロイドが見たいからって、あんなことを?」
    「本心ではありますよ。僕はフロイドに恋慕を抱いてはいないです」
    「う……わ…………」
     
     本当の慈悲の心がアズールに芽生えた瞬間だった。普段から悪辣だとは思っていたがよもやここまでひどいとは思わなかったと絶句してしまう。これでもフロイドよりも、そしてともすればアズールよりも人の懐に入り込むのが上手く、手のひらの上で転がし続けて利益を得るのが得意と思っていたジェイドが身内に対して手のひらの上で転がすこともなく叩き落とすような真似をするとは露とも考えつかなかった。
     
    「性的な面では相性は悪くないとは思いますけど、どうあがいても僕も、フロイドも産卵はできないんですよ。そこまでウツボではないので」
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