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    enaka_0731

    @enaka_0731

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    enaka_0731

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    4か5で終わる。今回のお話はそんな重くないようにって頑張ってます。
    誰かのキャラ出したいのにうまく出せる方法がないよー

    今回のディーゼルとセリカは安心していいです。

    偏食の男③虫が転がっている。

    足を畳み空を仰いでいる虫をじっと見つめる。
    もう、動かないみたいだ。

    セリカも目を細めて空を見る。青い空が見えた。
    「もう、動かないのか?お前。」
    虫は答えることはなかった。
    ふぅとため息をつき踵を返した。

    「おお、少女ヨ。なんと哀れな事カ。」
    男の独白が聞こえる。
    キールは胸に手を当ててセリカの前に現れる。
    足を組み、セリカと目が合うとゆっくりとお辞儀をした。その様は、舞台上で劇を披露する男優だった。セリカはキールの様子につまらなそうな顔をした。
    「チリチリかよ。何のようだ?」
    「健気な少女を演じル。そんな貴方に敬意ヲ。」
    「難しい事分かんねーよ。」
    いつも以上に分からない。と同時にキールの奇妙な言動に軽く怖気が走る。本能的に距離を取ろうと少し下がった。
    「人間のフリなどもうしなくていいんダヨ。セリカ。貴方は、紛う事なき怪物ダ。」
    その言葉に心底不快になる。静かにキールの顔を見上げる。
    「してねーよ。」
    その言葉にキールは涙を流して膝から崩れ落ちた。
    「まさか!?そんな!!おお、ディーゼル。なんて残酷なんだ。この健気な怪物に自覚すらしてやらないなんて!!」

    胸の前で手を祈るように両腕の指を絡ませる。
    天に祈るように、懺悔するように続けた。
    「おお、我が愛よ懺悔します。懺悔します。」

    セリカは懺悔を続ける異常な様子のキールから離れようとするが、うまく体が動かない。
    そこで突然後ろから肩を引かれ、大きな背中の後ろに回される。一瞬のことで肝が冷えたが、すぐに、
    いつも共にしていた男の背中だと気づき、気持ちが落ち着いた。思わずほっと息をつく。ディーゼルは肩で息をしていた。

    ディーゼルがキールに銃口を向けていた。
    「あんまり図に乗るなよ。キール。」





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