4分の1の重み「the show must go on」
脚本に使えるものを調べようと思って検索、をかけていた時に見つけた、英語の慣用句。
その意味を知った瞬間。
「君は、スターになんてなれない」
あの時の言葉が、頭を過った。
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寧々の歌声に、パチパチと拍手が沸き起こる。
そんな寧々にえむが駆け寄り、類が舞台袖から機材のスイッチをあれこれと弄っている。
オレは、次の自分の出番を待つべく、類とは反対の舞台袖にいた。
位置が逆なのは機材置き場所なんかの都合のためなのだが、今はオレにとっては都合がいい。
ぜえぜえと息を切らすオレの姿を、誰にも目撃されないから。
その日は、とてもタイミングが悪かった。
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