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    mariko15kattun

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    mariko15kattun

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    ヴィク勇版ワンドロワンライ 第39回お題「天使」「悪魔」で書きました。

    氷奏無配に似ちゃって、頭を抱えてます。妄想の限界かもしれないwww

    天使でも悪魔でも、願いを叶えてくれるなら これを口にしたら、絶対に呆れられるか、怒られるから言わないけれど、俺の勇利は天使なのではないだろうか。
     いや、判っている。勇利はああ見えてもれっきとした成人男性で、天使と言うよりは、世界中にファンがいるトップスケーター、と言う方が相応しい。
     でも、ほら、マッカチンと戯れているあの姿、無邪気でとても成人には見えない……ああ、本気で怒られる……し、その笑顔は、とても清らかで美しい。
     いや、これも判っている。俺は相当どうかしているのだろう。でも、視力には自信がある上で、俺には清らかに見えるのだから、これはもう仕方がないのだと思う。
     マッカチンがいたとはいえ、俺ひとりでは広すぎる孤独な家が、勇利のお陰で賑やかになり、愛があふれ、今や世界中に見せつけたいほどの幸せが満ちている。
     そう、俺の人生を豊かにしてくれたのは、間違いなく勇利だ。だから……。
     もういい。俺は開き直ったぞ。
     勇利は天使だ。俺の天使であることに間違いない。 
    「何? また何か変なことを考えているんでしょう?」
    結論を出した瞬間に、勇利がこちらを振り返った。この天使は俺の心が読めるのもしれない。
    「は? 心外だな」
    とはいえ、うまく誤魔化さなくては。でも、勇利は何故か納得しない。
    「ヴィクトルがそんな顔をしているときは、大体変なことを考えてる」
    「そんな顔って、どんな?」
    「ニヤニヤした、ヤラシイ顔」
    「こいつ!」
    言葉で言いくるめるのはやめだ。だとしたら、誤魔化すにはこれが一番。
     俺はマッカチンの首を抱え込んでいる勇利に覆いかぶさり、キスの嵐を見舞ってやった。マッカチンは俺の意図を正確に汲み取ったか、勇利の腕からすり抜け、逃げていく。その姿を横目で見送り、空気を読める愛犬に感謝する。
    「ヴィクトル! 待って! ステイ!」
    「俺は犬じゃないから、その命令は無効だ」
    「もう!」
    まだ文句を言う勇利を押さえつけ、遂にはキスでは留まらず、シャツの下に手を差し入れた。
     と、抵抗が突然止んだ。
    「……ここでする気?」
    幼げな勇利の瞳が、不安に揺れる。いや、これは不安ではないか……。
    「嫌なの?」
    「するんだったら……」
    やはり「不安」ではなかった。勇利がいきなり天使の顔を振り捨てた。
    「ベッドがいいな」
    妖しげに微笑む勇利は、既に天使などではなく、俺を誘惑する悪魔に変わっていた。
     くるくると印象を変える恋人に惑わされつつも、俺は楽しくなって、勇利の体をすくい上げた。
    「ヴィクトル!?」
    「ベッドに行こう! たっぷり愛し合おう!」
    俺の宣言に満足そうに微笑む勇利は、まさに悪魔。俺を色情に溺れる夜へと導く、婀娜めいた闇色の悪魔だった。

     
     ◇◇◇◇

     
     翌朝目が覚めると、俺の天使で、かつ色慾の悪魔でもある勇利がいなかった。
     昨夜は結局、彼が望んだベッドだけでなく、バスルームや、彼が嫌がったはずのリビングでも、散々愛し合った。我ながら調子に乗り過ぎだったと思う。今頃、勇利はぐったりしているのではないだろうか。俺は不安に駆られ、ベッドを飛び出した。
    「勇利? どこ?」
    彼の自室を覗き、不在を確認してから、リビングに足を向ける。
     勇利がいた。差し込む朝の光を浴びながら、何を見ているのか、窓際から外を眺めていた。そちらからは見られないだろうか、下着しかつけていない状態で、無防備に立ち尽くすなんて、彼にしては珍しい。
     勇利は俺が部屋に入ってきたのを知ると、無造作に掴んでいたシーツをふわりと広げた。昨夜はあれほど惜しげもなく俺の前に曝したのに、肌を隠そうとでも言うのか、白い布で自分の身を包み、その様が……。
    「ヴィクトル、おはよう」
    慌てて彼に駆け寄り、シーツごと腕の中に包む。
    「どうかした?」
    「いいや、いいや、何でも……」
    言えるはずがない。
     白いシーツが、天使の翼のように見えたことも。その広げた翼で、勇利がどこかに行ってしまいそうで、怖かったことも、勿論。
    「おかしなヴィクトル」
    俺の天使が笑う。
     おかしくてもいい。天使でも悪魔でもいい。
     俺のそばにいてくれたら。
    「おはよう、勇利」
    この言葉を、永遠に言い合える俺たちでいられたら、それで……。
     俺は腕の中の恋人に、こっそり、でも、強く願った。
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    mariko15kattun

    DONEいくつだったか(30?)RTがあったらエロを書くというあれ、当然自分の思うエロしか書けないので、人様には生ぬるくても、自分なりのエロを、とトライしていたつもりだったんですが、さすがにこれはエロじゃない😅そこを書けよ、書くんだよ!という仕上がりになってしまったので、改めて挑戦します。
    でも、これはこれで書けたので😅
    〇服って、エロいアイテムだと思うんですけど、前に書いたな、これ😅
    闇を打ち払って ホテルに戻ってきた勇利は、まるで世界の破滅を目撃してきたかのように、憔悴しきっていた。暗い表情に血の気はなく、いつもくるくると動いている、俺の大好きな瞳は光を失い、どこを見ているのか判らない。もしかしかすると、何も映してはいないのかもしれない。
     常に美しい姿勢で、きびきびと動く彼は消え失せ、肩を落とし、ぼんやりドアの向こうに佇んでいる。この様子で、よく戻ってこれたものだ。こんな風になるのなら、たとえ騒ぎが起きても、葬儀場までついて行けばよかった。己の失策に、ギリと歯ぎしりをひとつ。
     でも、どんな状態であろうとも、無事に帰り着いたことに安堵し、俺は彼の背に手を添え、入室を促した。
     そうだ。長谷津でヒロコに教えて貰った。葬儀から戻ったときは、部屋に入る前に塩で身を清めるのだと。
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