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    Hiroki8koko

    @Hiroki8koko

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    主にオリケロ関連の小説を投下します。

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    Hiroki8koko

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    ようやく出来てきたアタタさん過去。ぼんやりとしか浮かんでないけどなんとか書ききりたい所存。

    オリジナルストーリー オリケロ+「イカズチよしたたかに鳴れ……その2」疲れて寝ていた私は、突然響いた爆音と、大きな揺れに起こされた。程無くして、怒鳴り声が聞こえてきて、怯えていた私は、とっさに荷物の袋の中に入って隠れた。ドカドカと荒々しい足音が近づいてきて、見つからないように祈り、必死になって息を殺したのを覚えている。

    荷物のフリをして運ばれている最中に、会話を聞いた。貨物車を襲ったのは宇宙海賊たちで、取り分が少ないことに苛立っていた様子だった。時々何かに当たり散らして、声を荒げていた。

    荷物置き場と思われる場所に乱暴に放り出され、少し安堵した私は、袋の隙間から外を覗いた。
    そこには、みすぼらしい姿をした人々が、虚ろな目で宇宙海賊たちに従っていた。奴隷共、と彼ら、彼女ら呼ばれていた。虐げられ、自由もなく、力尽きれば捨てられる。もし見つかってしまえば、自分もああなってしまうのだろうか、呼吸がままならなくて、吐き気がして、恐怖で震えが止まらない。

    ──その瞬間だった、袋が開けられ、私の姿があらわになったのは。




    ──────




    何が起きたかわからない。

    よく覚えていない。

    尖ったものを持っていた。

    手と顔に、生暖かいものがべったりと纏わりついている。

    宇宙海賊が、倒れている。

    赤い水溜まりが広がっていく。

    私がやったのか、これを。

    時間がたつにつれ、何が起こったかを脳が理解していく。私がやったのだ、私が荷物の中にあったハサミで、宇宙海賊の喉を貫いて、胸を滅多刺しにして、

    殺したのだ。


    私が、殺した。


    殺した。


    殺してしまった。


    殺せてしまった。


    殺せた。


    殺せる。




    私は、殺せる。




    ……この時、私は、途方もない満足感で、笑みを浮かべていた。


    この時はまだ、暴力がクソとは、微塵も思っていなかった。
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