オリジナルストーリー オリケロ+「イカズチよしたたかに鳴れ……その3」それからというもの、その快楽に味を占めた私は、「殺せるもの」と「殺しにくいもの」の判別が出来るようになった。
尖ったものはいい、大概の相手は胸と腹を突けば殺せる。硬いものもいい、手足と頭蓋が砕ける。重いものはとてもいい、体のどこを狙っても必ず潰せる。うまくやれば数人まとめて殺せる。
柔らかいものは、いくらでもやりようはあるが難しい。例えば布、口に摘めようにも抵抗される。首を絞めようにも切られることがよくあった。相手ごと燃やすという手もあったが、それなら直接手を下した方が早かった。
より素早く、より確実に、日々武器を変えて、戦い方を変えて、試行錯誤した。
貨物車から宇宙海賊の船へ、船から船へ、最後に無法地帯惑星へ降り立った。
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