銀河鉄道の夜夏+灰+伊とうっすら七
気がついたら列車のボックス席で、向かいに座っている夏(呪専のすがた)に説教されてる伊(呪専のすがた)
警戒が甘いと散々言われ、普段穏やかな夏先輩にこんなに怒られるなんて…自分は一体何をしたんだ?とどんどん縮こまる伊
夏の後ろの座席から、まぁまぁと言いながら灰がひょっこり顔を出す
灰に切符持ってる?と聞かれて慌てて制服のポケットを探る伊
切符はある
それを聞いて残念そうな夏と灰
この列車はどこに向かってるだとか、そんな話をつらつらと
あっ、と灰が小さく叫ぶ
伊の切符は七が捨てちゃったみたいだと嬉しそうに言う灰
七先輩が?と言いながら伊が手をひらけば、握りしめていた切符がない
列車が徐々に速度を落とす
近づいてきた次の駅を窓越しに眺め、そして悲しそうに眉をひそめる夏
切符がないなら降りなさいと、いつの間にか袈裟姿になった夏に言われ、戸惑う伊
停車する列車
伊を灰が乗降口まで連れていく
途中で二人の少女とすれ違う
ぱたぱたと駆けていく二人を目で追って振り向けば、彼女らは夏の胸に飛び込んでいた
そのまま二人を悲しそうに、だが愛しそうに抱き締める夏
やがて灰に促され、列車を降りる伊
振り返ると、乗降口にひとりたたずんでいる灰が「こっちには、ゆっくりおいで」と言って微笑んだ
そのまま列車の扉が閉まる。
扉の窓越しに、白いスーツの男性が灰の隣に立っているのが見えた
「七海さん!」
そう叫んだところで、伊は渋谷の救護所で目を覚ました