Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    秋津ちな

    すーぐ限界情緒するよこの女

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 8

    秋津ちな

    ☆quiet follow

    別の小説書いてたら司くんの悪夢パートが思ったより長くなったので晒す なお半分ぐらいAIのべりすとくんが書いてくれました(私が書いたパートは句読点半角のところ)

    #プロジェクトセカイ
    projectSekai
    #天馬司
    tenmaji

    夢の中の司は映画館のような場所にいた。目の前に広がるのは大きなスクリーンと、それを取り囲むようにして座席の並ぶ空間。周囲に人はおらず、司1人だけが席に座っていた。やがて照明が落とされ、真っ暗になる。それと同時に映画が始まった。

    最初に聞こえたのは、ピアノの音色だった。美しく、繊細な旋律だ。だがどこか物悲しく、聞いているとかすかに不安になってくる。
    スクリーンにはピアノを弾く指だけが写っていた。指を写していたカメラがだんだん上へと上がっていく。そして演奏者の顔が写る。
    ツートンカラーの髪、銀色の瞳、涼しげな目元に泣きぼくろ。端正な顔立ちの青年には見覚えがあった。
    「……冬弥」
    それは、可愛い弟分であり幼少期から親交がある青柳冬弥その人だ。
    彼は真剣な眼差しで鍵盤を見つめ、両手を動かし続ける。だがその表情から楽しさを感じることはできない。むしろ苦しげですらある。まるで何かに追い立てられるように、焦っているかのように、切羽詰まった様子で弾き続ける。
    演奏が進むにつれ、冬弥の顔色は悪くなっていく。呼吸は荒くなり、額には脂汗が浮かぶ。しかしそれでもやめる気配はない。見ているだけで胸が締め付けられるような、張り裂けそうな気分になってくる。
    やめろ、無理して弾かなくていいんだ。逃げてもいいんだ。
    そう言ってやりたいのに声が出ない。出たとしてもスクリーンの向こうの彼に自分の声が届くかも分からない。どうしてお前はそこまでしてピアノを弾いている? どうしてそんなに辛そうなのにまだ続けようとする?…………もう、止めてくれ。
    司の願いも虚しく、最後の一音を鳴らしたあと、映像が切り替わる。

    次に映し出されたのは、フェニックスワンダーランドだった。若者たちの姿で賑わい、あちこちで笑顔が咲いている。一見すればいつも通りに思える。だが、どこかおかしい。その理由はすぐに気がついた。客層が若者ばかりで、家族連れがいないのだ。平日とはいえ子供の姿が全く見当たらない。
    カメラは園内を進んで行く。風船を配る着ぐるみがいたが、それは見慣れたフェニーやポチ公ではなくライリー社のキャラクター達で。フェニーの噴水はただの噴水に変わり、子供向けのアトラクションは全て撤去されていて。……ワンダーステージに観客の姿はなく、立入禁止のプレートが下がっていた。司は息を呑む。これは、なんだ。どういうことだ。ワンダーステージは自分たちが守り、フェニックスワンダーランドの経営方針を変えることも阻止したはずなのに!
    司の動揺を置いてけぼりにして、また映像が切り替わる。

    次に映し出されたのは病院だった。コツ、コツと足音を響かせ、ある病室の扉を開ける。4人部屋のベッドのうち1つを囲むように人がいる。ベッドのすぐ横にある心電図は直線のままで。すすり泣く声がする。司の視線はベッドに向けられたまま動かない。
    やだ、やめろ、違う、違う、それだけは病室の中にいるのは、ベッドの上に横たわるのは……。司は飛び起きるようにして目を覚ました。全身汗でびっしょり濡れている。心臓が激しく脈打ち、呼吸が苦しい。今のは、なんだったのだろう。
    司はゆっくりと辺りを見回す。そこは紛れもなく司の部屋で、窓の外からは鳥の声が聞こえてくる。
    「……ゆ、め」
    そうだ、夢だ。あれはただの夢だ。現実じゃない。そう自分に言い聞かせる。だが、それでも、あの光景が目に焼き付いて離れない。
    「どう、して……」
    なぜあんなものを見たのか。
    分からない。だが、見た瞬間に背筋が凍るような感覚がした。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    秋津ちな

    MAIKINGAIの○りすとの書き出し?の文からうっかり膨らんだ猫が異世界に召喚される話。猫飼いじゃないので猫飼いさんや猫に関して勘違いあるかもしれませんが目を瞑ってください…
    あいあむきゃっと!吾輩は猫である。名前は既にある。……とまあ、テンプレートな挨拶は横に置いておいて。俺は今、異世界とやらにいる。目の前にいる恰幅の良い男(神官、と名乗っていた)が言うには、俺はこの世界の救世主らしい。




    ………いやなんでだ。なんで世界の命運を1匹の猫に託そうとするんだ。バカかこの世界バカしかいないのか
    こう見えても俺には下僕(飼い主)がいる。定期的に俺のふわふわの毛に顔を埋めて『ッハァ〜〜〜〜〜〜〜〜キマる〜〜〜〜〜〜』と言いながら吸ったりぷにぷにと肉球を触りながら『ほあ……とってもキュート……これは国宝……』とか言ったりするが毎日欠かさず極上の餌を与え丁寧にブラッシングをし、俺の調子が悪い時にはすぐに気が付き医者へと走る優秀で真っ当な下僕である。定期的に訳のわからないことを言うが。この間は宗教とやらの勧誘に来た人間に『うるせえ私が猫飼ってるんじゃねえ私がお猫様のお世話をさせて頂いてるんだよ口を慎め』とか熱弁してたが。相手引いてたぞ。
    1227

    related works

    recommended works