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    おもも いもこ

    おももいもこの秘密基地。好きなことをのんびりと。ストレス発散の為に書いたり描いたり。いつも見つけてくれて、たくさんスタンプ押してくれてありがとう😘😘😘😘😘😘😘😘

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    おもも いもこ

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    シェアハウスのぜんねず。続きを書く日がくるのか謎なので、供養かねて置いておきます。この後、洗濯機紐パンツ事件、裸エプロン事件、1日恋人のフリ、退去と続く予定だった。シェアハウスの名前をどうしてこれにしたのか思い出せない(笑)

    #ぜんねず
    Zennezu

    隣人以上同棲未満★「善逸!ちょうどよかった!紹介するよ。妹の禰󠄀豆子だ。禰󠄀豆子、これがシェアメイトの善逸。我妻善逸だよ」
    善逸は玄関で靴を履いたまま、炭治郎の背後からちょこんと顔を覗かせた女の子を凝視した。ぺこりとお辞儀した額の上にはピンクの髪飾り。ヘアピンをする男はいないわけじゃないが、どう見たって女もの。髪は長いし、名前の最後に「子」がついていたし、炭治郎は「妹」と紹介した。
    「えっ……きょうだいって妹?……俺、てっきり弟だと……」
     靴を脱ぎながら、半信半疑で炭治郎とその隣にいる女の子を見た。どう見ても女の子だ。
    善逸がこの『シェアハウス煉獄』に入居したのが五年前。これまで入退居は何度もあったが、全員男だった。むさ苦しい男どもがたまたま続いただけなのだが、二度三度と重なればそれが普通になる。偶然にも、ヤリたい盛りの野獣の中に子ウサギを放る奴がいなかったという、ただそれだけなのだ。規則には「後に住む住人を見つけなければ退居できない」とあるだけで、性別の指定まではされていない。善逸は炭治郎から「後にはきょうだいが住む」とだけ聞いていた。通例から考えても男だとばかり思っていた。
     一緒に住むのが異性だ聞いていなかったのは、妹の禰󠄀豆子もだった。眉間に皺が寄っている。微妙な空気が流れたのを鼻で察知した炭治郎だったが顔色は変わらなかった。
    「あ!心配しなくて大丈夫だ!善逸に彼女はいないし、禰󠄀豆子にも彼氏がいない。禰󠄀豆子、善逸は7人に連続してフラれているけど、女性には優しいから安心してくれ」
    「炭治郎!言っちゃう⁈それ!それにその情報、今いる⁈妹さんドン引きしてるじゃんほら!変な目で見てるじゃない!大体、俺がよくても妹さんが可哀そうだろ!男とルームシェアなんて!」
    「善逸!それも大丈夫だ!禰󠄀豆子には兄の俺の他に、弟が三人いる!彼氏はいないが男には慣れてる!」
    「そ、そこ⁈いやいやいや!違うでしょお!俺が心配してんのは、親兄弟じゃない男と!一つ屋根の下!朝も昼も晩も!風呂もトイレも同じ!マンガとかドラマとかだとここから何か起きるの!何か起きてからじゃ遅いの!」
    「善逸が、禰󠄀豆子に手を出すのか?善逸がそんなことするとは思えんが……」
    「しませんよ!するはずないでしょお⁈炭治郎の頭突きくらいたくないもん!それだけじゃない!家族からどんな報復を受けるか……ああ、想像しただけでコワイィィ……」
    「善逸。急にこんなことになってしまってすまない。ただ、俺は善逸を信じている!」
    くもりなきまなこで返されちゃぐうの音も出ない。
    かくて、我妻善逸、二十二歳。煩悩との戦いの火蓋が切って落されようとしていた。


    「じゃあ!あとはよろしく!」
    炭治郎が颯爽と去った後には、初対面の男女が残された。ダイニングテーブルに向かい合って座ってはみたものの、何から切り出せばよいのか、とんと検討がつかない。頼みの綱=共通項の炭治郎はカナヲとの同棲開始に胸を躍らせて、碌に説明もせず出て行ってしまった。ダイニングから2階に延びる階段下には未開封の段ボールが山積みになっている。今更追い出すわけにもいかない。
    善逸はちらっと目の前の女の子を見た。
    「ぎゃわいいい‼︎」
    「……?」
    汚い高音で禰󠄀豆子は何と言われたのかわからなかった。目が血走っていることから、気分を害して怒らせてしまったのかもしれないと思った。
    「すいません……。私がお兄ちゃんにちゃんともっと聞いておけばよかったんです……。あの、私、次住むとこ見つけて、すぐ出ていきますので!」
    「え⁈出てくの⁈出てっちゃうの⁈今日来たばかりなのに⁈ここ、自分が住んでたとこに引っ越して来る人見つけてこないと退居もできないけど⁈」
    「え⁉︎そうなんですか⁈」
    「炭治郎!何も説明してないじゃないの‼︎」
    ことあるごとに大声で返されて禰󠄀豆子は困惑を隠せなかった。こんな人物は家族にも友人にもいなかった。
     禰󠄀豆子の下がった眉を見て、流石の善逸も我に返った。初対面の女子を怖がらせてどうする。
    「ふぅ……炭治郎、ほんと何も説明してないんだな……。えーと、簡単に説明するね。退居する時は次の住人を見つけてくるのが規則。さっきまでは炭治郎と伊之助と俺が住人。炭治郎が退居して君が新たな住人になった。あ、もう一人の伊之助は窓ガラス割って、部屋が使い物にならないから修理が終わるまでは彼女のとこにいるから当分はいない」
    はい、と禰󠄀豆子が返事をする間もなく、善逸は続けた。
    「毎週月曜には業者が入って共有スペースの掃除。自室のゴミはこれに合わせて出して。業者が綺麗にはしてくれるけど、基本使ったら元通りにする。トイレとか風呂とかね。で、門限はないけど、夜9時を過ぎたら静かにすること。困ったら裏のコンビニの店長に相談。ここのオーナーさんだからさ」
    「……はい」
    禰󠄀豆子はやっと返事ができた。とんでもないところに来てしまったと思ったが、生活はして行けそうだ。コンビニはシェアハウスの裏にあるし、徒歩十分の駅まで行けばスーパーもドラッグストアもあって日用品も揃う。
    それと、目の前にいるこの人とどこかで会ったことがあるような気がしてならない。琥珀を思わせる色素の薄い瞳、金髪に長い前髪、それにこの声。何度も聞いたことがある気がする。
    「ま、困ったことあったら俺に聞いてくれるんでもいいし」
    「じゃ」と、そそくさと席を立つ善逸を、禰󠄀豆子は袖を掴んで引き留めた。
    「あ、あの!……どこかで、お会いしたこと、ないですか?」
    目が合ってみるみるうちに顔が赤くなっていく。禰󠄀豆子はこんな顔も見たことがある気がしていた。
    「なっ、ないよ!会ったら絶対覚えてる!だって、」
    ハッとして善逸は口を手で塞いだ。危うく本音を叫んでしまうところだったからだ。
    上目遣いの顔にくらっとする。大きな目に長いまつ毛。荒れたとこなんかないお肌に小さなお口。健康的で明るい。これまで好きになった子が全部霞んでいくほど、直球ど真ん中でタイプだ。
    「そうですよね……。変なこと言ってすみません。引き留めちゃってごめんなさい」
    居心地の悪くなった禰󠄀豆子は席を立った。


    ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!
    耳をつんざくベルの音。アナログな金属音が善逸を起こした。音の出所はわかっている。炭治郎の部屋だ。
    少し待ってみる。消えない。そろそろ気づくだろ。あれ?まだ鳴り止まない。いい加減、起きるだろ。いや、まだ鳴っている。
    音量を増す目覚まし。自分のスマホのアラームがかわいく聞こえるレベル。
    善逸は自分のアラームを止めると、ダイニングを挟んで向かいにあるドアをノックもせずに勢いよく開けた。
    「炭治郎!」
    善逸の声はまだ鳴り止まぬベルの音にかき消された。
    目の前には女の子。仰向けの上半身がベッドから落ち、髪はダラリと床に広がっている。めくれたTシャツからおへそが顔を覗かせている。ハーフパンツ(短め)から覗く肉付きの良い脚。蹴られた枕が壁際で悲鳴を上げているが、それでもなお、すぅすぅと禰豆子は寝息を立てていた。目覚まし時計はなおも鳴り続けている。
    善逸はその姿を見るまですっかり忘れていた。炭治郎は昨日引越し、代わりに妹が新たな住人になっていることを。
    「ぐはっっ‼︎」
    網膜に焼き付くしなやかな肢体。ただ、今は見とれている場合ではない。鳴り響く音源は禰󠄀豆子の向こうにある。無防備な禰󠄀豆子に触れずに時計到達は困難だろう。
    鳴り止まない音に、善逸は覚悟を決めた。
    「ごめんなさいねっ‼︎」
    崩れかかっている背とかろうじてベッドに残っている足の膝裏に手を滑り込ませた。ふにっと腕にかかる重みと柔らかさ。手に吸い付く柔肌。
    ヤバい、ヤバい、ヤバい、これはヤバい。
    童貞歴二十二年を舐めちゃいけない。女の子の肌を確実に覚えているのは小学校の遠足。肌なんて言うといやらしくなるが、手を繋いだだけの記憶だ。それ以降はレシートを受け取る時に触れちゃったとかそのレベルのもの。今、手や腕にかかる感触まで一生モノの気がしてくる。
     数センチだけ浮かせてベッドに正しく寝かせた。これで目覚ましに手が届く。
     耳はもうけたたましいベル音に麻痺してきているが、これ以上鳴り続けたら近所迷惑この上ない。初見の目覚ましがわたわたと手の中で踊ったが、なんとか騒音の嵐を食い止めた。
    「ふぅ……」
    思わずため息が出た。そして、重大なことに気がついた。善逸の手の中で七時五分が針を進めている。
    あと十五分で出なければ遅刻だ。
    「ギイィヤァァァァア!」
    善逸は大急ぎでスーツに着替えると、朝ごはんも食べずに家を飛び出して行った。


    静けさが戻った部屋で禰󠄀豆子は両腕をあげてめいいっぱい伸びをした。
    「ふぁーあ。よく寝た」
    善逸の汚い高音で目覚めた禰󠄀豆子は伸びをするとぐるりと部屋を見回した。見慣れぬ白い壁に木製のチェストとテーブル。開けただけで中身が詰まったままの段ボール。じわじわと引っ越しの実感が湧いてくる。兄が残していった目覚まし時計と市松模様のカーテン。見慣れたものはこれくらいしかない。
     禰󠄀豆子はもう一度伸びをすると、耳を澄ませた。引っ越したとは言え、始まるのは単純な一人暮らしではない。シェアハウスだから、ルームメイトがいる。二人。一人は不在で、もう一人には昨日会った。ルームメイトが男の人だなんて聞いていなかったけど、部屋に鍵もかかるし、優しそうな人だったし、問題はなさそうだった。
    「……あの人、まだ寝てるのかなぁ?」

    つづく
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    Replies from the creator

    おもも いもこ

    DOODLEぜんねずではない、かまぼこでもない、需要があるのかさっぱりわからないじいちゃんの話。⚡は最後に出てくる。捏造と妄想を蟲毒にかけた結果、こうなりました。年も合わなそうだし、死ぬ人も出てくるし、ぐろいと思う人もいそうで、非難轟轟間違いなし。書いた自分もよくわからない。もし、お優しい方が、情けをかけてくださるなら、最後の一行だけ読んでください<(_ _)>
    鼈甲の忘れ形見御伽おとぎに参りました。
    障子の向こうから聞こえてきた女の声には心当たりがあった。今日は一度も顔を見せなかったなと思っていたところだ。
    桑島慈悟郎は、女に何と返そうか言葉を探していた。
    言葉通り「御伽」なら看病とも受け取れる。容体を診ながら夜通し傍にいるのも「御伽」だからだ。けれども、桑島は怪我一つしていない。今夜の任務は夜が訪れて早々に終わった。夜の帳が下りるのと、桑島の刃で鬼の頸が落ちるのはほぼ同時であり、悪鬼はこの一体のみだった。刀を収めて、そこからこの藤の花の家紋の家まで来た。市井の人々よりやや遅い夕飯を食い、風呂をもらい、さて寝るか、と布団を被ったところだったのだ。
    怪我もない病気もしていない健康な男の、夜の寝所での「伽」が意味するところはひとつしか思いつかない。共寝だ。その証拠に女の声は震えていた。いくら見知った顔と言え、帯を解き、我が身を差し出すのはいつの時代だろうと酷なものである。
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